牛天

牛天

地雷さん純粋ちゃん🔙推奨

※下手 ※憧れちゃった系 ※キャラ崩壊

楽園

小さい頃

俺には友達なんていなかった

パーティーとかプレゼントとか

そんなの夢のまた夢だった

中学にあがれば

俺も慣れたもんで

" 祝ってほしい "

なんて思わなくなった

ただ、

ぽっかり空いた穴は

埋まらなかったけどね

.. 天童部屋 ..

" 祝ってほしい "

なんて言えない

俺はまだまだ臆病だ

.. 翌日 ..

ありえない、

携帯には通知百件の文字

" おめでとう "

で溢れかえる俺の携帯

幸せを詰め込んだような

一文字一文字噛み締めて読む

「 おめでとう覚 」

「 おめでとうございますっ！」

「 誕プレはチョコアイスな！」

「 天童また歳とったなー笑 」

こんなの知らない

こんな幸せな気持ち

初めて

.. 通知音 ..

「 天童少し外に出てきてくれないか 」

待ち焦がれた好きな人からの連絡は

" おめでとう "ではなくて

.. 寮の出入口 ..

綺麗な花束を抱えて

少し寒そうな顔をして待っていたのは

若利くんだった

若利くんの後ろに

得意げな顔をしたチームメイトが

横断幕を掲げている

横断幕には

" 天童お誕生日おめでとう "

の文字

驚きで言葉がでない

言いたいことはいっぱいあるのに

やっと出たのは

意味分かんない言葉で

「 ありがとう 」とか

言いたいのに

出てくるのは涙ばかりで

若利くんどころか

他のみんなも焦ってる

あー、幸せ

そっか、ここが

俺の居場所なんだ

俺を祝ってくれる仲間がいる

抱きしめてくれる恋人がいる

他にはない

ここが俺の楽園

ありがとう、みんな

ありがとう、若利くん

俺今、世界一幸せだよ！

小さい頃

楽園があったらいいのに

なんて考えながら生きてた

そんな頃の俺に言いたい

もーちょい生きて

楽園がここにあるから

ってね！

君がいるかぎり

俺の楽園はなくならい

すべりこみ成功ー！

天童さん！！ お誕生日おめでとうございます！

これからも若利くんとお幸せに！