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初コメ失礼します!なんかすごい言葉選びが上手で1冊の本を読んでる気分です…ストーリーとか本当に何もかもが…こう…壮大で(??)こんなに集中してスマホみるの久しぶりです…続き待ってます!
ああ、第3話、読み終えました…! すっちーのお父さんからの手紙、あれは酷すぎますね。会長になれなければ住む家を失うって、あまりにも理不尽で…。でも、そこで「やってやる」と決意したすっちーの強さに胸が熱くなりました。そして何より、公園でのみこちゃんとの出会いのシーンが本当に美しくて。あの夕日の中でお弁当を分け合う2人の距離感が、今の信頼関係に繋がっているんだなとじんわりきました。 すっちーを支えるみこちゃんの言葉の一つひとつが、優しくて温かかったです。次も絶対読みますね🌷
すっちーが切羽詰まった顔で見せてきた手紙。
𝐒
𝐊
震える声で内容を読み上げる。
𝐒
すっちーの手が震えていた。
𝐒
一瞬、時間が止まった気がした。すっちーが手紙を机において、口元を抑えた。
𝐌
すっちーの代わりに手紙を手に取り、深く息をつく。
𝐌
𝐌
みんなの表情が、一気にこわばった。
𝐌
𝐌
𝐌
しばらく、誰も何も言えなかった。
俺たちは、すちのお父さんのおかげで暮らせている。学校に通うのも、ご飯を食べるのも、家に住むのも。だから、すちのお父さんに強いことは言えない。だけど…
𝐈
𝐋
生徒会長にふさわしい実力が、すっちーにない訳ではない。むしろ、才能を遺憾なく発揮できるだろう。
でも、あの学校では無理だ。金と権力がないと、会長にはなれない。
すちのお父さんも偉い人ではあるが、あの学校にはもっと強大な権力を持つ人がたくさんいる。
𝐊
𝐌
𝐊
𝐋
𝐈
全員が沈黙した。あまりに理不尽な要求。対抗する手段を持たない自分がもどかしかった。
𝐍
𝐋
𝐊
𝐈
𝐌
みんなが続々と荷物を持って帰っていった。すっちーはまだ、無言で手紙を眺め続けている。
すっちーの手を引いてソファに連れていき、座らせた。
𝐌
名前を呼ぶと、すっちーがやっと顔を上げた。
𝐒
俺の名前を呼ぶその声は、細く震えて、かすれていた。
𝐒
𝐌
いつも学校でそうしているみたいに、すっちーの胸に飛び込む。
𝐒
𝐌
𝐒
すっちーの顔を至近距離で見る。改めて綺麗な顔立ちだな、なんて場違いなことを思った。
むにっとすっちーの頬を手で挟み、こちらを向かせる。
𝐌
𝐌
𝐌
ようやく、すっちーと目が合った。
手紙を見て、中身を読んだ瞬間。
遠い、過去の記憶がよみがえった。
𝐒
母さんが、交通事故で亡くなった。
ㅤ⠀
父さんのその言葉だけが人生の命綱のように感じていた。そこからは必死に勉強し続けていた。それだけが、母さんを置いて生き続けていく理由になると信じて。
ある時。全国模試で、全国1位をとった。
そのことを父さんに報告したら、父さんの目が変わった。
いつもの感情を感じない冷淡な目ではなく、欲を感じるギラっとした目だった。
ㅤ⠀
ㅤ⠀
ぶつぶつと何かをつぶやき続ける父さんを見て、嫌な予感がしていた。
父さんに模試の結果を報告した後はいつものようにお金を渡され、スーパーへ向かった。
割引されたお弁当を買って、家へと向かう。なんとなく、いつもと違う帰り道を通った。
途中の誰もいない公園に差し掛かったところで、帰りたくないな、なんて思った。
𝐒
空いていたベンチに座ってお弁当を出す。
あまり美味しくない春巻きを食べながら、オレンジ色の夕日を眺めていた。
すると道路の向こう側から、一人の男の子がこちらに向かって歩いてきた。
𝐒
その子は俺が座っているベンチに近づいてきて、俺の目の前でピタッと止まった。
𝐌
やっと俺の存在に気付いたのか、目を見開いて俺のことを見た。 すぐさま背を向け、その場を去ろうとする。
𝐒
彼の手首を掴む。なぜか分からないけど、行ってほしくなかった。
𝐌
困惑した顔でこちらを見てくる、金髪の子。瞳が不安げに揺れているのが分かった。
𝐌
𝐒
手をパッと離す。だけど彼は、その場から動かなかった。
𝐒
長い沈黙。その子は、絞り出すように震える声で言った。
𝐌
𝐒
彼はこくんと小さく頷いて、俺の隣に座った。
𝐒
いつもならこんなこと聞かない。だけど彼のことを、もっと知りたいと思った。
𝐌
𝐒
𝐌
彼が首を横に振ったとき。ぐぅ、というお腹の音が響いた。
𝐒
思わず笑ってしまい、彼の顔を見る。
𝐌
彼は頬を赤くして照れたように笑いながら必死に否定していた。初めて見る彼の笑顔に、目が離せなくなった。
𝐒
𝐌
再び、ぐぅ、と音がした。
𝐒
箸で白米をつまみ、彼の口元に持っていく。
𝐒
𝐌
𝐒
なかば無理やり口に白米を押し込むと、彼はもぐもぐと美味しそうに咀嚼した。
𝐌
𝐒
𝐌
𝐒
こんなに他人に興味を持ったのはいつぶりだろうか。
𝐌
𝐒
俺がそう呼ぶと、みこちゃんは嬉しそうに微笑んでくれた。
𝐒
𝐌
𝐒
𝐌
すっちー、すっちーと俺の名を呼んでくれるみこちゃん。胸の中で名前の分からない感情がうずまいていた。
𝐌
𝐒
𝐌
2人並んでベンチに座り、安物のお弁当を食べる。夕日を眺めて、笑いあって。
お互いの名前も知らなかったのに、どんどんと打ち解けていった。
𝐒
𝐌
立ち上がったところで、きゅっと服の裾をつかまれた。
見下ろすと、こちらを不安げに見つめてくるみこちゃんと目が合った。
𝐌
𝐒
𝐌
𝐒
それからは、よくあの公園に行くようになった。
みこちゃんと一緒にご飯を食べたり、遊んだりして、家にいるより遥かに楽しい時間を過ごせた。
お互いの境遇も、隠さずにいられた。
𝐒
𝐌
𝐒
𝐌
𝐒
𝐌
…最初は変な顔をされたけど。
𝐌
𝐒
𝐌
𝐒
2人でいつものベンチに座って喋るのが、毎日の楽しみだった。
それに、この公園は不思議な力があるみたいで、ほかの子も家から逃げてよくここに来た。
両親から強い恨みを向けられている赤羽なつ。
あまりにも過保護な家族を持つ水谷こさめ。
家族の誰からも見向きされない紫堂いるま。
そして、幻想を押し付けられている桃瀬らん。
同い年の俺ら6人が出会えたのは、ただの 偶然だった。
でも、不思議なほど気があって、皆と話している時は嫌なことを忘れられた。
それはきっと、他の5人も同じだっただろう。
ある日、みこちゃん達といつものように公園で話してから家に帰った。
すると、リビングのソファに珍しく父さんが座っていた。
ㅤ⠀
どうせ勉強のことだろうなと思いつつ、荷物を置いて父さんの近くに行く。
𝐒
ㅤ⠀
あまりにも唐突な命令だった。
俺でも知っている、私立の名門校。授業料は、そこらの学校の2、3倍という噂を知っている。
𝐒
ㅤ⠀
いつの間にか、父さんは会社の重役まで出世していたと後から分かった。投資も成功し、お金にずいぶん余裕があったらしい。
𝐒
𝐒
そう。六奏学園は、今ここの家からはだいぶ離れている。
何だか、嫌な予感がした。
ㅤ⠀
𝐒
引越し。その単語が耳に届いてから理解するまで、だいぶ時間がかかった。
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一人暮らし。それはまだいい。むしろ、父さんから離れられるのは好都合だ。
でも…
𝐒
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𝐒
俺がそういうと、父さんは酷く驚いた顔をした。
𝐒
𝐒
父さんに対して本音を言ったのは初めてだった。
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𝐒
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声が出なかった。
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ㅤ⠀
おかしい。父さんが、こんなに羽振りが良い訳がない。
𝐒
そこからはあっという間だった。
皆に六奏学園に行こうって相談して。
皆の家族は抵抗なく皆を送り出した。むしろ、邪魔者が消えたとでもいうように、心底喜んだ親もいた。
唯一心配だったのは、俺以外の皆が入試と勉強についていけるかだった。
でも案外、皆天才肌で教えたらすぐに吸収した。
放課後つきっきりで勉強を教えると、信じられないスピードで成長していった。
おかしかった。ずっと。何もかもが。
父さんが5人の知らない子供を養う金を出していることも、ほとんど干渉してこないことも。
でもこの手紙で分かった。
父さんは、俺達を利用していたんだ。
俺がみこちゃん達と離れたら、勉強もしなくなって生徒会長なんて夢のまた夢になることが分かっていたんだ。
それで俺達6人を養って、静かに機会を狙っていた。
これで会長にならなかったら、皆の家がなくなる。
𝐒
出来る訳がない。
権力も金も、教師とのコネもない。
𝐒
𝐒
だんだんと意識が、深い海に沈んでいく。
周りの音がぼんやりと消えていって、何も見えなくなって。
𝐒
自分をひたすらに恨んで。
自分を、緑間すちを殺したくなった時。
すっちー、と声がした。
𝐒
謝るなと言う彼の声でハッとした。
みこちゃんは変わってないな。
一生懸命、俺を励ましてくれて。
「すっちーのおかげ」なんて言っちゃって。
ああ、本当に。
𝐒
守りたい。この幸せを、壊させない。
そのためなら、何だってできる気がした。
𝐒
何だってやってやる。皆を、5人を守るために。
どうせなら、全力で。
みこちゃんと目が合う。
𝐌
俺の頬を潰していた手を離してくれた。
𝐌
𝐒
いつもみたいに、みこちゃんはくすぐったそうに笑った。
この笑顔に、救われたんだ。
𝐒
𝐒
𝐌
𝐒
みこちゃんの手を取る。
𝐒
俺の言った意味が分かっているのかいないのか。みこちゃんは、面白そうに笑って頷いてくれた。
𝐌
𝐒
いつもの、平和な日常を守るために。
笑顔を、家を。
皆の「帰れる場所」を失わないために。
どんなに辛くても、戦うと決めた。
#ご本人様には関係ありません
kururu
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ぬいら
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らび
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