この作品はいかがでしたか?
0
この作品はいかがでしたか?
0
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
昔の記憶
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
???
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
???
???
???
桃和(とわ)
桃和(とわ)
???
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
飛び降りる
???
???
???
???
???
少し前
桃和(とわ)
月(るな)
数分後
桃和(とわ)
月(るな)
桃和(とわ)
桃和(とわ)
月(るな)
数分後
みんな
みんな
桃和(とわ)
月(るな)
みんな
月(るな)
月(るな)
桃和(とわ)
月(るな)
桃和(とわ)
もっと前
幼いころ
桃和(とわ)
私は病気にかかっていた
直すことも難しいと言われてた
珍しい病気だった
いつも見る景色は
何も変わらない
全く同じ景色
病院から見る 外は
楽しそうで
晴れでも雨でも雪でも
必ず 楽しそうにしている
人たちがいる
桃和(とわ)
桃和(とわ)
いつもそう願ってた
中学生になって
たまに学校に行けるようになった
でもその時は
キラキラ輝いてない
裏ばかりの学校だった
人があまり通らない場所を通れば
誰かが必ず
泣いていたりする
あれは辛い時だ
私も同じ
辛い時は誰もいないところで
密かに泣く
誰にも迷惑をかけたくないから
ある日は
急に倒れて早退することもある
でもあの日だけは
1回も倒れることはなかった
私にも1人 友達がいた
その子はよく笑う
私が尊敬していた子
優しいけど
無理をする
その子がいじめられてること
私はしばらく 知らなかった
一緒に登校した時
ガラガラ
教室のドアを開ける
バシャーン
上から水の入ったバケツが
降ってきた
正直あんなの
当たるわけないと思ってた
けど違った
どこなら当たるか
それまで考えられていた
その子はびしょ濡れ
私は濡れたところを掃除して
その子を保健室へ送った
その後に気づいた
あの子の机に
数々の悪口が書いてある
机が囲まれて
大きな笑い声が聞こえる
みんなが楽しい時に笑うんじゃないの?
私はそう思った
誰かが傷ついているのに
なんで1人で笑ってるの?
桃和(とわ)
次の日
私は屋上に呼ばれた
あの子はみんなを集めて
一人ずつ言葉を振った
あの子は 柵の上に立った
桃和(とわ)
そんなことも言う 暇はなく
あの子は 飛び降りてった
唯一の友達
私のことじゃないのに
胸が苦しい
あれ?
頬(ほお)に水が垂れる
いつのまにか 泣いてた
私は無意識に
数々の言葉が出てた
気づいたら私は
あの子と同じ場所にいた
きっと私も 飛び降りたんだろう
私は助かった
桃和(とわ)
自分のことより
一番最初に
「あの子は!、」
そんな言葉が出た
結局みんな
その子のことは教えてくれなかった
あの日 以来
持っていた病気の症状は
なくなった
きっと 治ったのだろう
傷が深く
高校生までは学校に行けないと言われた
たとえ中学に行けると言われていても
絶対行かなかったと思う
一生 あの人たちには会いたくない
そう思ったから
病院にいても
勉強はできた
見事に受験は受かった
その学校には
あの子はいなかった
中学が同じだったからって
高校が同じなわけじゃない
それはもちろん 分かっていた
けど…
心の奥で何かが詰まっていた
今日も学校に行く
転校生が来るらしい
少し期待したけど
すぐ諦めた
すでに友達は2人できていて
その子と
転校生の話をしてた
ガラガラ
???
転校生だ
そのことはすぐ仲良くなれた
ついこの前
4人でお出かけに行ったんだ
すごく楽しかった
時はあっという間に過ぎ
気づいたらもう夕方
転校生の子は
一人で写真を撮ってる
楽しそうだったので
気にせず
他の友達と喋っていた
バッ
友達は転校生の子の腕を
軽く引っ張った
パシャ
一瞬見えた
カメラに映った景色は
今まで見たこともない
とても綺麗で
とても楽しそうな
4人だった
『楽しいな…』
私は初めて
そう思った
もう少し中が深まった
ある日のこと
転校生の子は
私に話をしてくれた
月(るな)
あの時の友達と
名前も同じような気がした
話を聞いていたら
同一人物だということがわかった
勇気を出して私は聞いてみた
桃和(とわ)
急にあの子は泣き出した
私も自然と涙が湧き出てきた
胸の奥が苦しかった
その苦しさが
その瞬間に
全て 弾け飛んだ
心が軽くなった気がした
あの子もずっと
私に会いたかった
きっとそうだと思う
私も君に会いたかったんだから