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秋楽(大人)
やあ、こんにちは。名前は……
…もう分かるよね？
…もう分かるよね？
秋楽(大人)
今日は、爺ちゃんの家に
行ったときの話だ！
行ったときの話だ！
秋楽(大人)
じゃあ、
行ってらっしゃい！
爺ちゃん
やあ秋楽。よく来たねぇ。
秋楽(子供)
お邪魔しまーす！
秋楽(子供)
やっぱり爺ちゃんの家は落ち着くな。
秋楽(子供)
煙の香りがするよ！
爺ちゃん
ほぉほぉ。そうかそうか。
爺ちゃん
お前さんが言っている「煙の香り」は、
お線香の香りだよ。
お線香の香りだよ。
秋楽(子供)
お線香って何？
爺ちゃん
ならば、爺ちゃんについてきな。
ガラガラガラ(爺ちゃんの部屋を開ける)
秋楽(子供)
わぁぁ。初めて見たものがいっぱい！
これは何？あっ。あっちも気になるな！
これは何？あっ。あっちも気になるな！
爺ちゃん
ははは。落ち着け落ち着け。
秋楽(子供)
んっ？煙の香りがする。
秋楽(子供)
もしかして、あの砂に刺さっているのが、
「お線香」？
「お線香」？
爺ちゃん
正解じゃ！お線香をして、そしてこの
棚に羊羹(ようかん)や果物をお供えするんだよ。
棚に羊羹(ようかん)や果物をお供えするんだよ。
秋楽(子供)
へぇ😯
婆ちゃん
あらま。秋楽、来ていたのね。
遅くなったけれど、いらっしゃい。
遅くなったけれど、いらっしゃい。
秋楽(子供)
婆ちゃん！お邪魔しています！
婆ちゃん
いいえ。ゆっくりくつろいでいってね。
秋楽(子供)
分かった。
秋楽(子供)
婆ちゃん、爺ちゃん。あの、光っている像は
何？
何？
爺ちゃん
それはな…
婆ちゃん
それはね…
婆ちゃん&爺ちゃん
お地蔵様と言ってね、秋楽、爺ちゃんと婆ちゃん、みんなを
見守ってくれる感謝しなければならない、偉い人だよ。
見守ってくれる感謝しなければならない、偉い人だよ。
秋楽(子供)
なるほど僕も有り難うって後で言う。
お祈りもするね！
お祈りもするね！
婆ちゃん
うんうん。
爺ちゃん
良い子じゃ、良い子じゃ！
秋楽(子供)
えへへっ。
爺ちゃん
じゃあ、爺ちゃんは畑仕事に行ってくるぞ。
婆ちゃん
婆ちゃんは料理しますよ。
婆ちゃん
何かあったら婆ちゃんに聞くんだよ。
爺ちゃん
行ってきます！
婆ちゃん
行ってらっしゃい！
秋楽(子供)
早く戻ってきてね！
一人になった秋楽。
秋楽(子供)
ん～。どこだろう？
ガサガサ
秋楽(子供)
うわぁ。何か良く分からないものがある！
秋楽(子供)
日本人形だ！……ちょっと怖いな。
ガラガラ(押し入れを開ける)
秋楽(子供)
あっ、あったあった。
秋楽(子供)
お地蔵様だ！
秋楽(子供)
爺ちゃんが言っていた棚ってこれのことを言っていたんだ。
秋楽(子供)
僕もお祈りしよう。
秋楽(子供)
爺ちゃんと婆ちゃんが幸せに暮らせますように。
パチパチ
お地蔵様
ふははははっ！
秋楽(子供)
ぎゃあーー！
婆ちゃん
どうしたんだ秋楽。何かあった……
ちょっ君たち離れな！…モゴモゴ！ンーンー！
ちょっ君たち離れな！…モゴモゴ！ンーンー！
お地蔵様の仕え
キュッキュッ!(大丈夫、大丈夫！)
お地蔵様の仕え
キューキュッキュキュー｡(お婆ちゃんにも、秋楽お兄ちゃんにも、痛い
ことはしないから。)
ことはしないから。)
婆ちゃん
ムグムグ。(分かった)
秋楽(子供)
婆ちゃんを離せ！！この悪者！
お地蔵様の仕え
ゴクゴクッ(言葉薬を飲む)
説明しよう！言葉薬とは、動物が人間に言葉を伝えることができる ようになる、優れ薬なのだ！
お地蔵様の仕え
ごめんね。自己紹介を忘れていた。
お地蔵様の仕えだよ。名前は秘密です！
お地蔵様の仕えだよ。名前は秘密です！
お地蔵様の仕え
ほら、お地蔵様も自己紹介をしてください。
お地蔵様
チッ。面倒だな。
お地蔵様
小生の名前はレオン・ライカル。あんたらみたいな人間供にお地蔵様
やら、地蔵様やら言われてる。
やら、地蔵様やら言われてる。
お地蔵様
せいぜい小生を称えることだなっ。
お地蔵様の仕え
はぁ。地蔵様は本当に荒いな。
お地蔵様の仕え
もうちょっと丁寧に言葉を遣えないことか。
お地蔵様
ふぁ～。寝みぃ。お前、押し入れに帰るぞ。
お地蔵様の仕え
ハイハイ。分かりましたよ。
バタバタバタ
秋楽(子供)
婆ちゃん。苦しかったでしょ。ごめんなさい。
婆ちゃん
んっ？なんじゃ。急に、寝ぼけてるのかい。
秋楽(子供)
…え？
婆ちゃん
まあいい。さあ。ご飯ができましたよ。
秋楽(子供)
うん。分かった。(僕、夢を見ていたのかな？)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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