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付き合うようになったとはいえ、黒崎くんは周りから目立つ存在。 私と居る所を他の子に……特に入江さん達に見られたら………
龍平
陽向
入江さん達が居ないか辺りを見渡していた為、急な黒崎くんの言葉に驚いてしまった。
陽向
私は慌てて手を横に振った。
龍平
龍平
陽向
私が心配してる事を悟ったのか、優しい笑顔でそう言ってくれた。
陽向
龍平
またもや、黒崎くんに引っ張られてしまう。
陽向
私は彼の歩幅に着いて行けず、校門を出て直ぐに、何も無いところで躓(つまず)いてしまった。
龍平
転けてしまう手前ですかさず黒崎くんが、私を支えてくれた。
龍平
そう言って申し訳なさそうに、頭をかいた。
陽向
龍平
龍平
陽向
龍平
陽向
ボソッと言う黒崎くんの言葉が聞き取れず、気にはなったが「何でもない」という彼に、これ以上聞こうとは思わなかった。
龍平
陽向
黒崎くんは、私の手を握り返してくれ、今度はちゃんと…… 私の歩幅に合わせて歩いてくれた。
陽向
私はそんな優しい黒崎くんを更に好きになってしまった。 本当にこれは現実なのだろうか……? もしかしたら、目が覚めて 「全部夢でした──!!」 なんて落ちではないだろうか…… もしそうであるなら、一生目覚めなくていい…… そんな事さえも思ってしまった。
龍平
私があれこれ考えている内に、あっという間にある店に着いてしまった。
陽向
辿り着いた先は、外からでも中の様子が見える様に硝子張りになっていて、外には綺麗に並べられた花壇に、それに合せるかの様に設置された、白いアンティークの丸いテーブルとチェアの2セット。 如何にも『お洒落なお店』だと、地味な私にでも分かる。
龍平
陽向
なーんて、浮かれた事を思ってたいたら……
龍平
黒崎くんは、少し言葉を詰まらせながら、照れ臭そうにそう言った。
陽向
陽向
陽向
陽向
龍平
陽向
陽向
陽向
龍平
陽向
龍平
少し怒った様子の黒崎くん。 私は慌てて何か言おうとしたが……
陽向
上手く言葉が見つからない。
龍平
陽向
龍平
陽向
昔から私は言いたいことをハッキリ言えない性格だった。 その為、いつもこうやって誤解をされてしまう。
駄目な性格だ……。
結局、誤解を解けないまま店内へと入って行った─────