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泣き虫な君は

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泣き虫な君は

7 - 第6話 ピアノは青春の色(1)

♥

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2025年06月15日

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~♪~~♫♩~

ムシムシとした暑さが目立つようになり始めた頃

学校の雰囲気は、青春とでも言いたげな夏らしい空気だった。

♫~♪♫~~

~♪♫~♪~♬

廊下の窓は大きく開け放たれ、

窓枠から見せる、目に痛い程青く光る快晴の空は その色そのままで行き交う生徒のボタンを

青く、時に白く、輝きを与える。

~♬♪~~♩♫~

四階に上がる階段を無意識に左に曲がる。

そして校内を歩く中、ふと、なにか音が鳴っているのに気が付いた。

周りから聞こえる話し声などの雑音とは違い、

壁1つ隔たれた様な、孤立した音。

今より、良く耳を凝らして聴く

イタリア

(…さっきから聞こえる…、…ピアノか?)

よく聴くと、その音はピアノである事が分かった。

そのピアノの音色は軽やかなもので、

時に入るスラーの重厚な音がよく目立った。

綺麗で、歌いたくなるような…

その音を表そうと頑張っても、その程度の言葉しか出てこない。

その時ばかりは、自分の語彙力を恨んだ。

一瞬音が止まった時、我に帰った。

イタリア

…ぁ…

イタリア

(…こんなに聴き入ることなんて………。)

イタリア

(…………)

イタリア

(…音楽室行ってみよ~♪)

イタリア

誰弾いてるのかな?

イタリア

ちょっと見るだけだし、いいよね!

イタリア

~♪

~音楽室~

イタリア

(さーて!)

イタリア

(…だーれだ!)

イタリア

ヒョコッ

???

~♪♫~♪

イタリア

…うわぁ…!

思わず声が漏れてしまった

ピアノを弾く姿は美しく、

手は骨ばり、指は長く、洗練された動きとよく似合う

今まで、これ程ピアノの似合う人は居なかっただろう

イタリア

すごっ…

???

……?

……やらかした…

思わず出してしまった声に気付かれてしまったようだ

???

…、…誰か居るのか?

イタリア

………焦

…やっべぇバレた…

……これは正直に出た方が いいのか…?

…………

いやいやいや! 「はい私です。」 なんて言えるわけないじゃん!!!

???

………

???

……気のせいか……

イタリア

…よっしゃ……!!
(小声)

運良く、聴いていることは バレずにすんだ。

正直心臓が飛び出しそうだった

バレなかったのなら、次は逃げる事を考えなければ

イタリア

(…よかっッッた~……!)

イタリア

(いやまじ危ねぇ~……)

イタリア

(こりゃ、逃げるのが
最善ですな)

そして、立ち上がる

イタリア

(じゃあね!
bella な演奏だったよ!)

名残惜しさも感じながら その場を去ろうとした時、

数歩歩いたところで事件は起きた

コツン

イタリア

ふぇッ?

ドターン

イタリア

ぃだッ!!?

いつから置いてあったのか 知らないが、変に不自然な箱が 置いてあった

それにつまずいてしまったようだ。

転んだ拍子に盛大に音を鳴らし、 これで気付かない方がおかしい。

???

…やっぱり、だれか居るの?

イタリア

アッ

イタリアは悟った もうどうすることも出来ないと。

???

イタリア

……アハー…

すみませんでしたああぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

イタリア

盗み聞きしていたのはioです!!!!

イタリア

綺麗だったんです!!!!!!

イタリア

すごく!!!!

イタリア

だからと言って許されることじゃないので

イタリア

似るなり焼くなり何でもしてください…!!!!!!

???

あっ…

???

そ、そんなに気にしてないですから…

???

そんな事より、大丈夫ですか…?

???

お怪我はありませんか?

イタリア

えっ

イタリア

…………

イタリア

………?

イタリア

………

イタリア

カァァァ////

イタリア

大丈夫です///!!!!

イタリア

体だけは丈夫なんで!!!!!

イタリア

ハイ!!!!!

???

それなら良かった…

イタリア

io、授業行かなきゃ…!!!

無理矢理過ぎるかも知れないが、 こうでもしないと自分の心が 罪悪感と羞恥心で壊れそうだった。

イタリア

そ、それじゃ!!!!

?????

あ、ち…ちょっと
待って!!!

「ありがとう!!」

イタリア

………え?

???

僕、嬉しかったんです…!!

???

あんなに、自分の演奏を褒めてくれる人は
始めてで……

???

僕、

ドイツ

"ドイツ"!!!

イタリア

………

イタリア

心の支えになれてioも嬉しい

イタリア

ioはイタリア共和国

ドイツ

イタリア……!

ドイツ

ま…また来て!!

ドイツ

大抵は二組の教室か音楽室いますから

イタリア

……

イタリア

うん!!

イタリア

ありがとう!!

イタリア

また来るよ!

ドイツ

えぇ、約束ですよ!

その日から、ドイツの演奏をほぼ 毎日のように聴きに行くようになった。

もちろんアメリカとも遊ぶさ

何回聴いても飽きる事は無く、

いつもドイツは演奏する度に 嬉しそうで、

こちらの心も浄化されるようだった

これを機にioもピアノを 少しだけだが弾いてみた

ドイツは軽そうに弾いていたが

実際の鍵盤は重く、

指は回らないし

音も思うように鳴らない

改めてドイツのあの演奏は 努力の賜物なんだと知った

一度、アメリカとも会わせてみた

案の定アメリカはフリーズ

最初はどちらとも驚いていたが、

やはり、それぞれの溢れ出る 性格というものか

アメリカは警戒していたけれど

顔見知りという範囲までは もっていけた。

その後アメリカは

「人間不信すぎて萎える…」

とかギャルなのかワケわからない事を言っていた。

イタリア

…ねぇ…、ドイツ

ドイツ

ん?

イタリア

ドイツってさ、大会とか出ないの?

ドイツ

あ~、……いや、出たいとは思ってる

イタリア

だってめちゃくちゃ上手いし?

イタリア

独学って言ってたけど全然張り合えると思うんだけど…

ドイツ

……兄貴が反対してんだよ

ドイツ

俺の家の奴らは全員体育会系で

ドイツ

ピアノに触れてる暇あったら運動しろって

ドイツ

まぁそんなんだから家でピアノは練習出来ねぇしさ

ドイツ

学校でこそこそ練習してんだよ

ドイツ

家族の同意がないと大会にも出られないから

ドイツ

…な。

イタリア

…そっかぁ……

イタリア

え、一回説得してみたら??

ドイツ

は?

イタリア

いやだってさ、ドイツ運動まぁそこそこじゃん?

ドイツ

お??

イタリア

「俺にはこれくらいしか取り柄ないから!!」って

ドイツ

……応援してくれてるのはありがたいんだけど、明らかディスってんな???

イタリア

逆に聞きますけどそういう以外に言い方あります?

ドイツ

オブラートに包めオブラートに

イタリア

考えてる暇ねぇから

ドイツ

馬鹿がよ

イタリア

ドイツこそオブラートに包め勤勉が

イタリア

……でさ、話戻しますけど

イタリア

頑張って説得すりゃあ行けんじゃね?

ドイツ

…そんな話す程の仲じゃないから……

イタリア

もしかして家族仲悪め?

ドイツ

兄貴は名前すら呼ばん

ドイツ

家の中でも話さんし、

ドイツ

話したら負けだと思ってる

ドイツ

ていうか名前がきめぇ

イタリア

言い過ぎ…w

イタリア

確かお兄さん3人いたよね?

ドイツ

あぁ、うん

イタリア

やっぱり思うけど大家族やね

ドイツ

プロ兄とドイ帝兄はまぁまぁ…

イタリア

え、例のお兄さんは下の方?

ドイツ

…うん…まぁ……

イタリア

なにその微妙な反応

イタリア

その2人に頼んでみたら?

イタリア

まだ仲はほどほどなんでしょ?

ドイツ

そだね

イタリア

じゃあまだ希望がある!!

ドイツ

いや…なんなら2人が一番ピアノ嫌ってる説あるし……

イタリア

まぁ物は試しよ☆

イタリア

がんば👍

ドイツ

うん……

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