テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
書類仕事は嫌やない。 せやけど、終わりが見えんのは 少しだけ堪える。
自分のデスクに肘をつき、 一覧表に目を落とした。 次期候補者の名前が並ぶその中で、 ひとりだけ、視線を引く文字がある。
_____アオイ。
チリちゃん
アオイ
勢いがあって、
アオイ
真っ直ぐで、
アオイ
でもまだ荒削りやった少女。
それが今では、 パルデアのポケモンリーグでは チャンピオンランク、 ブルーベリー学園のブルベリーグでも チャンピオンに立ち、 四天王候補として名前を連ねている。
教えた覚えは、ほとんどない。 せやのに、旅をしていくにつれて、 ちゃんと強うなっとる。
チリちゃん
小さく息を吐く。
チリちゃん
自分が見てきた背中が、ここまで来た。 同じ場所を目指す存在になった。
それは不安で、少し寂しくて。 それ以上に___嬉しかった。
書類を閉じ、椅子にもたれかかる。
チリちゃん
隣に並ばれるその日まで。 胸を張って、そこに立てるように。