注意事項はPrologueにて
NEXT本編
_ジリリリリリリリリリリ!!
⚃Naiko.
そのけたましい音に、身体を起こすと__ そこは、見慣れた自分の部屋だった。 夢を見た時は制服だったけど、 今着てる服はもちろんパジャマで、 手元にはお気に入りのサメのぬいぐるみと 白い犬(すしーぬ)のぬいぐるみがいた。
ぼんやりと顔を横に向ければ、閉じたカーテンの 向こうから眩しい光が差し込んできていて…
⚃Naiko.
手を伸ばして目覚まし時計を止めると、 俺はようやく息を吐き出した。
家は少し他の家庭とは違ってて… …って言うのもあれだけど、 母さんが家の大黒柱で、父さんが専業主夫。 そんな家庭なのだ。 だから母さんは今、すごく眠そう… てか半分くらい寝ている状態で身支度をしていた。
使い回し
洗面所で歯を磨いていると母さんが突然俺に訊く。
最近学校とかで何かあった?という意味だろう
⚃Naiko.
使い回し
一刀両断だった。俺が少し固まっている間にも 母さんはさっきまでの寝ぼけた様子が嘘みたいに 顔を洗い、髪を整え、身だしなみを整えていた。
使い回し
不意にまた聞かれて寝癖を直している手が 一瞬止まってしまったが、答える
⚃Naiko.
使い回し
ルカ、というのは俺の担任の先生で、 母さんとは高校時代からの親友らしい。 見た目も良いし、優しいんだけど…まだ独身。
使い回し
そういう話をしてる間に、母さんはもう既に メイクを完成させていた。親子なのになんで こんなに要領の良さが違うんだろ…とかも思いつつ さっきからずっと直らない寝癖を必死で抑えていた
⚃Naiko.
使い回し
⚃Naiko.
しばらくすると、俺から見て左耳に 銀色の細長い…ピアスが付けてあった。
使い回し
⚃Naiko.
使い回し
⚃Naiko.
そうウィンクされてまた鏡に映る自分を見ると…
_どう見たって派手だよ
そう自己主張することすら勇気が出ない俺だった
朝ご飯を食べ終わって、時計の針が8時をさす頃に 家を出て、通学路を歩いていると、見慣れた 2つの影を見つけて手を振って駆け寄る
⚃Naiko.
Len.
⚁Hotoke.
片方の金髪の少年、連は、 この中学校に入学してからできた友達で… 水色髪の少年はほとけと言うが、 いむくんと呼べとずっと言われ続け いつの間にかいむと呼んでしまうようになっていた ちなみに彼とは小学校から一緒だ。
⚃Naiko.
俺が切らした息を整えつつ謝ると、いむが なにかに気づいた様子で覗き込む
⚁Hotoke.
⚃Naiko.
Len.
そう言われて俺は少し安心した。 遠くに目をやると空は雲ひとつなくて、 緩い坂を下るように駅の方を見ると、 そこには賽浜の街が広がってて、 はるか地平線に山が霞むように連なっていた。
Len.
例のこと、というのは朝母さんと話していたことだ どう伝えるべきか悩んだもののそのまま伝えた
⚃Naiko.
Len.
連が何かを考え込むかのように俯くと
⚁Hotoke.
Len.
連が静かにため息をつく。
⚁Hotoke.
_確かに、どこかの女の子とかから手紙を貰ったらどんな気持ちがするんだろ?
⚃Naiko.
⚁Hotoke.
気がつくといむが満面の笑みで こちらに近寄ってくる。
⚁Hotoke.
⚃Naiko.
⚁Hotoke.
⚃Naiko.
何を隠そう、俺は大変くすぐりに弱い。 手が伸びてきただけで身を捩ってしまうくらい くすぐりの刑恐怖症なのである(?)
⚃Naiko.
⚁Hotoke.
⚃Naiko.
そんなこんなで2人でじゃれていたけど、 それは急に終わる。なぜなら…
Len.
連が咳払いをして、
⚁Hotoke.
⚃Naiko.
沢山の同じ学校の生徒が、目を丸くしてこちらを 見ていることに気がついたから。
…転生するならダンゴムシになりたいです。
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