おそ松
やっべえ。すげえ人の数。
莉心
これが映画の撮影現場なんですね…
おそ松
どうしよう。トイレ行きたくなってきた。
莉心
我慢してください。
おそ松
え?!マジで?!
おそ松
てかさー。ずっと思ってたけどさ
おそ松
俺達付き合ったんだし敬語使わなくてよくない?
莉心
あれ?付き合いましたっけ?
おそ松
え?!酷?!酷くない?!
莉心
冗談ですよ。分かりました。敬語使わないようにします。
おそ松
いや今敬語使ってるし!
スタッフ
松野さーん。衣装の準備が出来ましたのでお願いしまーす。
莉心
あ!おそ松さん!衣装の準備が出来たそうですよ!
おそ松
え?!マジでトイレ行けないの?!
莉心
頑張ってください!おそ松さん!
おそ松
何に対してだよ?!話噛み合ってる?!
スタッフ
松野さーん?
おそ松
はい!今行きます!
莉心
頑張ってね!おそ松さん!
おそ松
おうよ!
莉心
(それにしても本当にすごいな。)
莉心
(ちゃんとしたセット。沢山のスタッフ。見た事のある俳優さん達)
莉心
(この沢山の人達の中心におそ松さんがいるんだ。)
莉心
(あのオーディションが無ければ今ここにいることも付き合ってることも無かったんだ。)
莉心
(…おそ松さんは俺一人じゃ今ここに居ることはないってお礼を言ってくれたけど…)
おそ松
おーい莉心!まったー!
莉心
おそ松さん!
おそ松
フフン、どうよ!
莉心
おおー!!なかなかですね!
おそ松
まー俺!何着ても似合っちゃうからなー!
おそ松
何やってもカリスマだわー!ダーッハッハッハ!
莉心
(あれ?あの腰に付けてるのってもしかして…)
莉心
あの、おそ松さん、それって…
おそ松
ん?
監督補佐
松野さーん。松野さんの最初の場面の確認をしたいんですけど。
おそ松
あー、はいはい!
おそ松
すまん、ちょっくら行ってくるわ!
莉心
はい!
おそ松
すみませーん。どこですかね?
監督補佐
ああ、はい。
監督補佐
この冒頭のハングライダーで窓から飛び込むシーンなんですけど。
おそ松
え?ハングライダーで?窓から?
監督補佐
はい!
おそ松
え?そんなシーンあったっけ?台本にはなかったような?てか、危なくない?
監督補佐
すみません。監督がどうしても松野さんが飛び込む絵が欲しいって言うもんで。
おそ松
か、監督が言うならそうだな!わかった!
監督補佐
ありがとうございます!じゃあ松野さんのハングライダーセット入りまーす!
おそ松
よーし!いっちょやってやるか!
おそ松
おーい!莉心ー!
おそ松
しっかり見とけよ!カリスマ俳優の実力を!
莉心
はい!
こうしておそ松さんは大空へと羽ばたいていった。
映画界という大空へと。
トップスターへの道は始まったばかりで長く険しい道だと思うけど、どんな困難でも乗り越えていけるとおもう。
おそ松さんと一緒なら。
─その後、松野おそ松が会社のしがらみに耐えられず
すぐにニートに戻る事をこの時の一ノ瀬はまだ知らないのであった─
完。
ご覧頂きありがとうございました!
この後ニート編が終わったらカラ松編をやろうかな〜。とか思ってます。
次回は先ほども云ったようにニート編なのでお楽しみに!
以上主からでした。