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2021年 4月7日 今日は待ちに待った中学校の入学式だ そんな重要な日だと言うのに、 私 瑠美はどうやら遅刻をしたらしい
瑠美
なるべく急いで走っていると、私と同じように爆走している二人組の姿が。
瑠美
悠貴
翔汰
他愛もない会話を続ける二人を遠くから見守りつつしばらくの間走っていたら、やっと校門が見えてきた
瑠美
やっとの思いで着いた中学校。 幸い校門に先生は立っていなかったので、そのまま下駄箱へと急ぐ。
上靴を履き、掲示してある紙を見てクラスを確認する。
瑠美
悠貴
翔汰
瑠美
なんか、嫌な予感が...
教室の前に着いて深呼吸をする。 もうここは、思いっきり行くべきだよね...うん...後で先生にごめんなさいって言おう!
そう決意をして教室のドアに手をかけた時
悠貴
翔汰
瑠美
一人の男の子がドアを開けた瞬間、一瞬だけ静まり返った教室。 その後すぐにどっと笑いが起こった。
先生
瑠美
翔汰
悠貴
へへへ、と照れたように笑う男の子。 何をヘラヘラしているんだろうと疑問に思った。
先生
男の子が笑いに変えてくれたから丸く収まったみたい。 その事実に ほっ、と胸を撫で下ろしながら席に着く。 どうやらさっきまでこれから始まる中学校生活の話をしていたらしい。 私は先生の話を聞き始めた。
好花
瑠美
さっきは先生の話に夢中で気付かなかったけど..この子は隣の子かな?
好花
瑠美
好花ちゃんかぁ...とっても可愛い。 ロングの黒髪は窓から吹く風に靡いて綺麗に揺れている。 キメ細やかな白い肌に、ピンク色に色付いた唇。それにとっても睫毛が長い...。
好花
瑠美
昔、私は小学校でいじめられていた。 きっかけはある女の子の髪飾りを壊してしまった事。 その女の子は学校でも有名ないじめっ子だった。名前は麗華。 麗華が何か命令をすれば、取り巻きはそれに従ってターゲットをいじめた。
麗華
いじめっ子
小学生らしくない、陰湿ないじめ。 給食の汁物に校庭から拾ってきた石を入れられたり 私がトイレに入っていれば必ず上から水をかけてきた。 それに耐えかねた私は小学校卒業と同時にこの町へ転校してきた。
その六年間は友達と呼べる人も出来なくて毎日とても辛かった。当時の私はいつも泣いていた。 だから今度こそ、..今度こそ友達を作って楽しい学校生活を送ろうと決めたんだ。