赤髪の天使病(副シャン)

迷った

俺はこの人と居て良いのかと

俺の都合で振り回してるのに

それを一緒に背負うのではなく

全て背負ってくれる人

こんな人が

俺の傍に居て良いのかと

スラスラと昨日の事のように話す

宴のときみたいではない

ただ普通に

世間話のように

本音

俺は前まで

すぐ思ったことを口に出してた

でも今は？

恐怖で何も浮かばなかった

だからただ並べられた

その台詞しか言っていなかった

そんなことにも

ベックは気づいていた

俺が心の中で思っていることを

此奴は全て読んだ

言うべきなのか？

その本音を

恐怖で固まる口

力が入らない

声が出せない

俺はまたベックを困らせるのか？

それも恐怖に変わる

なんならベックはもう俺の本音が分かっている？

ベックはよく俺の心を読んでくる

だから今回もそうなのかもしれない

だから嘘をついても本音じゃないと

バレるかもしれない

そうだ

また読んできた

分かってるじゃねえか

そうだったのか...

俺もただ思い込みをしてたのか

また気をつかわせてしまった

もう何回も救われてるのに

もういいのに

ほっといてくれてもいいのに

何処までこの人は

優しい人なんだろう

心配するぐらい

でもこのままじゃ

ダメなんだ

この状況でも俺は此奴に何も伝えてない

それが分かった途端

背中に苦しいほどの激痛が走った

次回♡500