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ま、そんな感じで

俺は怜を好きになった

拓実

(お姫様抱っこ……ずる)

実は…さ、

俺、怜が初恋なんだ

優馬

はつこっ…マジかよ!?

拓実

ぴゅあぼ~い~!

んんっ…………///////

えっと……怜、好きだよ

俺で良ければ付き合って下さい

…………

…って、聞かなくても答えは分かってるんだ(笑)

好きになってごめん、怜

拓実

颯…そんな

優馬

…………じゃあついでに俺の話していい?

………うん

1年前(高校1年生)

優馬

入学式終わったぁ~…

優馬

しんど

優馬

長いって……

俺は入学式から帰る途中 公園のベンチで休憩していた

優馬

頭痛いな…

頭痛持ちの俺は長時間の緊張で 限界が近かった

優馬

(うぅ~…頭ぐらぐらするぅ……)

優馬

(目の前が暗く見える……)

優馬

(チカチカするぅ……)

大丈夫ですか?!

優馬

え?

頭が痛すぎて…顔を見れない

どこか痛い?

優馬

(誰か分からないけど……)

優馬

頭が痛くて…

薬とかは?

優馬

持ってる…カバンに入ってる…

…ちょ、待ってて

スタタ

誰だか分からない状態で 「待ってて」 とだけ伝え、走った人。 知らない人なはずなのに、 なぜか安心感があった

2分後

お待たせ!

はい、これ水!

優馬

あ、ありがと

あ、あと……

調べたら頭痛に良いみたいだから

はい

そう言って手渡されたものは おかかおにぎりとナッツ

薬もなんか食べてから飲んだ方が良いかなって

とりあえず一口水飲んでから食べて

優馬

ありがと

ゴクッ

優馬

ふぅ……それじゃいただきます

パクパク

優馬

ありがと、助かった

いいからいいから!薬飲んじゃって

優馬

うん

ゴクッ

よかったぁ

さっきより顔色よくなってる!

優馬

ほんと?

うん!(*´▽`*)

優馬

っ…!

名前すら知らない俺を心配してくれて、顔色がよくなっただけで喜んでくれる。そんな人は初めてだった。

優馬

(笑顔の破壊力やべぇ…)

きっと、この時、怜を好きになった

あ、そーいえば

僕、安達怜。同じ高校だよね?よろしく

優馬

え?あ、ホントだ同じ制服

何年生?

優馬

一年生。生駒優馬っていいます

よろしくね!

優馬

よろしく

クラスは?

優馬

2組

あ~…僕4組

優馬

そっか…また学校で会えたらいいね!

そうだね!

また会えたらね~じゃーね!

優馬

バイバイ

トトト

優馬

って感じ

拓実

す…ご…………

てか頭痛持ちやったん?

優馬

おう

拓実

なんかあったら言ってね?

優馬

ははw分かった

拓実

それより………

優馬は俺たちの中で一番早く怜と会ってたんだね

拓実

ね~

一年の時俺3組だったから会わなかったなぁ

拓実

僕は1組!

クラス違ったらそんなもんだよねぇ

それより…

優馬、怜に言わないの?

優馬

あ、お、おう

優馬

うん

優馬

俺は怜のこと好きだよ

うん…

優馬

きっと、怜は俺たちの誰とも付き合ってくれない

優馬

そう分かってる

ああ

優馬

だからただ言わせて

優馬

前から好きだよ

僕は...…

腐男子なだけだったのに~!第2章

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