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律
律
律
颯
悠
悠
奏
隼人
律
屋上
律
律
急に聞こえてきた悲しそうな歌。
それでも彼女の歌声は綺麗だった
業火のなかで歌う彼女は戦場の女神のようだった。
颯
悠
律
俺は、彼女が言っていた火事について聞いてみる。
『あなたもあの村の出身なの?』
俺以外のみんなは知っているようだったから、恐らく大きな事故だったのだろう。
悠
悠
悠
颯
隼人
律
隼人
隼人
律
隼人
律
隼人
律
隼人
階段
奏
奏
奏
私の歌を聞いた少年は、私の前に現れた。
白銀の変わった髪をなびかせ、2人の友人を連れて。
そして、彼は綺麗だと言ってくれた。
私には二度と聞くことが出来ない歌声を。
【5年前】
5年前、私は中学1年だった
文化祭を間近に控えた秋の日
少子化により、隣町の中学まで通っていた私は、
村の入口の前で立ち止まった。
奏
自分の知っている風景は業火の中に広がっていた。
人の悲鳴とパチパチっと火の音と崩れ落ちていく建物が目の前にあった。
珍しい休みで遊ぶ約束をした父親
来年保育園に通う弟
大好きなパンケーキを用意する母親
いつも野菜をくれる隣のおじさん
好きな歌を披露した公園
思い出の全てが無くなっていた。
奏
奏
奏
『奏の歌には力がある。あなたの頭の中にある風景がお母さんにも伝わって心が暖かくなるの。』
『奏の歌は、きっと誰かを救う綺麗な歌になる。』
涙も出なくなった頃。私は、ふとお母さんの言葉が蘇った。
奏
奏
『ほら、歌って、奏。』
私は、歌を歌い始めた。
暗い静かな夜の中
燃え上がる炎を前に
声をふるわせ、歌った。
歌だけが私に出来ることだった。
隼人
隼人
隼人
律
だから、俺が陸屋根で奏に話しかけても反応がなかったのか。
律
隼人
隼人
隼人
隼人
律
颯
隼人
颯
隼人
隼人
律
律
颯
律
悠
悠
颯
律
悠
颯
律
隼人
隼人
律
隼人