松村side
先輩達を避けるようになってから2週間が過ぎようとしていた
毎日毎日、先輩達を見かけたら別の道通ったり隠れたりしてる
今日はいつもよりホームルームが長引いててまだ教室にいる すると教室がザワザワしだした
クラスメイト
ねぇ、廊下にいるのSixTONESじゃない?
クラスメイト
ほんとだー!
松村
(えっ!嘘でしょ!?)
松村
(絶対話しかけられる、どうやって教室出よう?)
先生
はーい、ザワザワしない。最後まで話聞けー
5分後ホームルームが終わった
クラスメイトに紛れて教室を出ようとした瞬間
田中
おい!、ガシッ
思いっきり腕を掴まれた
田中
ちょっとこっち来い
腕を掴まれたままあの立ち入り禁止の空き教室に連れて行かれた
森本
北斗、どうしたの?
ジェシー
俺達の事避けてるよね?
京本
何かあったんでしょ?教えて?
髙地
北斗くん?
教室に入るや否や質問攻めにされる
松村
………
田中
なぁ?聞いてんの?
田中
黙ってないで答えろよ
僕が黙っていると田中先輩から 誰が聞いても怒ってるのが伝わる静かで低くて力強い声が聞こえた
京本side
田中
黙ってないで答えろよ
僕でも見た事ない怖い顔で低い声で北斗くんに話しかける樹
少し沈黙の時間が流れる でも、それを破ったのは北斗くんだった
松村
もう!もぅ…
松村
僕と関わらないでください!
北斗くんは大きな声で力強く叫んだ でも、その声は少し震えてた
京本
えっ?
森本
えっ!
髙地
えっ?
ジェシー
は?
田中
はっ?
僕達全員の頭に?が浮かぶ
松村
僕は!…僕は、皆さんが嫌い、です…
松村
だから、だか、ら……
言葉がどんどん途切れて小さくなって 同時に大粒の涙が溢れ落ちる
僕は北斗くんの本音を聞きたくてわざと言いたくない言葉を放つ
京本
僕達うるさいし、迷惑だよね
京本
距離縮めすぎて、ウザかったよね
京本
北斗くんの気持ち、ずっと無視して無理やり一緒にいさせたもんね
髙地
ちょっと大我?
田中
きょも?
森本
きょも?
ジェシー
大我?
京本
当然だよ、嫌いになるのも
松村
違う!!……ち、がう、グスッ
松村
先輩は悪くない、グスッ
松村
僕が、グスッ、こんなんだから、グスッ
松村
先輩達と釣り合わない、グスッ
泣きながら弱々しい声で必死に言葉にする北斗くん
田中
は?釣り合わないってなんだよ?
ジェシー
誰かに言われたの?
松村
女子から、グスッ、釣り合わないから関わらないでって、グスッ
松村
関わったら、グスッ、先輩達がどうなるか分かるよねって、グスッ
京本
(やっぱり脅されてたんだ)
京本
北斗くんは僕達を守ってくれたんだね
髙地
優しいねぇ、ありがとう!
森本
良かった!嫌われたんじゃなくて
森本
ありがとう!北斗
ジェシー
北斗、大好き!ありがとう!
田中
ありがとな!、ナデナデ
松村
避けて、嫌いって言って、ごめん、なさい…うぁぁぁん
口々にお礼を伝えると 子供のように声をあげて泣き始めた
京本
ギュッ、僕達のために頑張ってくれてありがとう
京本
(辛い思いさせちゃってごめんね…)
僕は泣き止むまで北斗くんを抱きしめた