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シスターに懺悔を

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シスターに懺悔を

2 - 私だけがお救いいたしましょう。

♥

55

2025年05月17日

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シスター?

まさか、私に歯向かうとは。
無礼なものもいたものだ。

倒れ込んだ「騎士様」を見ながら、 私はそう呟いた。

辺りには剣が落ちている。 何故なら、私が勝ったから。

「悪魔」はよくやってくれた。 私、「シスター」は無力だから。

戦ってくれた「悪魔」に 感謝をしなければ。

私は心の中、そう思った。

果たして、 悪魔は「騎士様」を どうするのだろうか。

儀式に使って殺すのかな。 私はそう考えていた。

突然、 私「シスター」に 人格が変わった。

シスターテト

…、「使い道はお前が決めろ」ということでしょうか…?

シスターテト

まあいいでしょう。
ところで、洗脳はちゃんと効いてますかね…?

私は「騎士様」を起こして、 それを確かめた。

騎士レイ

んぅ…?

騎士レイ

ここ、どこ…?

「騎士様」は、まるで 子供のように震えていた。

シスターテト

ここは教会です。

シスターテト

あなたが森に迷っていたところを、私がお救いしたのですよ。

本当はこんなこと、 でっちあげの極みだ。

だから、 これに対しての反応で 対応が変わる。

騎士レイ

…、ありがとうございます。

彼女の返答は、 シンプルな感謝だった。

一応洗脳は効いてるらしい。

……。 私の洗脳が効きずらい子を ようやく洗脳できたんだ。

放っておくことなんかできない。

手元にずっと置いていたい。 きっと、強大な力となるから。

騎士レイ

ところで、あなたの名前は…?

シスターテト

私はテト。この教会のシスターです。

騎士レイ

テト、さん…。
私はレイ、騎士です…。

シスターテト

騎士さん。
よろしくお願いします。

笑顔で彼女と会話する。 私の本性を隠して。

シスターテト

ところで、騎士さん。

シスターテト

私の教会で働きませんか?

騎士レイ

…、いいのですか?

「騎士様」は私にそうたずねた。 私はそれに頷く。

騎士レイ

…。ありがとうございます。
精一杯、努力します。

「騎士様」を こちらに引き込むことができた。

これで、 だいぶ人間界を探ることが楽になる。

シスターテト

あなたは「騎士」として、仲間達に「あの教会には何もなかった」みたいなことを言ってください。

シスターテト

人間界のスパイ。
それが、あなたの役目です。

騎士レイ

はい!テトさん。

シスターテト

…、「テト」でいいですよ。

騎士レイ

はい!テト。

その後は、 よく働いてくれる彼女のおかげで、 教会は賑わっていた。

騎士団に「教会は何もなかった」と、 レイが言ってくれたおかげで、 教会から人が一人、 また一人と消えていっても 誰も気にしなくなった。

嗚呼。 人間とはなんて愚かで 愛らしいのだろうか。

そんな人間を手元に置いておける。 私はなんて幸せ者だろうか。

騎士レイ

テト?今は儀式中だよ?

シスターテト

…!

シスターテト

あぁ、ごめんなさい。

私は、再び儀式に集中し出した。

シスターに懺悔を

終了

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