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芙月みひろ
292
#地雷さんはまわれ右
すずめ
52
34
マリン.
3,117
ri-sa
ri-sa
風音
翔斗
美桜
莉緒
ri-sa
ーー朝
翔斗
風音
翔斗
風音
翔斗
風音
翔斗は楽しそうに笑った そういう所は小さい頃から変わらない
私たちは家が近くて幼稚園も小学校も中学校もずっと一緒だった
そして今も同じ学校に通っている
翔斗
風音
並んで歩く
昔からずっと変わらない、私たちの距離
私はこの時間が好きだった
翔斗の隣を歩いて くだらない話をして。
一緒に笑って
……ずっとこのままだと思っていた
だけど。
私には、翔斗に言えないことがある
それはーー
私が、翔斗のことを好きだということ
幼なじみとしてじゃない
友達としてでもない
一人の男の子として「好き」
でもそんなことを伝える勇気はなかった
もし告白して もし断られて
今の関係まで壊れてしまったら。
私は、翔斗の隣にいられなくなる
だから。
この気持ちはずっと胸の奥にしまっていた。
ーー放課後
教室で帰る準備をしていると、翔斗が私の机までやってきた。
翔斗
風音
翔斗
風音
私はいつものように答える
でも翔斗はなぜか落ち着かない様子だった
風音
翔斗
風音
翔斗
風音
翔斗
翔斗は少し黙った
そしてーー
ゆっくり口を開いた
翔斗
風音
翔斗
風音
一瞬、
何を言われたのかわからなかった
風音
翔斗
翔斗
"付き合う"
その言葉が、頭の中で何度も繰り返される
風音
ちゃんと笑えてるかな
声、震えてないかな
翔斗
風音
翔斗
風音
同じクラスの女の子
明るくて、可愛くて
誰にでも優しくて
翔斗が好きになるのもなんとなくわかってしまった
風音
胸の奥が、ぎゅっと締め付けられる
苦しい
今すぐ泣きたい
でも、、
私は翔斗の幼なじみだから
笑わなきゃ
風音
翔斗
風音
精一杯笑った
翔斗
翔斗は嬉しそうに笑う
その笑顔を見た瞬間
私は思った
ーーあぁ
私の好きな人は もう私のものにはならないんだ
窓から差し込む夕日がやけに眩しかった
そして私は
誰にも聞こえないように、小さく呟いた
風音
その声は夕焼けに溶けて消えた
コメント
1件
うわあ…これはまた切ない。幼なじみゆえの距離感と「言えない気持ち」の描き方が丁寧で、風音が「おめでとう」って笑った瞬間、こっちまで胸がぎゅっとなりました。好きな人が誰かを好きだと知る苦しさと、それでも隣にい続けるために笑顔を作る強さ。第1話からしっかり心を掴まれました。