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前回までは!

舞台は高校2年の春。

俺は、謎の歌声につられ、屋上にたどり着く。

そこに居たのは、同じ高二の奏と隼人。

訳ありそうな2人

律は違和感と同情で事情の分からない彼らを気にかけます。

本当に詮索しないで欲しい

隼人

ウザイ

ねぇ、俺の扱い酷くね?

屋上

ありがとう、か。

露骨に泣きそうだったな

急に聞こえてきた悲しそうな歌。

それでも彼女の歌声は綺麗だった

業火のなかで歌う彼女は戦場の女神のようだった。

あの二人、訳ありそうだったね。

無理ありません。特に陽乃高 奏は、出身中学すら誰も知りません。

…村の火事ってなんだ?

俺は、彼女が言っていた火事について聞いてみる。

『あなたもあの村の出身なの?』

俺以外のみんなは知っているようだったから、恐らく大きな事故だったのだろう。

今から5年前の話です。

事件の真相は明らかにされていませんが、白露村という村が少し離れた場所にありました。

その村は、5年前火事によって消滅しました。生存者は当時隣町の中学に通っていた中学生のみだと言われています。

5年前だと、僕達は中一かな。

隼人

その村に住んでた…少女は、歌が好きだった。

お前は…屋上にいた陰キャモヤシ!

隼人

…変なあだ名付けないで。

隼人

まだいたんだ。

んだよ悪いかよ。

隼人

いや

じゃ、何しに来たんだよ

隼人

冷やかし。

帰れ。

隼人

…。

階段

隼人、どこ行ったんだろ。

忘れ物したって屋上に戻ったんだけど…。

嵐山 律。

私の歌を聞いた少年は、私の前に現れた。

白銀の変わった髪をなびかせ、2人の友人を連れて。

そして、彼は綺麗だと言ってくれた。

私には二度と聞くことが出来ない歌声を。

【5年前】

5年前、私は中学1年だった

文化祭を間近に控えた秋の日

少子化により、隣町の中学まで通っていた私は、

村の入口の前で立ち止まった。

目の前が…真っ赤に染まってる。

自分の知っている風景は業火の中に広がっていた。

人の悲鳴とパチパチっと火の音と崩れ落ちていく建物が目の前にあった。

珍しい休みで遊ぶ約束をした父親

来年保育園に通う弟

大好きなパンケーキを用意する母親

いつも野菜をくれる隣のおじさん

好きな歌を披露した公園

思い出の全てが無くなっていた。

みんなが…村が…なくなってる。

1人になってしまった

お母さん…

『奏の歌には力がある。あなたの頭の中にある風景がお母さんにも伝わって心が暖かくなるの。』

『奏の歌は、きっと誰かを救う綺麗な歌になる。』

涙も出なくなった頃。私は、ふとお母さんの言葉が蘇った。

人を救えるって…

私は、燃えていくみんなを見てるしか無かったのに。

『ほら、歌って、奏。』

私は、歌を歌い始めた。

暗い静かな夜の中

燃え上がる炎を前に

声をふるわせ、歌った。

歌だけが私に出来ることだった。

隼人

彼女は、その後近くの大きな駅まで歩いた。

隼人

そして、ガレージの前で座っていた彼女を僕は拾った。

隼人

でも、既に彼女は声が聞こえなくなっていた。僕が肩を叩くまで気づいていなかったからね。

声が聞こえない?

だから、俺が陸屋根で奏に話しかけても反応がなかったのか。

でも、普通に俺と会話してたぞ。

隼人

奏は、人の言葉を唇の動きで理解してる。

隼人

だから、普段僕は口数が少ない。

隼人

単語で話すようにしている。

隼人

陰キャモヤシではない。

それ、根に持っているのか。

で?君はなんでその話をしたの?

隼人

…。

ただ、昔話をした訳じゃないよね。

隼人

奏は、過去に囚われている。

隼人

火事で全てをなくし、音を無くした彼女にもう一度、歌う場所を…居場所を作ってあげて欲しい。

よし、分かった。

颯、お前、確かピアノ?弾けたよな?

う、うん…。

悠、お前はベース練習してたことあるよな

な、なんでそれを…!?

(黒歴史…)

僕が教えた。

眼帯して、黒衣装に身を包んでノリノリで弾いてる動画を颯が送ってきた。

さすが、腹黒天使ですね。

さぁてね

お前、何が楽器できるか?

隼人

ば、バイオリン…

隼人

何するつもり…?

バンド、組むぞ。

隼人

はい?

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