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大嫌いな夏が好きになれたような気がしました

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大嫌いな夏が好きになれたような気がしました

1 - 大嫌いな夏が好きになれたような気がしました

♥

541

2022年10月26日

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らむね

ども!らむねです!

らむね

今日は夏がテーマの作品です!

らむね

季節外れだって?

らむね

そんなの知ってるぞい☆((

らむね

この作品を読む前に下の注意書きを呼んでください

「attention」 nmmn作品 irxsBL 水×白 (受け攻めなし) 水赤要素出てきます 地雷さん、純粋さんはお帰りください パクリ&参考受け付けておりません 通報をしないでください ご本人様と一切関係ありません

タイトル 『大嫌いな夏が好きになれたような気がしました』

らむね

アイスのように甘く、ほろ苦い世界をお楽しみください❀.*・゚

僕は夏が大嫌いだ

僕の大事な人を空へ連れ去ってしまったあの夏が…

僕のそんな苦い恋物語

〜数年前〜

H

っ…りうちゃん…!

H

嘘って言ってよ…

H

いつもみたいに…笑ってよっ…!

H

なんでっ…僕を置いていったの…?ポロポロ

H

目…覚ましてよっ…

数年前の夏、僕の大事な恋人が亡くなってしまった

その日は猛暑日だった

H

あっつ〜…

R

なんでこういう時にエアコン壊れるの…

R

まじで暑い…

H

そうだっ!アイス食べよっ!

R

ほとけっちずるい!りうらも食べるっ!

H

はいはいw

H

…りうちゃん、大変

R

どうしたの?

H

アイス…切らしてる…

R

えぇぇぇぇっ!?

H

どうしよぉぉっ!?

R

え〜じゃありうら買ってくるよ〜

H

いいのっ!?まじでありがとぉぉ…!

R

どーいたしましてw

R

それじゃ行ってきまーす!

無邪気に笑いながら走って行く君

これが僕に見せてくれる最後の笑顔だと知らずに見送る僕

彼が居ない部屋はとても静かだ

だけど部屋に鳴り響く電話に僕は気づかなかったんだ

きっと暑くてぼーっとしているだけだと思いながら電話を取る

今思えば本能的直感だったんと思う

彼が亡くなった、そう伝えられた

一瞬頭の中が真っ白になった

早く会いに行かないといけないはずなのに足が重くて動けない

でも、何とか重い足を引きずりながら病院に行ったんだ

病院に来て早々見た彼の姿

本当に小さく感じる

さっきまで暖かった体が酷く冷えている

その時に看護師に袋を渡された

最後に彼が持っていたもの…

アイスだ、中身を全て見ると僕が好きなアイスが沢山詰め込まれていた

僕は全て1口ずつ食べた

彼が残してくれたものだったから

心做しかアイスが苦く感じた

今年も来た

大嫌いな夏が

彼の事を忘れたいから家具も全部変えた

アイスも食べていない

アイスを食べたら彼のことを思い出してしまうから…

H

ほんと…ばっかみたいだなぁ…僕って…

H

…支度しなきゃ

今では社会人になって仕事をしている

周りの人達は本当に良い人で環境にも恵まれているから仕事の時間が楽しみなんだ

いつも朝は二番乗りだ

二番乗りだから時間が遅い訳でもないけどね

コーヒーを飲むため休憩所に行く

H

あ、初兎ちゃん

H

おはよ〜

S

あ、いむくんやんけ

S

おはよー

S

いむくんっていつも早いなw

H

初兎ちゃんもでしょ?w

S

確かにw

H

というか初兎ちゃんっていつも何飲んでるの?

S

これ?これはやなぁ…

S

抹茶ラテ

H

美味しい?

S

美味しいで?

S

いむくんこそ何飲んでるん?

H

ブラックコーヒー

S

ブラックっ!?

S

俺ブラックコーヒー飲めへんわ…

H

そうなんだ〜

H

予想通り〜w

S

予想通りってなんや!?

H

あ、時間だからまたね〜

S

ちょっといむくん!?

S

まぁ、またな〜

いつもコーヒーを飲みに行くと小さくて可愛い君が居る

朝の時間にその子と話すのが日課だ

その後は仕事をして帰るだけだ

でも今日は…

部長

KPー!

同僚

か、かんぱーい

同僚

H

(どうしてこんなとこに…)

見ての通り居酒屋に連れてこられた

しかも無理やりだ

H

はぁ…

S

…あ、いむくんやん

H

あ、初兎ちゃん

S

いむくんも無理やり?

H

そうだよ〜…まじで最悪…

H

あのクソ上司め…

S

クソ上司ww

S

あ、いむくんもお酒飲みなよっ!

H

えぇ…

H

いきなり?

部長

そうだそうだ〜ほとけも飲め〜っ!

S

部長もそう言ってる事だしさ〜お願いっ!

上目遣いで見てくる君

何故か胸がどきどき言ってる

H

うっ…///分かったよ…

S

よっしゃ〜

…完全に酔いつぶれてる

H

まだ飲む…

S

いむくんもう辞めとき?

S

無理しちゃ体に悪いで?

いむくんここまでお酒弱いとは…

H

んぅ…りうちゃ…

S

りうちゃん…?

聞き覚えのある名前だった

りうちゃんは俺の親友で数年前に亡くなった

なんでいむくんが…?

いや、人違いかもしれんし1回聞いてみるか

S

なぁいむくん?

S

そのりうちゃんっていう子どんな特徴?

H

赤髪で…前髪を上げてて…凄い人懐っこい子だよぉ…

H

僕の自慢の彼女なんだぁ…えへへっ///

S

っ…

何故か『僕の自慢の彼女』と聞いて胸が苦しくなったが

りうちゃんの特徴にそっくりだ

りうちゃんも『頼もしい自慢の彼氏がいる』ってよく言ってたなぁ

部長

今日はここら辺で終わりでぇーす☆

部長

ぽえぽえぽえ

同僚

ちょっ部長!幼児退行しないでくださぁぁぁいっ!

H

スピー

S

いむくんいつの間にか寝てる…

S

どうしよ…

S

俺の家に泊めるか

S

何とかベット連れてこられたけど…

S

疲れたぁぁぁ…

S

少し休憩…

少し休憩をして風呂に入ろ…

〜翌日〜

H

ふぁ…

H

今日もりうちゃんに挨拶しなきゃ…

H

あれ…?

H

ここどこ…

初めて見る部屋にびっくりする

まだ夢の中だと頬を引っ張るも凄く痛い

H

げ、現実…?

周りを見てみると亡くなった彼の好みそうな家具が沢山置かれていた

でも不思議と居心地は良かったんだ

S

おはよ…

S

いむくん起きるの早いな…

会社の同僚がいてまたもやびっくりする

H

ふぇっ!?しょ、初兎さんっ!?

H

こ、ここ初兎ちゃんの家だったんだ…

S

そうやけど…いむくん昨日のこと覚えてないん?

H

何にも覚えてない…

S

そっか〜

H

それじゃ僕帰るねっ…

S

あ、いむくん待ってやっ!

H

どうしたの?

S

良かったら家でゲームしてかへん?

H

ゲームっ…!

H

初兎ちゃんがいいなら…

S

なら決まりなーっ!

S

マ〇カするでー!

H

うんっ!

思わずゲームにつられてしまった…

S

マ〇カのレースでええ?

H

いいよ〜!

S

おけ、それじゃスタート!

H

(いい感じ…)

H

うわぁぁぁぁっ!?

H

赤甲羅ぁぁぁぁ!

S

www

H

ちょっと初兎ちゃんっ!

S

おらおら〜w

H

あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙

S

いむくんちょっと静かにしような〜w

H

むむむ…

H

初兎ちゃんもう1回っ!

S

わかったわかったw

朝からゲームをして時間が過ぎるのが早く感じた

いつの間にかお昼になって夏だからかものすごく暑い

H

あっつ…

S

あついな…

H

初兎ちゃんこれクーラー着いてる?

S

着いてるんやけど…

H

うそぉぉ…

S

アイス食べたい…

H

っ…アイス…?

S

あ〜でもアイス切らしてるんだよな〜…

S

いむくんちょっと出掛けてくるな!

嫌な記憶が蘇る

H

…って…

S

ん?

初兎ちゃんの腕を掴む

H

待って…行かっ…ないで…ポロポロ

僕は…きっと重ねてしまったんだ

小さくて…可愛くて…無邪気な2人

ゲームが好きで…オシャレ好き

そんな2人に恋をしているんだ

全部…一緒なんだ…

H

1人に…しないでっ…ポロポロ

S

え…?

困惑している君

いきなり腕を掴まれて泣き付かれるだし

でもそんな君からいきなり抱き締められた

S

じゃあいむくん

S

一緒にアイス買いに行こうやっ!

S

2人なら怖くなんてないから…な?

H

うん…ポロ

S

もう泣かへんで

S

俺はずっとここにいるんやから…

H

!うん…ありがとう…

その言葉が嬉しかった

ずっと目を逸らしてたけどやっぱり君の事が好きだ

天国に居る彼は僕が幸せになることを許してくれるだろうか…

…きっと許してくれる

ただ何となくそう思った

H

待って…行かっ…ないで…ポロポロ

H

1人にっ…しないで…ポロ

S

え…?

いむくんが泣いて少しパニックになる

…そっか

りうちゃんと重ねてるんだ

りうちゃんはアイスを買いに行った時車に跳ねられて亡くなった

袋いっぱいのアイスは全部いむくんの好きなアイスやったっけ

…トラウマになるだろうな

俺だと立ち直れないと思う

俺はいむくんが安心できるように抱き締めて声を掛ける

S

じゃあいむくん

S

一緒にアイス買いに行こうや!

S

2人なら怖くなんてないから…な?

H

うん…ポロ

S

もう泣かへんで

S

俺はずっとここにいるんやから…

H

!うん…ありがとう…

少し微笑んでくれた

やっぱりいむくんの笑顔が好きだ

ずっと離なれないように手をぎゅっと握る

S

ん〜!アイスうまぁ

アイスを口いっぱいに食べる君

H

そんなにアイス美味しい?w

S

いむくんと食べるアイスだからいつもより美味しく感じるんやで!

H

そうなの?

S

そうやで〜

S

いむくんもアイス溶ける前に食べなよ〜

H

…うん

天国に居る彼が亡くなってから1度も食べてなかったアイス

ごくりと唾を飲んで食べてみる

H

はむっ…

H

…!美味しい…!

S

よかったなw

最後に食べたアイスの味は未だに覚えてる

だけど…君と食べるアイスは甘くて…美味しかった

僕は夏が大嫌いだ

僕の大事な人を空へ連れ去ってしまったあの夏が…

でも君と出会えたこの夏が好き

夏が…少し好きになれた気がする

甘くて苦い、僕の恋物語

今日はアイスのように甘い甘さに溺れてみる…

『大嫌いな夏が好きになれたような気がしました』 ❦ℯꫛᎴ❧

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541

コメント

14

ユーザー

水くんのトラウマにも寄り添ってあげる白くんカッコよすぎッ•̀.̫•́✧ これは神作だぁあぁぁぁ☆ らむねちゃんは神なんだ…髪でもなく紙でもない…w本物の神だッ‼️w

ユーザー

すぅっ...ガチ神作じゃんっ!! 水くんには本当に幸せになって欲しいです...🙏🙏 トラウマ系好きだっ...🫶🫶🫶🫶🫶🫶 てか途中部長さんが青くんで同僚さんが桃くんで無言のなにか(?)が黒くんだったよね!!! ぽえぽえ言ってて気づいた!可愛いw 最高な作品ありがと!ブクマ失礼します〜!

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