湖春
はぁ…
今日、何があったかと言うと、テストが返ってきた
点数は40点。
絶対母には見せたくない。
湖春
帰ろ…
私は教室を出ようとした
その時、誰かから声を掛けられた
飛鳥
湖春〜!
湖春
ん?
突然話しかけてきたのは、友達の飛鳥。
飛鳥
突然なんだけどさ
湖春
どうしたの?
飛鳥
今からスタバに行って勉強会しない?
湖春
スタバか…
飛鳥
だめ?
湖春
…いいよ
飛鳥
やった!
湖春
でもお母さんに聞かないと…
飛鳥
そっか…湖春のお母さん厳しいもんね
湖春
うん…
飛鳥
じゃあ後で来れるならスタバ集合で!
湖春
オッケー
飛鳥が教室を出たあと、私も後を追うように帰った
湖春
ただいま
母
おかえり湖春
母
今日テスト帰ってきたのよね?
湖春
…うん
私は40点のテストを母に渡した
母
ちょっと…なんなのよこの点数!
母
ちゃんと勉強したの!?
湖春
したよ!
母
じゃあ何で…
湖春
もう、うるさい!
湖春
お母さんなんて消えてしまえ!
母
湖春!待ちなさい!
私は家を飛び出た。
湖春
……………
湖春
もう嫌
湖春
死にたい…
湖春
死んで何もかも捨ててしまいたい
そう呟いていたとき、私は気づいた。
いつの間にか道路に飛び出ていたことに。
その時、車が猛スピードで私の方に来た。
キキーッ ドン!
湖春
いっ………
私は道路に倒れていた
背中に温かい何かを感じる
血…かな
ああ…私死ぬのかな
こんなところで…
…………………
もうどうだっていいや
私は思わなかった
まさか…
まさかラスボスの娘に転生するなんて








