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紅優
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紅優
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コメント
5件
今回もめっちゃ面白かったです!続き待ってます!書くの頑張ってください!
dnの能力は攻撃用なものではないんだ…… 残滓には何があるのだろう……dnにだけ敵意があまり無いのは何故だろう…… 続き待ってます!
境界局本部。
深夜。
緊急警報が鳴り響く。
《異骸級残滓反応》
《市街地東部》
《被害予測───大規模》
赤い警告灯が廊下を照らす。
局員たちが慌ただしく動く中。
十二席専用通路。
十二人が集まっていた。
ただ一人。
颯だけが少し離れた場所に立っている。
まだ。
十二席ではない。
白狐 颯
刀を握る。
その横に琥珀が立つ。
龍樹 琥珀《葬列》
白狐 颯
琥珀は笑う。
龍樹 琥珀《葬列》
龍樹 琥珀《葬列》
颯は少しだけ力を抜く。
そこへ。
風雅が歩いてくる。
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
颯は少し驚く。
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
少し間。
白狐 颯
風雅は静かに颯を見る。
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
緑龍 風雅《白夜》
その言葉だけ残し。
風雅はヘリへ向かった。
市街地東部。
避難完了区域。
ビルの間。
巨大な影が立っていた。
全長十メートル以上。
黒い外殻。
複数の腕。
周囲の建物は侵食され、道路には黒い亀裂が走っている。
白狐 颯
以前見た個体とは違う。
存在感。
圧力。
全てが重い。
龍樹 琥珀《葬列》
局員たちが自分の配置に動く。
龍樹 琥珀《葬列》
琥珀の目が変わる。
数秒先の未来。
全てが見える。
龍樹 琥珀《葬列》
次の瞬間。
残滓が動く。
蛙神 蓮《断鐘》
蓮の拳が地面を叩く。
衝撃波。
敵の動きを止める。
赫鞘 樹《赫災》
樹の炎が走る。
しかし。
残滓は炎を受けても動きを止めない。
赫鞘 樹《赫災》
その瞬間。
残滓の腕が振り下ろされる。
灰渕 博《静界》
空間が固定される。
攻撃が止まる。
しかし。
数秒後。
動き始める。
灰渕 博《静界》
博が表情を変える。
灰渕 博《静界》
その時。
颯の足元。
ジジッ……
黒いノイズ。
白狐 颯
また。
呼ばれている。
異骸級残滓。
その奥から。
声。
────境界
颯の頭に響く。
白狐 颯
黒い粒子が伸びる。
敵意ではない。
寧ろ。
助けを求めているような。
白狐 颯
その瞬間。
残滓の動きが止まった。
十二席全員が見る。
黒巌 凛《灰霞》
凛が目を細める。
黒巌 凛《灰霞》
黒巌 凛《灰霞》
颯は残滓を見る。
その姿の奥。
一瞬だけ。
人影のようなものが見えた。
誰か。
泣いている。
白狐 颯
だが。
次の瞬間。
残滓は苦しむように暴れる。
桃園 天音《灯火》
天音が叫ぶ。
愛水 怜《無刻》
颯は刀を抜く。
白狐 颯
風雅が振り向く。
白狐 颯
沈黙。
緑龍 風雅《白夜》
颯は残滓を見る。
白狐 颯
その言葉。
誰もすぐには否定しなかった。
風雅は少しだけ目を閉じる。
そして。
緑龍 風雅《白夜》
琥珀が驚く。
龍樹 琥珀《葬列》
緑龍 風雅《白夜》
颯を見る。
緑龍 風雅《白夜》
颯は頷く。
白狐 颯
走る。
第一剣技。
《剣技。》
残滓の前へ。
黒い粒子が集まる。
第一接続。
《透過》。
体が薄れる。
だが。
今回は逃げるためじゃない。
近付くため。
颯は手を伸ばす。
そして。
残滓に触れる。
その瞬間。
───大量の記憶が流れ込んだ。
崩壊した街。
泣く人々。
そして。
一人の適合者。
「……」
誰かの声。
───助けて
颯は目を見開く。
だが。
その記憶は一瞬で消えた。
残滓は静かに崩れ始める。
最後に。
黒い粒子が颯へ集まる。
そして。
小さな声。
────ありがとう
消滅。
戦闘終了。
誰も言葉を出せなかった。
颯だけが。
その場に立っていた。
龍樹 琥珀《葬列》
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
颯は答えようとする。
しかし。
言葉が出ない。
ただ。
一つ分かった。
残滓には。
何かがある。
そして。
自分の《境界》は。
それに触れることができる。
帰還するヘリの中。
風雅は窓の外を見る。
緑龍 風雅《白夜》
誰にも聞こえない声で呟く。
地下深く。
黒核が鼓動する。
ドクン。
ドクン。
「境界は、見始めた」
「だが、まだ知らない」
「自分の未来を」