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その一瞬、あの日を思い出す

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その一瞬、あの日を思い出す

1 - その一瞬、あの日を思い出す

♥

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2019年07月09日

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放課後、 夕日に染まる校舎の一室

そこだけ、空気が違う気がした

……あのっ…

好きです。
付き合って下さい!

頬がマグマみたいに 熱くなっていくのを我慢して

震える唇をこらえて

言いそびれそうだった 想いを伝えた

胸に秘めていた 言いたかった想い

ちゃんと伝わったかな……

ふと君を見ると 困ったように笑っていた

星くずを集めたみたいな一筋の光のような笑顔を見て

ふと、あの日を思い出した

・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・

新学期 クラス表

新しい教室 よく知らないクラスメイト

人見知りな僕は 誰にも話しかけられない

友達ともクラスが離れて 正直、不安だった

そんなとき

おはよう!

僕の憂鬱な気持ちに 光が差すような笑い方をする 彼女に出会った

それが僕向けられたものだと 気づくのに

数秒を使う

不思議そうに首を傾げる彼女を見て

……おはよ…っ

高鳴る心臓

熱くなっていく頬

彼女の顔がまともに見れなくて

目を逸らした

これから、よろしくね?

にっこり笑って 隣の席に座る彼女を見て

コクコクと頭を上下に揺らす

声が出せないほど 胸が高鳴っていた

あぁ……そうか。

あの日から僕は

君に、恋していたんだ

あの…ね。

君の頬は紅いまま

夕日の色に、似ていた

私も……君が好きだよ

恥じらいながら言う彼女

喜びで、高鳴る僕の心臓

ありがとう。

笑いながら言うと、君も笑った

星くずを集めたような 笑顔を見て

僕は思う

告白の一瞬はまるで

恋に落ちる一瞬みたいだ、と。

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こちらこそ笑 テンションあげあげー笑

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