お前らが無事なら俺はええんや。

怒るシャオロンを宥めようとする 大先生の声は

動揺

しきっていて、 不安そうな表情を浮かべていた。

グルッペンが叫んだ。

そう言ったショッピはコネシマを睨む

そうは言ったものの… オスマンも暗い表情を浮かべていた

シャオロンがコネシマに掴みかかる

コネシマは冷静を装った

突然普段おっとりした彼が声を荒げた

皆黙り

沈黙が訪れた

その沈黙を破ったのは

トントンだった

ﾋﾟ，ｶﾞｶﾞ…ｶﾞﾁｬ

え〜…こちらゾム。

会議をしている我々だ軍幹部の皆さんに

幹部、暗殺隊隊長のゾムからの放送です

え〜。…ｺﾞﾎﾝ。

放送で言うのもおかしいんですけど〜

俺、ゾムは幹部を辞めます

今までありがとうございました〜

ｶﾞﾁｬｯ…

少しの沈黙

ｶﾞﾁｬｯ…え〜言い忘れました

俺、ゾムを探さないで下さい

もう二度と会わないんで。

ありがとう。皆。

あと〜…俺は別にスパイじゃないんで〜

そこだけ覚えといてな〜

あ、そや。会議全部聞いとったからな

ショッピくん気付かんかった？

俺は別に部下殺してないからな〜

じゃ。ばいばーい

ｶﾞﾁｬｯ…

そんな風に話すゾムの声は微かに 震えているような気がした