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君に聴かせる化け楽想.

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君に聴かせる化け楽想.

21 - 【特別編】快晴空、君は‪笑う。

♥

704

2025年06月08日

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どうやら俺は、

人生で二度、

記憶を失ったことがあるらしい。

ゆあんくん、準備できた?

あ、うん…!

それじゃぁ行きましょうか。

……うん,

……?

どうしました?

ぇ、あー、……

不安なんですか?

……

ん、……まぁ、…

……大丈夫ですよ。

僕の名前覚えてるでしょ?

それに、

前回も 異常なかったんですから。

…!うん、!

……ありがと、

………

……ほら、手、…

……え?

不安なら,握っといていいですよ…/

えぇ、あぁ、……//

…なお兄ありがと、……//(握

医者

……えー、…

医者

今回も、異常は無さそうですね。

…!

……!

医者

まぁ、ただ、次いつ起こるかわからないので、

医者

また一ヶ月後くらいに来てくれると。

わかりました。

小学生の頃に一回と、 中学生の頃に一回。

俺は記憶を無くしたらしい。

二回目のとき、

気づいたら病院にいて、

自分のことも、家族も友達も。

過去に一度記憶を失ったことも。

聞いた情報しかわからなかった。

何も覚えていなかった。

ただ、その記憶喪失が、

脳への強い衝撃で起こったのか、

突発的な何かが原因なのか。

それとも心身的なものなのか。

など原因がわからないから、次いつ記憶をなくすかもわからない。

だから、こうして俺は定期検診にきている。

ゆあんくん、帰るよ。

え、あ、うん!

ありがとうございました

ありがとうございました、!

.

今回も異常なくてよかったね !

うんっ!

中1からずっと大丈夫なんですよね?

なら、もうならないんじゃないですか?

そうだといいんだけど、……

…、

……じゃぁ、ここで問題!

僕の名前はなんでしょう!

なお兄!!

へぇ、〜?/

その呼び方なんだ?

…?

ぇ、あっ、//

なおっ、なおきりさん!!//

いやなお兄で合ってるんですよ〜?

違っっ!!//

なおきりさん!!!//

ふぅーん??

ちがう!!//

なおきりさんには、

俺たちが付き合った頃、……

高校生のときに自分が記憶喪失だったことを明かした。

それからずっと──────。

特別編

快晴空、君は笑う。

──────────

ッ……,

…ん……、

俺、寝…てた……?

ここ、は、……

確か、俺……

いきなり視界がぼやけて、

倒れ………

あれ,

…ここ、署の休憩室?

誰が……ここまで、…,

……(寝

そこには俺の膝の上で寝息をたてているなおきりさんの姿があった。

なぉ、…きりさん?

ん、……

…んぁ、……

彼は二度、三度と瞬きをした後、

驚いたような顔で言葉を発した。

ゆあんくん!!!

起きたんですか?!

ぇ、あ、うん?

……大丈夫ですか、?(頬触

頭痛い…とか、

ん、…/

大丈夫,だよ

……っぁ、!

記憶……!、僕のこと覚えてますかッ!?

……

覚えてるよ、なおにい

〜〜っっ

よかった……ぁ、/(抱

ん……/

、……

……あっ、!

なおきりさんっ、!

…?

少年っ…はッ!?

………あぁ、…少年……

……え

……捜しに行ってないの……?

……

……まぁ,

だって、なおきりさん……っ

捜しに行くって………

……、

あのとき…ゆあんくんが倒れちゃったから……。

……え、

なおきりさん、…

ずっとここに居たの?

一晩中、…ここにいたの、?

………

なおきりさんは下を向いたまま、 小さく頷いた。

…え……、

…ごめっ、!

謝らないでください……

なおきりさんは顔を上げ、 俺の目を見た。

………?

な、なに、……?

…僕、ね……

ゆあんくんが大事だったんです……

ゆあんくんを守りたかったんです

だから、ゆあんくんが倒れたとき、捜査隊と少年を信じることにしたんです。

少年ならきっと大丈夫ですよ…。

……でもっ、

……笑

好きですよ。ゆあんくん。

ぇ、……あっ、//

……

………どうも、/

……(口付

ん……//

好き、……

好き、好きです

大好きです…ゆあんくん

生きてて……無事でよかった…(抱

……/、

……俺も大好きだよ…なおにぃ、

……じゃ。

次はこっちの部屋に移動するから。

……はい。

………、

…ねぇ。刑事さん。

ん?

空。…晴れてるね。

雲ひとつ見えない。

……冬にしては珍しい空だね、笑

これを快晴っていうのかな。

うん。

きっとそうだよ。

だって。

広くて、綺麗だ。

俺……

どこで間違えちゃったんだろうなぁ……?笑

…そんなの。

………わかんないけど。

…そうですよね。

でも。

君はまだ、終わってないよ

それこそ。

この快晴の空みたいに、綺麗な未来が待ってるかもね

……未来

あ、……なおきりさん,

俺、ちょっとじゃぱぱ達に、起きたって伝えてくるね。

えっ、

それなら僕が…!

ううん大丈夫!

すぐ戻るから、待ってて

……わかりました…!

……あ、!

じゃぱぱ居たっ、!

、?

……え、

…目、覚ましたの、!?

ほんと、…よかったぁ……!!

うん…!ありがと!

………は、?

…?どうしたの、?

ゆ、……あん、?

ぇ、なんでゆあんくんの名前、

2人……知り合い、?

……?

いや、…

俺はこの子のこと知らな_____

…あッ、いや、ごめんなさい…

な……んで…も。

う""ッ,っ!?(頭抑

ゆあんくんッ!?

いきなり、頭が酷く痛んだ。

わからない、知らない記憶が、 頭に流れ込んでくる。

は、ッ""はっ、""

大丈夫…!?

ご、ごめ、ッ,

も……だいじょぶ、…"

…ぁ、あ、"ありがと、

…ふ、…ー

っ、…

俺は深く呼吸をして、 息を整える。

そして、震えた口を開いた。

…あのさ、……

君って___

うり…、?

______

目の前の体が小さな彼は 目を大きく見開いて 驚いたような顔をする。

ゆ…あん……

ゆあんくんッ!

声がしたから来たんですけど…っ!!

だいじょ____

え、なんで泣いて…,

大丈夫ですか……?

なお、きりさ……

お前、…俺のこと、…覚えてるの?

彼が一歩、二歩と俺に近づく。

覚えてない……

わかんない……わかんないけどっ、!

君は……

うりは…っ!

なぜか溢れてくる涙が頬を伝う。

でも。

俺は満面の笑顔で言ったんだ。

大切な人だった…、!

──────────

チャプ_チャプ___

……〜〜♪

靴を脱いだ足を水に浸からせる。

足をバタバタさせたりして遊ぶ。

そして鼻歌を奏でる。

あの歌を。

昔、ここに来たらやっていた。

勿論、彼とも。

ふふっ、笑

最初から。 ここで終わらせるつもりだった。

ここは、前世のうりが 死んだ場所だったから。

ここまでが、俺の計画だった。

うりは今頃、昔 大好きだった人と再会してる。

うりはこれで幸せなんだ。

だからもう満足。

終わらせるんだ。

俺は立ち上がって、裸足のまま 近くの大きめの岩の上に足を揃える。

ここに飛び込んで、終わらせる。

長かった俺の人生も。

俺のせいで招いた、 うりの最悪な日々も。

______,

ポチャンッ___,

…うり、………

……なに、

そこには 俺の手を掴むうりの姿があった。

溢れる涙が川に落ちていく。

なんで、……いるの、ッ…(ポロポロ

好きだから。

世界で、いちばん。

は、……ぁ、?/

もう、やだな、…

俺、嘘なんかでドキドキしちゃって…笑

嘘なんかじゃない。

だって、うりにはゆあんくんが……ッ

……会えたん…でしょ、?

やっぱりヒロくんの作戦通りだったのかよ、

うん。会えたし、話したよ。

じゃぁ、なんで……ッ"…

……誰が…俺なんかを……っ"",

俺だよ。

俺はヒロくんが好きだ。

俺だけはヒロくんなんかが大好きだ。

ぅ""…うぅっッ……、(泣

嘘、だぁ、……

うり、…あのとき俺の事振ったじゃん"、(泣

それに、気づいたら死んじゃってるし、

勝手に幽霊なんかになっちゃうしさぁ、…(ポロポロ

寂し、…かったんだから……ッ、""!

ごめん。本当にごめん。

俺、あのときわかんなかったんだ、

ヒロくんのこと大好きだったけど、ゆあんのことも大切だったから。

ごめん。

………、も、"…

……いいよ、

……俺も…全部ごめん

うん、いいよ

うり、色々とありがとう、

でも、

…でもね、

……俺…、

うりには、生きてて欲しい

………

俺が奪った人生の分。

幸せに。

……ヒロくん、

俺たち、ずーっと一緒なんだろ?

じゃぁ、……

……でもっ、生きてて欲しい""…

…はぁ、

ヒロくん……

もう、嘘つかないでよ、

………、

…ほんっと、……

うりには敵わないなぁ、笑

……大好きだからね。

考えてる事くらい、わかるよ。

……本当はね、

俺と一緒に、死んで欲しい。

!………勿論だよ。

約束しただろ?

…そうだねっ笑

「一緒に地獄に堕ちようって。」

裸足の二人は指を絡めあって繋ぐ。

そして、川底を見つめる。

うり。

最後に…ひとつ、

なに…?

…(口付

ん、"…/

ふふ、笑

うりに俺の初キス奪われちゃった、〜笑

……何回もしてんだろ""

……うん、でもっ

こんなに幸せなキスは初めてだから。

……笑

じゃぁ俺も初キスだな。

END

この作品はいかがでしたか?

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コメント

15

ユーザー

連載お疲れ様でしたぁぁ、!!! えっっ?ちょっっ、伏線長過ぎませんか?!本当凄すぎます、、😭 なんと言うか、日本語って素晴らしいですね、、?? 最終的に複数の伏線がこの小説で結末になるのが素敵です、語彙力皆無、、   スイさんは漫画家さんですか、?🥹本当に大好きですっ!! 次作も楽しみにしておりますのでご自身のペースで頑張って下さい、♪

ユーザー

見るの遅れた… それぞれの話が少しずつ繋がって、1つの結末になっていて……本当に凄かったです! 1つの思いがどんどん狂っていって、でも、最後にはまた戻っていって……(語彙力皆無でした) 次作も楽しみにしています!

ユーザー

もうスイさん本出しましょう。別々に思えた物語が全部繋がってるのって本当に神業だと思う。スイさんって学生さんですよね。将来本当に小説家として飯食えますよこれは!

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