俺は今
ジャリ……ジャリ……
ジャリ……ジャ……
碧
ッ……(振り返る)
ストーカーに悩まされている。
第1話ー ストーカーとの出会いー
碧
休憩あざ~ス……
佐藤 碧 ◾︎整骨院アルバイト ◾︎お人好し
紫亜
あ,碧さんおつかれッス~
加藤 紫亜 ◾︎整骨院バイトリーダー ◾︎碧の2個年下
どさッ
紫亜
……笑笑なんスかこれ、、、笑
俺は紫亜の前に大量のラブレターを置く。
碧
これ。昨日ポストに入ってた。
紫亜
あ~笑なんかストーカーに合ってるっぽいつってましたもんね笑笑
紫亜
てかわざわざこんなの持って来るんですね笑笑
碧
お前が虚言虚言いうから現物提出だッ!!……
紫亜
まじめか笑
紫亜
ま,ちょっと拝見させてもらいますよ~笑笑
紫亜は俺が持ってきたラブレターの1枚を手に取り,黙々と見始める。
紫亜
うわぁ……こんなのが何枚も……?
ラブレターにはびっちりと俺への愛が書かれている。
紫亜
流石にここまでの自演も痛い通り越して引くっすわ~……
碧
だ,か,ら,ほんとなんだって…
碧
こっちはまじで参ってんだぞ……?
碧
最近帰り跡をつけられてる気がするし,ポストには大量のラブレター投下されるし,無言電話が来るし……
俺は今まであった被害を紫亜に話した。
碧
まぁ最悪警察に相談……
警察が聞いてくれるはずもないか……
警察が聞いてくれるはずもないか……
紫亜
そんなこと言ってますけど碧さん。そういう手紙捨てないっスよね。そういうとこッすよ笑
俺は「はァ~……」と大きなため息をつく。
カランカラン
紫亜
あ,客
紫亜
いらっしゃいませ~!!
碧
いらっしゃ……
碧
い……
ドッドタイプキター!!
店に入ってきたのは1目見ただけでも見惚れる程の美少女だった。
紫亜
ご予約の方ですか~?
天音
あ,いえ
紫亜
すみませ~んうち完全予約制なんですよ~
天音
そッそうなんですねッ!!
天音
あッあの
天音
碧さんッ……
碧
……!?
なんでこの子……俺の名前知ってんの?……
天音
その~……す,
天音
好きですッ,付き合ってくださいッ!!
!?!?
俺は目を真ん丸にしてその子を見ていた。
きっと紫亜もびっくりしていただろう。
紫亜
(こんな事ある~!?…しかも碧さんに…)
天音
いきなり無理なのはわかってますッ!!
天音
良ければこの後お時間とか……
碧
空いてます、行きます
紫亜
食い気味だなァ~笑笑…,
天音
えッ…!?ほんとですか?…!嘘ッ……
その子は凄く驚いていた。まさかOKされるとは思ってもいなかったんだろう。
天音
わッ、私ッ駅前のカフェでずっと待ってますッ!!
天音
失礼しましたッ!!…
碧
あァ……、
俺は何が起こっているのかが分からなかった。
モテない歴18年の俺にはもう彼女なんてできることないと思っていたから。
碧
紫亜。俺上がるわ……
紫亜
まてや……笑
碧
じゃ……お疲れした
俺は店から出ていき,急いで駅前のカフェに向かった。