ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
ここは凛の家。寂しいからと言う気持ちは隠して『英語を教えてやる』と嘘をつき潔を呼ぶことに成功した。
俺らは恋人同士..なはずなのだがあまり最近関わりがない。まあ、俺も人間だから寂しいと感じるわけで。
ピーンポーン
潔
いつもはうるさいと感じるインターホンの音も、今は凛の興奮を高まらせる素材にしかならなかった。
凛
普通の人なら名前を聞くものの、緊張のせいか聞くのも忘れ、インターホンごしに貴方の姿をみつければ嬉しそうにしている。
潔
優しい彼はそう一言述べるとがちゃりと大きな音を立ててドアを開けて部屋に足を踏み入れる。
凛
時間は1秒も遅れてはいないのだが、自分があいつのことを待っていたと解釈されるのが癪なため、いつもと同じように接する。
潔
能天気なやつは゛まるで目的がそれ勉強だけ ゛かのようにへらへらと笑ってやがる。
凛
照れ臭いのかふんとそっぽを向きながら答える。これは本心じゃない証拠。
潔
売られたケンカは買う精神なのか、潔も凛の弱点をつく。
凛
会話が繋がらない。べーっと舌を出せば、自室に案内...してるつもりなのだろうか。無言でずんずんと部屋の奥へ歩いていってしまう。
潔
潔は今初めて凛の家に入ったので、部屋の構造など知るよしもない。このまま置いていかれては迷子になってさらに凛の笑い物になってしまう。適当に置かれている凛の靴の隣に丁寧に靴を並べれば急いで凛を追いかける。
凛
何の返事も返さずにそっぽを向いて歩いている。
潔
凛の後ろをついていけば、そんな一言をこぼす。
凛
おちゃめな自分を見せたかったのか、または遠回りしたかったのか。わざわざスペインに飛んで行った兄、冴の部屋まで行っては指をさして案内する。
潔
凛のいきなりの解説に理解が追いつかず、よくわかっていないことが漏れた言葉からわかる。
凛
先ほどの兄、冴の部屋から数歩あるけば凛の部屋につく。適当にドアを開ければ、客である潔を先に通すわけもなく1人で中まで進んでいく。
潔
恐る恐る開きかけの扉から中を覗き凛に目線で訴えかける。
凛
貴方を見詰めては、真ん中に置いてある座ってちょうどいい高さのテーブルの前に座る。
潔
あまり人の家に上がり込むことがないためあたりをキョロキョロ見回しては、ようやく部屋に入る。
凛
凛が指差したのは自分の向かい側。そのままとんとんと座れば、潔がそこに座るまで待つ。
潔
潔はブルーロックの中でもトップクラスに素直な人間なため、ありがとうなど当たり前の言葉である。軽く述べれば持ってきた荷物を床に置き、凛がさした場所に座る。
凛
潔があまりにもよそよそしいことに機嫌を損ねたのか拗ねたように言う。
潔
後輩だとはいえ今は教えてもらう立場、一応敬語にしておこうかと普段は「よろしく」や「おねがい」で済ますものを敬語で話す。
凛
ため息を一つ。これは凛が機嫌を悪くしただとか、イライラしている証拠ではなく、ここで楽しんでいるということがただただ凛のプライドが許さないだけである。
潔
自分の持ってきたかばんをごそごそとあさり、必要最低限の筆記用具と学校の授業で使うワークを机に置く。
凛
一応兄はいるものの、あまり話はしないので教科書などのぞいたことがない。改めてぺらぺらと軽くページをめくれば感心したように「おー」と声を漏らす。
潔
どやあと自慢するように凛を見る。
凛
肯定するのが癪なので呆れたような顔で否定してやる。
潔
声を少し荒げるも怒っているわけではなく。けらけらと笑えば早く教えてと言わんばかりに筆箱の中からお気に入りのシャーペンを取り出す。
凛
潔の言うことを1ミリも書いておらず、適当に返事をしてはぺんまわしをする。
潔
凛のペン回しをみて羨ましく思ったのか自分も取り出したペンでやってみるもできない。教えて欲しいと言わんばかりに目を輝かせる。
凛
つくづくこいつはアホだなと内心思いながらも、潔の意識が自分に向いていることに悪い気はしないので偉そうにしながらも。
潔
凛の心配もそっちのけで身を乗り出すほどに興味を示し。
凛
別に本心を隠す意味もないので思っていたことをそのまま述べる。うるせえと潔を追い払うようにしっしと手を動かす。
潔
その言葉は潔にまっすぐ刺さり後頭部を軽く掻く。
凛
機嫌を損ねたのか、または拗ねたのか分かり易い凛はいきなり立ち上がり部屋にある普段彼が寝てるであろうベッドに寝転がり、布団に頭まで埋まる。
潔
凛のいきなりの行動に戸惑うも、ベット側までよれば布団の上から凛を撫でる。
凛
流石にここまで子供のような拗ね方をしておいてなかなか顔を出すのもなにかと思ったのか顔を出さず、無言で返事もせずにいる。
潔
察しのよい潔には凛が何かの理由で拗ねたことは一目瞭然で。布団をぽんぽんと少し強く叩いてみる。
凛
数分経ってようやく発した言葉。布団を少し持ち上げて潔の表情を伺い。
潔
布団を無理矢理めくり、凛を上からみおろ見下ろす。
凛
上から見られることが普段あまりないので、いつもなら不快感を覚えるも、相手が潔だからだろうか。あまり何も感じない自分に嫌気がさし。
潔
実は潔も今回の勉強会に微かな期待を抱いており。一つため息をつけば上から凛に覆い被さり、床ドンの体勢になる
凛
突然の潔の行動に困惑するも、内心期待をしている自分がいて二重で凛にしては珍しくおろおろし始める。
潔
潔も無理矢理やらせたくもないのだろう、一応確認を取るよう凛の目を真剣な眼差しで見つめる。
凛
計画通りなら俺が喰っているはずだったが、まあ今回ぐらいは喰わせてやってもいいだろうという凛にしては甘い考えが生まれる。だが素直にyesというのは凛のプライドが許さないので濁すようにごにょごにょと述べれば
潔
ぺろりと舌なめずりをして。さっきまで穏やかだった目がいきなり猛獣のような目つきになる。
凛
そばにあった潔の携帯が震える。コイツ、パスワードも付けてないのかよ。内容を見てみれば遊べるかどうかだと、無理に決まってる。ここで下手に聞いてそっちにいかれても嫌なので断りも入れずに返信を返す。
???
潔
潔
潔
???
ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
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