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2件
素敵ですね!!
第2話
お隣さん
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<すみませーん!隣の家の者でーす!
ゆあん
ゆあん
いつもはインターホンなんか鳴ってもでない。
けれど、今回は家のお隣さん?であり、声も聞かれている
そして、ここの家の住人は俺以外全員外出中
今、出なければきっとこの家の印象が悪くなってしまう
そんな事になったら……
ゆあん
早く出ないと大変な目にあう
だけど、人には会いたくない
どちらか決断しなければいけない
ゆあん
こうしている間に、お隣さんが帰ってしまう
行かなければいけないのに、足が動かない
ゆき
ゆきが鳴く
その鳴き声が俺には「頑張って」と言っているように聞こえた
ゆあん
ゆあん
ゆき
ゆあん
ゆあん
覚悟を決めて玄関に向かう
扉の前まで来た
ここを開ければ、人がいる
ゆあん
鍵を開け、扉を開ける
扉を開けると、40代くらいの女性と高校生くらいの男性がいた
お隣さん
お隣さん
お隣さん
どうやら、この人達は近くに引っ越してきたらしい
ゆあん
ゆあん
言葉が詰まりながらも敬語を喋る
人に会うこと自体久しぶりなので仕方ない
お隣さん
青葉さんが袋を俺に渡す
中に入っているものは分からないが結構軽い
ゆあん
俺は軽く会釈してこの場から立ち去ろうとする
早く部屋に戻ってゆきに会いたい
ゆあん
女性
女性
黒と赤の髪の女性がこっちに歩いてくる
ゆあん
声を聞いた瞬間、俺は目を見開いた
なぜなら…
ゆあん
お母さん
俺の母親、赤木玲莉
いつもよりワントーン高い声で俺に問いかける
ゆあん
よりによってここで会うなんて
なんで今日はこんなに運が悪いんだ
早くここから逃げなければ…
ゆあん
お隣さん
俺が喋っていたのに強引に被せてきた
おそらく、青葉さんの息子だろう
お隣さん
お隣さん
少し大きな声で俺の母親に挨拶をする
お母さん
お母さん
引っ越して来たとわかった途端、またワントーン声が高くなる
お母さん
お母さん
不気味な笑顔で青葉さん達に微笑む
ゆあん
正直、見てるだけでゾッとする
そのくらい不気味な笑顔ということだ
お隣さん
お隣さん
少し間を空けて、青葉さんは微笑み返す
お隣さん
お隣さん
青葉さんが耳打ちをする
何を言っているのかわからない
お隣さん
お隣さん
耳打ちを終え、なぜか俺に近づいてくる
お隣さん
予想外なことが起きた
まさか俺に話しかけてくるなんて
ゆあん
ゆあん
自分にそう言い聞かせる
お隣さん
ゆあん
気のせいであると願っていたがそんなことはなかった
お隣さん
お隣さん
どうやら、ここらの案内をして欲しいらしい
わざわざ俺がする意味あるのだろうか
引きこもりより、スマホに案内してもらった方がいいだろう
ゆあん
お母さん
お母さん
ゆあん
母親の言うことに逆らったら何されるか分からない
強制的に案内をすることになってしまった
ゆあん
ゆあん
お隣さん
案内…といったもののどこに行けば良いのだろう
学校とスーパー…くらいでいいのだろうか
早く終わらせて帰ろう
ゆあん
さっきまで横にいた青葉さんがいない
どこへ行ったのだろうか
まさか、自分から頼んだくせに先に帰ったのか?
本当にそうなら最悪だな
早く見つけて終わらせよう
お隣さん
ゆあん
突然、後ろから驚かしてきた
だけど驚きより恐怖が勝ってしまい、情けない声が出てしまった
お隣さん
青葉さんはフードで隠れている俺の顔を覗き込む
ゆあん
ゆあん
そう言いながら、俺は顔を逸らす
お隣さん
さっき俺は大丈夫と言ったのになぜ謝る
でも、どうせこのごめんには気持ちがこもってない
なんども同じ言葉を聞いてきたからわかる
ゆあん
お隣さん
そんなことを考えていると、青葉さんが自己紹介を始める
お隣さん
なおきり
なおきり
なおきり
お母さん
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