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桜花
10月後半。
体育祭も文化祭も早くに終わってしまった。
桜花
桜花
春人
桜花
桜花
イベントもなくなり、テスト勉強ばかりも飽きていた。
奏太
知らない間に奏太くんが隣にいて、そう提案してくれた。
桜花
桜花
奏太
桜花
奏太
桜花
奏太
春人
みんなの仮装楽しみだな〜!!
ハロウィン当日。
奏太くんの家が迎えにきてくれることになっていた。
んだけど…
桜花
桜花
仮装なんてしたことなかったから、
すごく時間がかかってしまった。
なんとかギリギリ間に合い、
玄関を出るとすぐ、
お嬢様が乗るような高級そうな車が家の前で止まった。
いや、まさか、ね?
春人
窓が空き、春人が顔を出した。
え?マジで言ってる?
桜花
執事
なのちゃんは助手席に座っていて、
私は春人の隣に座った。
執事
桜花
春人
し、知らなかった…
春人
桜花
桜花
春人
桜花
なの
なのちゃんの様子はどこかおかしかった。
桜花
なの
桜花
なのちゃんは助手席にいたから、ちゃんと顔は見えないけど、
ミラー越しに見たなのちゃんの表情はどこか悲しそうだった。
なの
なの
なの
なの
なの
なの
なのちゃんはどんどん涙を堪えるような苦しい声になっていった。
桜花
なのちゃんの気持ちに気づかず、
勝手に春人とくっつけようとして、
奏太くんも私を好きだと言ってくれるから、
私も奏太くんに積極的に話しかけに行ってた。
なのちゃんはずっとそんな状況苦しかっただろうな…
桜花
桜花
なの
私も目に涙が浮かんできた。
何に対しての涙かは分からないけど…
桜花
桜花
なの
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
なの
なの
桜花
なの
なの
なの
ってことは…
桜花
なの
執事
執事
なの
なのちゃんと執事さんの感じから本当に昔からの知り合いだった事がすぐに分かる。
春人
なの
なの
なの
それからなのちゃんの言葉が少し詰まってしまった。
執事
執事
ずっと好きだった人と離れてる間に、
自分だけ記憶にないなんて…
執事
執事
執事
桜花
桜花
なの
桜花
桜花
なの
なの
執事
なの
執事
執事
春人
桜花
春人
目の前にはすごく大きい豪邸があった。
なの
桜花
春人
なの
いつもかわいいなのちゃんが
今日は少しかっこよく見えた。