桃
青
桃くんとは小学校からの付き合い
僕は叶う訳もない恋心を桃くんに抱いている
桃
桃
青
赤
青
赤
青
赤
赤
青
赤
青
桃
桃
青
あれから、桃くんとあまり話さなくなった
1週間ほど経ったある日
青
登校したとき、彼の姿が見当たらなかった
珍しく遅刻かぁ?なんて呑気に考えながら自分の席につき、朝礼の支度をする
先生
先生
え...?
先生の出席確認
彼の姿はどこにもないのに、先生は遅刻とも欠席とも言わない
なんで....?
赤
黄
青
赤
青
赤
黄
青
青
赤
黄
青
赤
黄
青
僕がそう聞くと、二人は心底驚いたような顔をした
赤
青
赤
黄
青
赤くんが少し躊躇いがちに口を開く
その口から発せられた言葉は僕をどん底に突き落とした
赤
『引っ越したよ』
青
彼が何も言わず僕の前から姿を消したあの日から もうすぐ4年が経とうとしている
中1だった僕達はもう高2
僕はあの日から彼への気持ちに蓋をし、彼のことを忘れて生きようとした
でもそんなことできないんだ
辛いことがあっても嬉しいことがあっても、一番に思い出すのは 彼の無邪気な笑顔
忘れたくても、忘れられなかった
でも、性格は変わった
ほぼ口を開くことはないし、大好きだったゲームもしなくなって、 嫌いだった勉強に没頭するようになった
ゲームをすると、君と遊んだ日のことを思い出してしまうから
青
朝、いつも通り一番に登校してノートと教科書を開く
僕一人の教室に、ペンの音だけが響く
<はよっす! <おー、はよ〜!! <俺今日さww
廊下が騒がしくなってきた
ふと時計を見ると、もう7時50分を指していた
ガラガラガラガラッ
赤
黄
赤
赤
青
赤
黄
青
この二人は未だに、返事をしない僕に話しかけてくれる
赤
黄
黄
赤
黄
赤
青
こうやって二人の会話を隣で聞きながら、 僕は何も言葉を発さずに勉強をするのはもう日常
赤
青
赤くんの声のトーンが突然下がった
何事だろうと視線を上げる
赤
青
赤
青
久しぶりに聞いた彼の名前
心臓が跳ね上がった
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黄
青
青
思わず顔が強張る
何も考えたくなくて、ノートに視線を戻した
赤
黄
赤
青
赤
青
桃くんがいなくなってから、何度か転校生が来た
『転校生が来る』と聞いて、桃くんが帰ってきたのでは、と期待するのは もうとっくの前に辞めた
黄
青
赤
青
青
嘘。
本当は前みたいに沢山笑いたい
伝えられなかった気持ちだって、彼に打ち明けたい
でも彼は、僕にだけ何も言わず姿を消した
彼にとっての僕は所詮それくらいなんだろう
赤
先生
いつの間に朝礼の始まる時間になっていたらしく、先生が教室に入ってくる
黄
赤
青
先生
先生
ガラガラガラガラッ
教室のドアが開く、
廊下から教室に入ってきたのは、他でもなく
桃
桃
あの頃と何一つ変わっていない彼だった
桃
桃
桃
桃くんが愛想の良さそうな顔で笑う
僕の方を見て、一瞬、驚いたように目を見開いたように見えたのは 気のせいだろうか
先生
キャアアァァァァッ
女子から黄色い歓声が巻き起こる
先生
先生
先生
青
先生
桃
青
桃
先生
モブ
モブ
モブ
桃
朝礼が終わった途端桃くんは女子からの質問攻め
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隣の席の僕にまで被害が及ぶ
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赤
赤
黄
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桃
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赤
青
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青
赤
黄
ガチャンッ
桃
赤
桃
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桃
赤
黄
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桃
赤
青
桃
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青
赤
青
桃
青
どうして僕に構うんだろう?
もう、話したくなんて、
.....ないのに
桃
青
桃
青
青
青
バタンッ
ガチャッ
青
個室に入り鍵を閉めると、突然僕の目から、我慢していたものが溢れた
なんで?どうして?
涙は、とっくの前に捨てたのに
青
自分が何に対して泣いているのか分からなかった
当時の気持ちが今になって爆発したのか、
それとも、自分の惨めさにか、
あれから昼休みの終わるギリギリまで、ずっと泣いていた
目が赤く腫れ上がってしまったが、桃くんが何か言おうとしたところで チャイムが鳴った
キーンコーンカーンコーン
昼休みから放課後まで、トイレに逃げたり、購買に逃げたりと なんとか桃くんから話しかけられる隙を無くした
青
青
いつもは黄くん、赤くん、僕の三人で帰るのだが、今日は桃くんがいる それに一人になりたかったから、先に学校を出た
外に出ると、今にも雨が降り出しそうな暗い雲が、低く広がっていた
青
何故だか、自然と乾いた笑みがこぼれた
青
ギュッッッ
歩いていると、突然後ろから誰かに抱きつかれる
はぁッッ...はぁッッ...
その人物の物であろう吐息が耳にかかる
誰かなんて後ろを振り向かずとも分かる
青
青
桃
桃
青
桃
青
桃
青
桃
桃
桃
青
青
桃
青
青
桃
桃
桃
青
桃くんに、今度は正面から強い力で抱きつかれる
桃
桃
青
桃
青
「自分の気持ちに素直になりなよ」
なんて言いながら、実際に本当の思いをぶつけられそうになったら 怖くなって目を瞑るなんて
わがままだね
桃
青
青
桃
チュッ──
桃
桃
青
桃
青
桃
青
青
青
桃
青
桃
桃
桃
桃
桃
桃
桃
青
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青
青
桃
桃
青
青
桃
桃
桃
青
桃
青
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青
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青
青
桃
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青
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頬に伝うのが、雨なのか、はたまた自分の涙なのか
僕にはよく分からなかった
桃
桃
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青
青
青
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桃
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桃
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桃
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桃
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桃
青
桃
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"恋人の" 君と初めて歩く帰り道
僕達を濡らした土砂降りの雨はいつの間にか止んでいて、
夕日に染まる雲の隙間から虹が覗いている
見慣れたこの町も、今日は一段と輝いて見えた
青
それから、僕は元に戻った
あの頃の、変わらない日常に
黄
赤
黄
赤
青
黄
赤
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青
黄
赤
もちろん、ただ一つを除き。
桃
青
青
桃
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青
桃
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桃
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桃
桃
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桃
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桃
桃
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黄
赤
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桃
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桃
青
桃
桃
君と二人で見た窓の外には
雲一つない、綺麗な青空が広がっていた
まさかの400タップ超えww(415)
すごい長かったと思うんだけど、ここまで読んでくれた子 ありがとう!!
実はこのお話ね、 年末年始くらいから書き始めたんだよねwww
どうやって終わらせようとかここで何喋らせようとか そういうの思いつかなくてめっちゃ時間かかった😂
自信作だから、ハートいっぱい欲しいな?|•ω•`)
コメント
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ブクマ失礼します🙇♀️
ブクマ失礼します‼️