通勤や登校する人達の波に押し寄せられながら
電車に乗る
今回はドア際のよう
若い女性の方や
若い男性
中年の男性
電車の中は 人が大勢いて
大丈夫なのかと心配するほど ミチミチに入っていた
暑苦しく 少しでも身動きを取れば人の足を踏んでしまいそうなくらい
ふとして 下を向いていた顔を上げると
後ろに 小太り中年の男性が立っていた
いかにも 働いてなさそうな
灰色のジャージに灰色のズボン 。
何か買いに行くのか
とても仕事に行くような格好をしていない男性が
俺の真後ろに立っていた
髭は絶妙な長さで
生えかけのジャリジャリしたそうなもの
髪の毛は前髪が抜けていて
白髪が数本生えていた
いかにも漫画に出てきそうな
女性から見ると気持ち悪い
と 言われそうな男性だった
スマホに目を向けると
下半身に違和感があった
何か 触られているような感覚だった
後ろの方からは
はぁはぁ…… という
息を切らしたような音が聞こえた
ずっと 触られている
べたべたと
気持ち悪い 。
ドアに着いている窓に反射してる
中年の男性の顔が映っている
少し顔が赤くなった俺の顔と共に 。
ふと気づくと 男性の足が俺の股の間に入っていることに気づいた
いわゆる 股ドンというものをされている
男性の呼吸は荒くなっていった
LAN
思わず 声が出た
急に耳元で囁かれた
怖い
気持ち悪い
LAN
やだ 。
誰か助けてよ 。
怖い 。
アナウンス
アナウンス
アナウンス
アナウンスがなった
もう1つあとの駅だけど ここで降りよう
LAN
…… 怖かった
気持ち悪かった
…… 幸い あの男性は追ってきてないよう
…… 本当に 良かった
…… 遅刻しそう 。
デパートや
凡 服屋
主婦の方や
親子で来ている人が多い
中にはカップルもいる
人混みの中を進んで行きながら
会社へ向かう
あそこで降りたのは良かったのか
悪かったのか
少し遠い
見覚えのある建物が目に入った
会社だ
もう 皆着いてるかな
初めての遅刻かもしれない
…… まぁ コマンドが出なかっただけマシかな
ラッキーなのかアンラッキーなのか
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続き待っています。♥