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放課後

宮女 前

愛莉

…みんな、揃ったわね

みのり

ね、ねぇ…

みのり

本当に行くの…?病院…

愛莉

……っ怖いけど…

愛莉

でも、何もしないよりかはマシよ…きっと…

えぇ、愛莉ちゃんの言う通りだわ…

愛莉

でもいいわよ、来なくても

愛莉

その時は2人で行けるし…なんなら私だけでも…

みのり

…ううん!私行くよ…!

みのり

不安だし…心配だけど…頑張る!

私も行くわ

愛莉

…分かったわ…!

愛莉

じゃあ、みんなで行きましょ

愛莉

遥のところへ…!

総合病院

受付

受付人

桐谷さんは…2階の202病室ですね

愛莉

っはい、ありがとうございます

受付人

…もしかして、お友達の方?

みのり

え?は、はい、そうですけど…

受付人

あらやっぱり

受付人

さっき丁度ご両親が帰られたから、入れ違いになっちゃったわね…

そうだったんですか…

あ、そういえば、遥ちゃん…意識は…

受付人

それは…ちょっと分からないですねぇ

…そうですか……

愛莉

それじゃあ、確かめるためにも早く行きましょ、遥のところ…

みのり

うん、そうだね

廊下

みのり

202…あ、あったよ

愛莉

ここね

コンコン…

看護婦

はーい、お入りくださーい

遥の病室

ガラガラ…

看護婦

あら?

愛莉

あ、えっとその…面会に…

看護婦

あ、そうなんですね

みのり

あの…遥ちゃんは…

看護婦

それがまだ意識が戻っていなくて…

……っん…

…!ねぇ今…!!

んぅ……((パチッ

みのり

遥ちゃん…!

愛莉

遥っ!!

看護婦

っ良かった…!

看護婦

では、医師に伝えてきますね

みのり

あ、はいっ

ガラッ…

…ここ…は?

愛莉

病院よ

………病院…

遥ちゃん、倒れて運ばれてきたの

心配したわ……

みのり

でも起きてくれてよかったよ、遥ちゃん…

ギュッ…

え、ちょっ!

なんですか急に…?

みのり

へ?

離してください…

愛莉

…どうしたの遥…?

…ていうか、あなた達

誰ですか…?

…!?

みのり

え…

愛莉

は、はぁ!?何言ってんのよ遥!

ガラガラッ

医者

桐谷さん

お医者さん…!遥ちゃんが…!

あの遥ちゃんって…

みのり

は、遥ちゃんは遥ちゃんだよ…?

医者

…ちょっといいですか…

医者

きみ、自分の名前は分かる?

…分かりません

医者

家族や友達のことは?

知りません……

医者

じゃあ、日本の首都は分かる?

東京…?

医者

うん、そうだね

医者

じゃあ最後に、手を握りしめてみて

はい((ギュ…

医者

よし、ありがとう

医者

ちょっと待っててね…

みのり

あの…

医者

お友達の方ですね

はい…

医者

少し、来ていただけないでしょうか?

愛莉

分かりました…

みのり

お医者さん…遥ちゃんは…

医者

…単刀直入に言いますと…

医者

記憶喪失、ですね

そんな…

医者

生活に必要な基本知識は忘れず、自分の情報や多くの記憶をなくしてしまう

医者

よくあるタイプのものですね…

みのり

じゃあ、…じゃあ遥ちゃんは…

みのり

私達のこと…忘れちゃった…の?

愛莉

そうでしょうね…あの反応からして…

そんな…

医者

搬送されて来た時、入念に検査をしましたが

医者

脳に特に異常はなく、外部からの影響ではないと思われます

愛莉

じゃあ、原因はストレス…とか…?

医者

はい、その可能性が最も高いです

医者

過労、ストレス…その辺りでしょう

みのり

看護婦

それじゃあ私、桐谷さんの御家族にお電話を…

医者

あぁ、カウンセリングの手配も頼む

私達はどうすれば…

医者

特に指定はありませんよ

医者

ですが、今日中に桐谷さんとお話するのは…難しいかと…

愛莉

…分かりました

愛莉

…いくわよ、雫、みのり

みのり

う、うん…

帰り道

愛莉

愛莉

ねぇ

愛莉

昨日の夜…私達、遥に連絡してたじゃない…?

えぇ…

愛莉

あの時から…遥…

……

みのり

っ…

愛莉

ほんとどうしちゃったのよ…

遥ちゃんいつも通りだったから…

悩んでるなんて気づけなかったわ…

…気づいてあげられなかった……

愛莉

…私もよ……

みのり

みのり

昨日、レッスンが終わって…最後私と遥ちゃんで帰ってた時ね…

みのり

遥ちゃんのファンの人が…

みのり

遥ちゃんに舌打ち……とか…してて…

愛莉

舌打ち?

みのり

うん、遥ちゃんがサイン、してくれないって知ったら…去り際に……

みのり

遥ちゃんは心配しないでって…よるあることだからって言ってたけど…

みのり

やっぱり嫌だったんだと思う…

そうかもしれないわね…

みのり

あの時私がなにかしていれば…こんなことにはならなかったかもしれないのに…

みのり

ごめん……みんな…

愛莉

みのりのせいじゃないわよ…絶対…

みのり

でも…っでも……

みのりちゃん…

愛莉

…みのり!くよくよしてても仕方ないわ!

愛莉

今はまだ大丈夫なんて言えないけど…

愛莉

可能性を信じましょ!

みのり

…愛莉ちゃん…!

そうね、まだ諦めるのは早いわ

だから元気を出して、みのりちゃん

みのり

雫ちゃんも…

みのり

っそうだね…私がこんなんじゃ遥ちゃんも困っちゃうよね…!

その意気よみのりちゃんっ…!

愛莉

よーし、それじゃあ、これからはレッスンより遥を優先するわよ!

愛莉

もう1回、遥と仲良くなるところから始めましょ!

そうね

みのり

…うん!

続く

この作品はいかがでしたか?

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コメント

4

ユーザー

この話好きです!早く続き読みたい!頑張ってください!応援してます

ユーザー

遥ちゃん……アイドルのことも忘れちゃってるのかな… 悲しい…

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