不幸の 過剰摂取

ある日 ── 、

wrwrd国 は 一変してしまった。

いつも総統室で穏やかに お菓子食べてた総統は、 狂った様に笑って国民を探してる

… 消したのは総統 。 もう 総統 とは呼べないかな。

兄さん、 オスマン、 ひとらんらん の3人はと言うと

狂い過ぎて 見たものを 消そうとするから

今は 拷問室 … まぁ、今は捕まえるために使ってるけど。 そこに居る。

3人共 喋らなくなってしまってる。 … 色んな人を消した罪悪感からだろうか、いつも暗い顔をしている

元に戻りそうにない。

時々 俺も話しかけに行くが… …案の定 答えてはくれない。

… 普段は総統室でグルさんの 守り役をしているトントン … 、

最近は 死体の様な 目をして ずーっと屋上にいる。

空を見上げているような… … 空に行ってしまった国民の 事でも考えているのだろうか。

話しかけると、それなりに答えてくれるが

無理をしている様にしか見えない。

きっと総統が狂った事を自分のせいだと考えているんだろう

今の俺にはどうにも出来ない…。

人の事言えない。 トンちが1番無理してる癖に。 話してくれないのに…、 笑顔で振舞って、これは間違ってるのに

俺のマブダチであるシャオロンは 誰もいない寝室で たった1人

ずっと泣き続けている

部屋には鍵が閉められていて、 中の様子はあまりわからない。

ただ、ドアの向こうから

ごめんなさい … ｯ ゛

ごめんな゛ｯ…ごめんなさ゛ぁｯｯ…

俺が やらかした せいで ゛ ｯ …

ごめんな ゛ ｯ…ごめんなさ゛ … !!

ずっと 謝って居る。

これもトントンと同じで 周りが狂ったのは自分のせいだと思っているのだろう…、

泣いて 、泣いて泣いて 毎日、

ご飯は俺が扉の前に置いている。

気付いたら無くなっているため、 食べてはいるんだろうと思う

いや … ｢ 食べててほしい」だな 、

シッマ 、 大先生の2人は

一見普通そうに真面目に仕事をしている様に見えるが

お互いが 「こいつのせいで周りが変わった」 と考えているらしく、

目が合うといつも 殴り合いになる。

俺が止めに入ろうとすると、

と、言うふうに 2人とも 正気を失っている

どちらかが疲れて 倒れるまでが 勝負。 それまでは殴る…蹴る…なんでもありだった。

ゾム… アイツは 、

もう戻ってくることは無い。

総統が 「国民を皆消し去る」 その命令を下した時

と言い残し、どこかへ行ってしまった。 ゾムがどこに行ったのか、 そもそも生きているのか 俺にも、誰にも分からない。

生きていてほしい。

ペ神はというと

いつもは 救助班、 もしくは回復所で 怪我人の対応を任されているが

最近はカウンセリングの先生を 務めている。

俺もよくお世話になっている…が、

彼自身も 我慢していそうで、 無理して笑っている様にも 見える。

大丈夫 だろうか

エミさんはと言うと、

実は、 家に鍵をかけていて何も分からない

噂によると、 家にある大量の本で 「人を甦らせる」 方法と 「人の記憶を消す」 方法を探っているらしい

不安だ… エミさんは無理をしすぎてる 偶に出てくるが、その時 いつもエミさんの目の下は 隈だらけ…。

ショッピ、チーノの2人は 総統の指示に従っている…、

洗脳とか、そういうのではなく 自分の意思で…。

や、やめてく ──── … 、

… 総統の味方、というよりかは

彼がああなったのにも理由がある事を知っての上で… 総統側に着いているんだろう。

今のwrwrd国 軍の様子は ほぼ掴めただろう。

次は… そうだな、 なんでこうなったかの理由を話すとしよう。

それじゃあ、

また会えたら。