テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

魔法の事ならおまかせあれ！

第17話 - 16 . 🪄

1,147

2025年01月07日

#ヘタリア

#セカアサ

#マッシュルパロ

無名

翌日

アーサーの自室

本田 .

…来ましたね、合否封書

ｱｰｻｰ .

ぁぁぁぁ〜……開けるのが怖ぇ…

ﾌﾗﾝｼｽ .

大丈夫だって、全力尽くしたんだから

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

自信もって開けようや！勢いに任せてバッ！っと

ﾌｪﾘｼｱｰﾉ .

大丈夫アーサー？俺の魔法いる？

ﾏｼｭｰ .

あれだけ努力したんですから、実るはずですよ

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

君が開けないなら俺があけるよ？

ｱｰｻｰ .

あー分かった！開けるから！一旦静かにしてくれ！

ｱｰｻｰ .

じゃ、じゃぁ…開けるぞ？

本田 .

はい、覚悟は出来てます

アーサー･カークランド様へまず初めに、昨日の神学者選抜試験を全て通り抜けた事を素晴らしく思います。そしてその試験中の行動･判断力･技術と試験後の人材管理局局長との面談の内容を聞き、神覚者になるに値する能力があると判断されました。明後日に就任式を行います。そちらの心の準備も致しておいてください。　　　　　　　　　　　魔法局

本田 .

………値すると判断…就任式……ってことは…

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

神覚者試験合格だよ、アーサー！

ｱｰｻｰ .

ほ、ほんとに…？

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

本当に決まってるだろ！君目は悪くないんだから！よく見なよ！

ﾏｼｭｰ .

おめでとうございますアーサーさん！やっぱり僕達の師匠は凄いです！

ﾌｪﾘｼｱｰﾉ .

アーサーが神覚者かぁ…なんか俺まで誇れる気分だよ！

ｱｰｻｰ .

っ…よかったぁ…

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

もー、受かった奴が泣かんといてや

ﾌﾗﾝｼｽ .

安堵の涙ってやつだよ、今回ばかりは許してやったら？

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

しゃーないなぁ

ｱｰｻｰ .

これで、やっと兄上の横に立てる…それに、もう父さん達にあれこれ言われない…！

ｱｰｻｰ .

やった、やったよ！

本田 .

ふふっ、良かったですねアーサーさん

本田 .

（こんな笑顔なアーサーさん、初めて見ました…本当に、嬉しいんですね）

ﾏｼｭｰ .

（僕たちの師匠、本当に自慢できる人だなぁ…僕も、アーサーさんの弟子です！って胸を張って言えるように頑張らなきゃ）

ﾌﾗﾝｼｽ .

（こんな笑顔で嬉しそうな坊ちゃん、何時ぶりだろう…）

ﾌﾗﾝｼｽ .

（見れたのはいいけど、これでお兄さんも終わりか…）

ﾌﾗﾝｼｽ .

（なんか…何とも言えない気持ちだなぁ…）

ｱｰｻｰ .

おいフランシス！俺はちゃんと神覚者になったんだから！お前も俺との約束守れよ？

ﾌﾗﾝｼｽ .

え？

ｱｰｻｰ .

何だよ、まさか忘れたとは言わせねぇからな！

ｱｰｻｰ .

まぁ約束というか、条件だったが…

ｱｰｻｰ .

言ったろ？「そんなになって欲しいなら、条件を付ける。お前も魔法局員になれ」ってな

ｱｰｻｰ .

まさかボヌフォワ君は人との約束を破るんですか〜？

ﾌﾗﾝｼｽ .

なっ…俺は坊ちゃんみたいな薄情者じゃ無いから！

ｱｰｻｰ .

はぁ!?俺はちゃんと神覚者になったから破ってねぇだろ！

ｱｰｻｰ .

あーーー兎に角だ！お前は変わらず俺の隣にいろよ！

ﾌﾗﾝｼｽ .

はいはい…

ﾌﾗﾝｼｽ .

（そうだったな…）

ﾌﾗﾝｼｽ .

（坊ちゃんは昔から、一度手に入れたものは全然離さない奴だったな…）

ﾌﾗﾝｼｽ .

ねーアーサー、何時までそのテディ持ってるの？

ﾌﾗﾝｼｽ .

ちょっとほつれてるし、新しいの買ってもらったら？

ｱｰｻｰ .

いいんだよ、俺はこれで！

ｱｰｻｰ .

ほつれてるんだったら、裁縫道具を使って直せばいいんだよ！

ﾌﾗﾝｼｽ .

（魔法で直すって発想はないんだ…）

ｱｰｻｰ .

それに、手に入ったら、使えなくなるまで持ってるべきだって兄上も言ってた！

ﾌﾗﾝｼｽ .

…ふーん

ﾌﾗﾝｼｽ .

相変わらず、兄中心だね

ﾌﾗﾝｼｽ .

…俺も、そう簡単には逃げられないって訳か

ｱｰｻｰ .

はぁ？何訳わかんねぇ事言ってんだよ

ｱｰｻｰ .

って、それよりも、早くギルベルトさんに報告！

ｱｰｻｰ .

アントーニョ頼む！着いてきてくれ！

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

はいはい、分かっとる分かっとる

ﾏｼｭｰ .

あ、あの！アーサーさん、僕もついて行っていいですか？

ﾏｼｭｰ .

め、迷惑だったら、全然大丈夫何ですけど…

ｱｰｻｰ .

別に…俺は構わないぞ？

ｱｰｻｰ .

ギルベルトさんも、きっと歓迎してくれるさ

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

え！なら俺も会いたいんだぞ！

ﾌｪﾘｼｱｰﾉ .

俺も俺も〜！アーサーの師匠さんと挨拶したい！

本田 .

結婚報告しに行く彼氏さんですか皆さん…あ、勿論私もです

ﾌﾗﾝｼｽ .

皆行くなら俺も行こうかな〜面識は一応あるけど

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

うーん、また大勢やなぁ…

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

まぁギルちゃんも賑やかいのは好きやしな、大丈夫やろ

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

はよ行こーやアーサー

ｱｰｻｰ .

ああ！

バイルシュミット宅

ｱｰｻｰ .

ギルベルトさん、おはようございます！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

おー！アーサーじゃねぇか！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

昨日の試験見てたぜ！いい感じだったぜ！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

で？今日はどうした？お友達らしき奴らを大勢引連れて

ｱｰｻｰ .

ぁ、そ、その…試験の結果が届いたので、報告をと…

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

お！本当か！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

（まぁ、あの試合ぶりとそのテンションを見れば、だいたい分かるけどな…）

ｱｰｻｰ .

お、俺…受かりました！神覚者になれたんです！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

おー！ほんとか！良かったじゃねぇか！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

流石は俺の弟子だ！胸が張れるぜ〜ケセセセセ！

ｱｰｻｰ .

本当に…ギルベルトさんのお陰です、有難うございます！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

なーに言ってんだよ！一番はお前の努力だ！

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

まぁ、俺の事は自慢の師匠と呼んでいいがな！

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

（すっごいアーサーとは相反するような人が師匠だな…）

ﾏｼｭｰ .

（きっと初日とか大変だったんだような…）

ﾌｪﾘｼｱｰﾉ .

（元気な人だな〜、アーサーよく話せたな…）

本田 .

（と言ううかこの人元神覚者の方ですよね？結構ゴリゴリの討伐任務行ってた…アーサーさんのつて凄いですね…）

ﾌﾗﾝｼｽ .

（相も変わらずハイテンションなこと…でもまぁ、感謝はしなきゃだよね…）

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

ギルちゃん、俺からもお礼言うわ、有難うな

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

ケセセセセ！いいぞートーニョ！もっと俺を褒めろ！讃えろー！

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

あーやっぱやる気削がれるわ

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

で？他には報告しに行く奴とかいるのか？

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ .

ポルは…人材管理局なんだから知ってるか…

ｱｰｻｰ .

ぁ、えっと…次は、実家に伝えに行こうかな…と、

ﾌﾗﾝｼｽ .

え？お前の父さんたちに!?なんで!?

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

あんな人達に報告なんてしなくていいじゃないか！

ｱｰｻｰ .

で、でも…親は親なんだし、伝えるべきだろ？

ｱｰｻｰ .

流石に、神覚者になった報告くらいは聞いてくれるさ

ｱﾝﾄｰﾆｮ .

どうやろなぁ、あの親、アーサーのことをただ否定したい風にしか見えんのよなぁ…

ﾌﾗﾝｼｽ .

あ、それ分かる

ﾌﾗﾝｼｽ .

昔あれだけ言ってきたから、今更曲げられない、という訳で否定しとこう！みたいな感じあるよな

ｱｰｻｰ .

だ、大丈夫だって！それに、今は…た、多少の反抗くらいは………出来ない

ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ .

出来ないんかい…

ﾌﾗﾝｼｽ .

行くのは止めないけど、お兄さん達もついてくからね

ｱｰｻｰ .

え！い、家の中には入るなよ！

ｱｰｻｰ .

門の前！門の前で止まれ！

ﾏｼｭｰ .

それは…否定される気しか無いからですか？

ｱｰｻｰ .

そ、そういう訳じゃ無いけど…兎に角、家には進入禁止だ！

ﾌﾗﾝｼｽ .

はぁ…分かったよ

ﾌﾗﾝｼｽ .

ただし、耐えきれなくなったら飛び出してよ

ｱｰｻｰ .

分かったって…

カークランド邸

ｱｰｻｰ .

父様お久しぶりです

家族･知人

…何だ、お前か

家族･知人

何をしに来た、ここはお前のような者が顔を向ける場所では…

ｱｰｻｰ .

こ、今回はきっと、父様達を喜ばせる事が出来る報告のはずです！

ｱｰｻｰ .

その…俺、神覚者になったんです

ｱｰｻｰ .

先日の神覚者選抜試験に、合格したんです

ｱｰｻｰ .

そちらは、その合格封書です

家族･知人

ほぅ…よくやったじゃないか

家族･知人

まぁこの私が育てたんだ、そうなって当然だな

ｱｰｻｰ .

……

ｱｰｻｰ .

（なんだろう…この胸のモヤモヤ…）

家族･知人

これで私の鼻も高いというものよ

ｳｪﾙ .

随分手のひらくるっくるじゃん、父さん

ﾉｰｽ .

前までアーサーの事、見向きもしなかった癖に…神覚者になった途端俺の手柄見たく振る舞うなんて…幾らなんでも都合がよ過ぎるじゃない？

ｱｰｻｰ .

ぁ…兄上、！何故此処に…

ｳｪﾙ .

やっほあーくん！神覚者試験合格おめでとー！後で沢山祝ってあげるね！

ｽｺｯﾄ .

それより父さん、今更アーサーを認めて何がしたい

ｽｺｯﾄ .

結局父さんは自分の地位や名誉しか求めてないんだな

家族･知人

なっ…お前達、何故そいつを庇って…

ﾉｰｽ .

可愛い弟を守る兄なんて、珍しくないだろ？

ｱｰｻｰ .

かわっ!?か、可愛くないです…

ｳｪﾙ .

あーくん耳真っ赤〜可愛いね〜

ｽｺｯﾄ .

俺達もアーサーと同じで、父さん達に思うことはあった

ｽｺｯﾄ .

だからいい機会だ。父さん達との縁をここで切る

家族･知人

んなっ…！何を言ってるんだ！お前たちを育てたのは私で、金だって沢山…

ﾉｰｽ .

それは自分の地位のためでしょ？俺達の為じゃない

ｳｪﾙ .

俺達は兄弟四人で仲良く暮らしてるから

ｽｺｯﾄ .

世継ぎだのなんだのはそっちでどうにかするんだな

ｽｺｯﾄ .

行くぞアーサー

ｱｰｻｰ .

え、あ、はい！

ｱｰｻｰ .

………あの、ちょっとだけ、外で待っててください

ｳｪﾙ .

…ちょっとだよ

ｱｰｻｰ .

…父様

ｱｰｻｰ .

きっと俺は、今後この家に出向く事は少なくなると思います

ｱｰｻｰ .

でも、何かあった時は、必ず手紙を出すようにします！

ｱｰｻｰ .

だから…その、頼りないかもしれませんが、父様達も、何かあれば言ってください

ｱｰｻｰ .

カークランド家に恥じぬよう、努めます

ｳｪﾙ .

あーくんの律儀さっていうか…お人好しさは一生なくなんなさそうだね

ﾉｰｽ .

あれは持って生まれたものだからね…

ﾌﾗﾝｼｽ .

あとは今までの人生の影響だね、つまりお前らのせいだから

ｳｪﾙ .

ぅ…何も言い返せないからやめてよ！

ｽｺｯﾄ .

事実だからな、何も言わん

本田 .

…アーサーさんのご両親は、惜しい方を手放しましたね、完全では無いといえど

ﾌｪﾘｼｱｰﾉ .

自業自得だからいいんじゃない？俺はアーサーが笑顔なら嬉しいから、なんでもいいけどね！

本田 .

それもそうですね

次回いよいよラストですわー…長かったような短かったような…なんとも言えません。あと、このストーリーには全くもって関係ないんですけど、皆さんってノベルかチャットノベルどっちが好きなんですかね？私は楽さで言えばそりゃ圧倒的チャットの方なんですけど、心理描写とか書くの好きなのでノベル派なんですけど…皆さんが好きな方で投稿した方がいいかな、と思いまして…良ければ教えてくださいまぁ今回も良ければ♡100くらい押してって〜!!