受験の時、先生や親にレベルを下げた方がいいって何度もうるさく言われた
それほど私は、無謀な挑戦をしている
けど私は頑張って
ついに大好きな幼なじみと同じ高校に合格することが出来た
ゆあん
るな、朝だよ。
ゆあん
そろそろ起きようか?
るな
……ん
るな
(お母さん?)
るな
お母さん……?
るな
まだ起きる時間じゃないよ……
るな
(まだ寝たいです、)
ゆあん
起きる時間だよ、
ゆあん
るな。初日から遅刻して目立ちたいの?
るな
(この声は幼なじみのって、)
るな
えぇ!
るな
っ、!?
ゆあん
やっと起きたね。
ゆあん
おはようるなニコ
るな
…うそ、どうして
ゆあん
アラーム、もう何度もなってたよ?
ゆあん
るな、止めもせずにスヤスヤ寝ていたけど
るな
そんな…
るな
(絶対バカだなこいつって思われました、)
ゆあん
心配になったから、起こしに来て良かった。
ゆあん
ほら、起き上がって準備しようね。
るな
(今からでも間に合います)
るな
着替えるからゆあんくんはリビングに行っ
るな
いや、先に学校へ行って大丈夫だよ!
ゆあん
るな、
ゆあん
本当に別々に行かないといけない?
るな
(もう決めたんです!)
るな
(これからは他人のフリをするって)
るな
(中学では羨ましがられたり、嫉妬されてたから)
るな
(私はゆあんくんの隣で似合う女になるんです!)
るな
(そしたら、幼なじみとして堂々といられます!)
るな
(そしたらいつか、女として見てくれたり、)
るな
(きっと叶うはずがない恋ですね、)
るな
(いつも妹のように接しているのが悲しい)
るな
ゆあんくん、私はもう高校生だよ?
るな
そろそろ自立しないと!
ゆあん
“まだ高校生”だよ。
ゆあん
それに今日は2年や3年も同じ時間帯に登校するんだ。
ゆあん
悪い男がるなに声に声をかけるかもしれない
るな
もー、心配しすぎだよゆあんくんは。
るな
私が声をかけられる人に見えると思う?
ゆあん
俺だったら声をかけるよ、
ゆあん
こんな可愛い子
るな
それはゆあんくんが私と幼なじみだからだよ!
るな
本当に大丈夫だから
ゆあん
そっか、……
ゆあん
るなは俺と一緒に行くのが嫌なんだね
るな
そ、そんなことはひとことも…!
るな
(ゆあんくんがわざと悲しい顔してるのはわかるんですが、)
るな
(折れてしまいそうになります、)
ゆあん
るなは俺が嫌い?
るな
…っわ、わかったから!
るな
駅!家の最寄り駅までなら一緒で大丈夫!
るな
(さすがに学校までは無理だけど、)
ゆあん
それでも駅までか、
るな
嫌ならナシで!
ゆあん
そんな悲しいこと言わないで?
ゆあん
じゃあ駅まで一緒に行こう
ゆあん
さすがにそろそろ準備しないといけないね
るな
あっ、うん
るな
あの〜、ゆあんくん?
ゆあん
どうしたの?
るな
私、今から着替えるから…
るな
(きっとゆあんくんに伝わって、)
ゆあん
制服、まだ着慣れなさそう?
るな
あ、うん
るな
まだ少しぎこちなくて、
るな
(ってそうじゃなくて!)
るな
ゆあんくん、着替えるからリビング言ってて欲しいな
ゆあん
俺が手伝ってあげるよ
ゆあん
るなの着替え。
るな
へ?
るな
(なんかすごいこと言われたような、)
るな
(手伝ってあげる?)
るな
(私の着替えを!?)
るな
そ、そ、そんな、着替えなんて1人で
るな
(ゆあんくん絶対るなのこと)
るな
(幼児だと思ってます、)
ゆあん
遠慮しなくていいんだよ。
ゆあん
ほら、まずは服を脱ごうか
るな
っ、ま、待って!
るな
(私に興味無いのはわかる、わかるけど、)
るな
(異性として全く意識されてない、)
ゆあん
るな?
るな
私はもう高校生だから、
るな
着替えぐらい、1人でできるよ!
るな
ゆあんくんがいないくても大丈夫!
るな
(いい加減、ゆあんくんに甘えっぱなしの生活を卒業したい)
るな
(今度こそは心に決めてる!)
ゆあん
そっか。
ゆあん
るなが離れていくようで寂しいね…、
るな
(うっ、心が痛む、)
るな
(私ももう高校生。)
るな
(いつまでもゆあんくんに依存していては、幼なじみ関係から脱出できない)
ゆあん
バタンッ(出ていく)
るな
はぁ、
るな
(こんな調子で大丈夫だろうか、)
るな
(ゆあんくんと同じ高校選んだには、後悔はない!)
るな
(それほどゆあんくんのことが好きなんです。)
るな
(せめて女として見てもらいたい、)
るな
(男の人は、どうやって女の魅力を感じるのでしょうか、)
るな
(中学もあまり関わり無かったし、)
るな
(高校では男友達も作りたいな)