テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

-試合待機場-

アニー

あら?

アニー

まだ誰も居ないわね。

アニー

私が1番最初に来たみたい。(誰も居ないことを確認して)

アニー

取り敢えず、座って準備でもしようかな。

アニー

皆まだかな〜。(玩具箱の中身を見つめて)

アニー

……。

アニー

荘園に来てから数日経ったけど、

アニー

まだ助けられてばっかりだな…。

アニー

私も皆のサポートに回りたいけど、

アニー

チェイスが下手だからすぐ捕まっちゃう。

アニー

うぅ…、私向いてないのかな。

アニー

……。

アニー

…ううん、そんなことない。

アニー

弱気になっちゃ駄目だよね、…よし!

アニー

今日も皆の為に頑張らないと…!

アニー

…うーん、それにしても。

アニー

皆来るのが遅いような…?

-準備完了、10秒後試合が開始されます-

アニー

!?

アニー

えっ、どういう事!?

アニー

まだ皆集まってないし…。

アニー

…はっ!

アニー

そう言えば、今日エミリーさんが言ってたわ。

アニー

今日はバグが多いらしいから、試合に行く方は注意してねって…。

アニー

もしかして、この事…?

アニー

って、もう始まっちゃう!

アニー

取り敢えず、行かないと…。

-試合開始-

-月の河公園-

アニー

うぅ…、始まったよ…。

アニー

私1人で大丈夫かな…。(不安そうに)

アニー

取り敢えず、

アニー

近くの暗号機を解読しに行かないと…。(終点側の暗号機を解読して)

アニー

確か、2つ解読すれば。

アニー

ハッチが出現するって言ってたような…。

アニー

…よし、そろそろ解読が終わりそう。

ガシャンッ!(暗号機が上がり)

アニー

うん、1つ上がったみたい。

アニー

そう言えば、ハンターさんはいるのかしら?

アニー

もしいたとしたら、見つからないようにしないと…。

アニー

こんなバグで始まった試合、捕まったらどうなるかわからないもの。

アニー

次はえっと、

アニー

テントの方へ行ってみようかな。

ドク、ドク‥(心音が鳴り)

アニー

えっ、心音!?まさか…。

アニー

かなり近いわね…。

アニー

急いで隠れないと…!(近くの板裏で隠密して)

リッパー

…おや?

リッパー

ここの暗号機が上がっています。(暗号機を見つめて)

リッパー

と言うことは、サバイバーはいるみたいですね。

アニー

…!

アニー

(ハンターさん…、やっぱりいたのね。)

アニー

(でも、初めて見るハンターさんだわ。一体どんな人だろう…。)

リッパー

途中、人の気配はしなかったので…。

リッパー

この辺にいるかもしれませんね。

リッパー

はぁ…、全く。

リッパー

バグのせいで勝手に試合は始まりますし…、

リッパー

耳鳴りもバグのせいで機能しませんよ。

リッパー

本当にこれは一体、

リッパー

どうなってるのですかねぇ…。(サバイバーを探しながら歩き)

リッパー

…ふむ、

リッパー

一旦来た道を戻りましょうか。

リッパー

サバイバーがいるかもしれませんし。(来た方向へ帰って行き)

アニー

……。(板裏から出て来て)

アニー

…い、行ったみたいかな?

アニー

あのハンターさん、背が高かったな…。

アニー

顔は見えなかったけど…。

アニー

それより、ハンターさんは向こうに行ったみたいだし。

アニー

今のうちにテントの方へ向かいましょう。

アニー

ハンターさんが戻って来ませんように…!(祈りながらテントへ駆け込み)

アニー

…あっ、暗号機があったわ!

アニー

この暗号機さえ上げてしまえば、

アニー

ハッチは開くのよね?

アニー

さっさと終わらせないと…!(解読中)

アニー

うん、もうそろそろ…。

ガチャンッ!(暗号機が上がり)

アニー

や、やった…!

アニー

暗号機を2台終わらせたわ…!

リッパー

おや、おめでとうございます。(背後から突然現れて)

アニー

えぇ、ありがとう…!

アニー

って。(くるりと背を向け)

アニー

(左手に複数の刃物、それに仮面…。)

アニー

(そして背が高いって事は…。)

アニー

ハ、ハンターさん!?

アニー

えっ、ど、どうして!?

アニー

さっきまでいなかったのに…。

アニー

に、逃げなきゃ…!(後ずさりをして)

リッパー

おやおや、落ち着いて下さい。

リッパー

今、貴女に危害を加える事はありませんから。

アニー

…えっ?

リッパー

今日は試合で、バグが多いという事はご存知ですか?

アニー

は、はい…。

リッパー

そのバグのせいなのか、

リッパー

この試合、無効になるそうです。

アニー

そ、そうなんだ…。

アニー

じゃあ私、さっさとハッチへ向かって脱出しますね…!

リッパー

あぁ、少しお待ちを。

リッパー

もしかして、サバイバーは貴女だけなのですか?

アニー

えっ?…そ、そうですけど。

リッパー

…なるほど。

リッパー

では、ハッチまで案内しますよ。

アニー

!場所が分かるんですか?

リッパー

えぇ、先程暗号機が上がった瞬間。

リッパー

ハッチを確認しましたから。

リッパー

嘘ではありませんよ?

アニー

(ほ、本当に信じていいのかな…?)

リッパー

さて、どうしますか?

リッパー

別に私は、

リッパー

貴女を吊っても良いのですけれどねぇ…。(笑みを浮かべ)

アニー

うっ、それは…。

アニー

じゃ、じゃあ…案内して下さい…。

リッパー

えぇ、勿論。

アニー

あ、あと。どうやって私を見つけたのですか?

アニー

心音がしなかったから不思議で…。

リッパー

え?あぁ、瞬間移動でここに来ましたよ。

リッパー

丁度暗号機が終わる手前で使ったみたいなので、

リッパー

それに貴女は、気づかなかったのでしょうね。

アニー

そんな事が…。

アニー

私全然気づいてなかったわ…。(落ち込んで)

リッパー

おや、本番じゃなくて良かったですね。

リッパー

あぁ、申し遅れました。

リッパー

私はリッパーと申します。以後お見知りおきを。

アニー

わ、私はアニー・レスターです。

アニー

まだ荘園に来たばかりですけど…。

リッパー

アニーさんですか、どうりで見ない方だと思っていました。

リッパー

おっと、話しが逸れてしまいましたね。

リッパー

では、私についてきて下さい。(そう言い、テントから出ていき)

アニー

あっ、はい…!(慌てて後を付いていき)

アニー

(このハンターさん、意外と優しいのね。)

アニー

(もっと怖い人かと思っていたわ。)

-2階建て付近のハッチ前-

リッパー

この2階建ての小屋を抜けると、

リッパー

ハッチが見えますよ。(ハッチを指さして)

アニー

…あっ、これがハッチ…?

アニー

えっと、リッパーさん案内ありがとうございます。

リッパー

いえ、とんでもない。

アニー

ここから脱出出来るんですか?

リッパー

はい、1人だけになれば開きますよ。

アニー

1人だけ…。

アニー

ん?そう言えばこのハッチ。

アニー

閉じているような…?

リッパー

おやおや、どういう事でしょうか?

アニー

んん〜!あ、開かない…。(ハッチを開けようとして)

リッパー

多分、バグで開かないのでしょう。

アニー

そ、そんな……。

リッパー

もうこれは、吊ってしまった方がいいんですかね?

アニー

えぇ!?ちょ、ちょっと待って!

アニー

だったら私、ゲートから脱出したいです…!

アニー

その、いつも吊られてばかりなので…。

アニー

お願いします…!

アニー

バグでもいいから逃げ延びてみたいです…!(目を輝かせて)

リッパー

そ、そんなきらきらした目で

リッパー

命乞いするのは初めて見ましたよ…。(苦笑)

リッパー

……。

リッパー

そうですね、脱出してもいいですよ。

アニー

ほ、本当…!?

リッパー

その代わり、アニーさんは解読だけ集中して下さい。

アニー

…?

アニー

えぇ、そのつもりですけど…。

アニー

はっ!まさか、その隙を狙って…。

リッパー

あぁ、絶対に吊らないので安心して下さいよ。

アニー

し、信じますからね…?

リッパー

えぇ、必ず守りますよ。

リッパー

アニーさんも約束を守って下さいね?

リッパー

もし解読中、他の事に集中していたら…。

リッパー

その時は、私の好きなようにしますからね。(笑みを浮かべ)

アニー

そ、それって、どういう事…?

リッパー

ふふ、聞きたいですか?

アニー

(な、何だろう…。)

アニー

(急に嫌な予感がするような…。)

アニー

…いえ、やっぱりやめておきます。

アニー

じゃあ、私。

アニー

そこの解読機を回しますね。(そう言って、解読を始め)

リッパー

はい、私も応援していますよ。(真後ろに立っては)

アニー

あ、ありがとう…。(解読中)

アニー

……。

アニー

(物凄く、後ろから視線を感じるわ…。)

アニー

(…でも、あと半分ね。)

リッパー

アニーさんは荘園に来たばかりなのに、

リッパー

解読が早いですねぇ…。(さらに距離を詰めて)

アニー

!?

アニー

(体当たってるんだけど…!?)

リッパー

これは次に当たった時は、

リッパー

積極的に貴女を狙わないとですね。(耳元で囁き)

アニー

…っ!?//

アニー

そ…、そんな事ないですよ。(解読中)

アニー

(きょ、距離が近い。顔赤くなってないかな…?//)

リッパー

おや、謙虚なのですね。

リッパー

ふふ、可愛らしい。(クスクスと笑い)

アニー

(うぅ…//解読に集中しないと…!)

ガチャンッ!(暗号機が上がり)

アニー

あっ…、上がりました。

アニー

(やっと、1台が上がったわ…。)

リッパー

おや、頑張りましたね。(体を離しては)

リッパー

では最後は、始発側の方へ行きましょう。

リッパー

暗号機がそちらに見えましたからね。(始発側へ向かい)

アニー

え、えぇ…。(後をついていき)

アニー

(もしかして、また傍にいる感じかな…?)

アニー

(それにしても。)

アニー

(リッパーさん、近くだといい香りがしたな…。)

アニー

(って、駄目駄目!解読に集中しないと…。)

-始発側-

リッパー

あぁ、ありましたね。(暗号機を見て)

リッパー

では、応援していますので…

リッパー

解読頑張って下さいね。(そう言い、玩具職人の隣に立ち)

アニー

えっと、リッパーさん…?

リッパー

はい、どうしましたか?

アニー

その…距離が近いのですが…。

リッパー

いけませんねぇ、アニーさん。

リッパー

約束を忘れましたか?

アニー

…あっ。(約束した事を思い出し)

アニー

ち、違うんです…!その…!(慌ててそう言い)

リッパー

…仕方ないですね、聞かなかった事にします。

リッパー

ですが、これで最後ですよ?

アニー

!あ、ありがとう…。

アニー

じゃ、じゃあ解読に集中しますね…!(解読を始めて)

リッパー

えぇ、頑張って下さいね。

リッパー

そう言えばアニーさん、チェイスは得意ですか?

アニー

え?…得意ではないですね、

アニー

すぐ捕まっちゃうし…。(解読しながら)

リッパー

でしたら、

リッパー

解読が終わったらチェイスの練習でもします?

リッパー

良ければ相手になりますよ。

アニー

い、いえ…大丈夫です。お誘いありがとう。

アニー

(リッパーさんの気が変わらないうちに、)

アニー

(早く暗号機を終わらせないと…。)

リッパー

おや、そうですか…?わかりました。

アニー

(あと少し…!)

ガコンッ!(突然、暗号機が揺れて)

アニー

…え?

アニー

(突然、暗号機の進捗度が最初になったんだけど…!?)

リッパー

あぁ、すみません…。

リッパー

間違って異常を発動してしまいました。

アニー

あ、あれ…。

アニー

リッパーさん、瞬間移動だったはずじゃ?

リッパー

実は、この暗号機に来る前から…

リッパー

特質を変えていたのですよ。

アニー

それはどうしてですか…?

リッパー

そんなの決まっているじゃないですか。

リッパー

貴女の苦しそうな顔を見るためですよ。(耳元で囁き)

アニー

…ふぇっ!?//

リッパー

もともと、私たちは敵同士なのですから…

リッパー

これもまた勝負ですよ。

リッパー

ほら、手が止まっていますよ?

リッパー

それとも私に好きなようにされていいのですか…?

アニー

…っ。

アニー

要するに、我慢比べですね…。

アニー

わかりました、私負けませんから…!(解読に集中し)

リッパー

ふふ、そう来なくては…。

リッパー

私もただで返すだけでは、つまらないですね…。

リッパー

少し体を密着させますか。(後ろから抱きつくような姿勢で)

アニー

…!?

アニー

ちょ、ちょっとリッパーさん…!?//

アニー

って、駄目駄目。解読に集中しなきゃ…!

アニー

(そ、そう。平常心を保つのよ…!)

リッパー

えぇ、そうですよ。

リッパー

私の事は透明人間だと思えばいいですからね。

アニー

(んん…、近くだと物凄く香水のいい匂いがする。)

アニー

(こ、こんなのどう耐えれば…。)

アニー

(まだ半分なのに…!)

リッパー

はぁ…、いい顔をしていらっしゃる。

リッパー

もし今、貴女を好きなように出来るのなら。

リッパー

この刃で貫きたいくらいですね…。(左手を見つめ)

アニー

(うぅ…早く終わって…!)

リッパー

あぁ…もうこんなに進んだのですね。

リッパー

はぁ……、そんなに出たいのですか?(耳元に吐息を吐き)

アニー

んっ……!?//

リッパー

顔を赤らめて可愛いですね。(にこりと笑い)

リッパー

もっとして欲しいなら、

リッパー

我慢せず言って下さいね。

リッパー

…気持ち良いなら、

リッパー

声を出してもいいのですよ?(いじわるそうに言い)

リッパー

私達しか居ませんし、好きなだけどうぞ。

アニー

(だ、駄目よ私…。)

アニー

(理性なんかに負けては…。)

リッパー

ふふ、もう一度したら倒れそうなくらいですね。

リッパー

試しに今度は深く…。

ガチャンッ!(最後の暗号機が上がり)

リッパー

…あぁ、残念。

リッパー

どうやら勝負はアニーさんの勝ちみたいですねぇ。(体を離し)

アニー

はぁ…はぁ…。

アニー

や、やった…。上がったわ…。

アニー

暗号機を解読するのってこんなに長かったのね…。(疲れては)

リッパー

私は楽しかったですよ。

リッパー

意外にアニーさんは我慢強いのですね。

アニー

いえ…ぎりぎりでした…。

アニー

って、リッパーさん!

アニー

女性に…あ、あんなことするなんて。

アニー

反則ですよ…!?(顔を赤くして)

リッパー

おや、変でしたかね…?

リッパー

まぁでも、

リッパー

これは私なりのスキンシップなので…

リッパー

過激に感じられる方もいますね。

アニー

(多分、大体の人がそう感じると思うよ…。)

リッパー

あぁ、それと。

リッパー

ゲートならもう開いてますよ。(ゲート方面を指さして)

アニー

えっ!?ほ、本当だ…。(ゲートが開いてるのを見て)

アニー

な、何で?

リッパー

多分バグじゃないですか?

リッパー

本当に今日はバグが多くて困りますよ…。

アニー

…やっぱり、この試合早く終わって良かったわ。

アニー

もう少し遅ければどうなってたか…。(小声で)

リッパー

アニーさん、脱出しないのですか?

アニー

え?あっ、今ゲートに向かうところでした!

アニー

ここから脱出出来るのね…。(ゲートの中へ入り)

リッパー

それでは、気を付けて帰って下さいね。(ゲートの外側から見送り)

アニー

は、はい…!リッパーさんありがとうございます!

リッパー

おや、どうしてお礼を…?

アニー

その、私が無茶な約束を最後まで守ってくれたので…。

リッパー

あぁ、その事ですか。

リッパー

私も貴女に必要以上の事をしたので…。

リッパー

だから、お互い様ですよ。

アニー

んん…やっぱりそうだったんだ。(さっきの事を思い出し)

アニー

リッパーさん、距離が近過ぎるもん…。

リッパー

それは失礼しました。

リッパー

つい、貴女の反応が良くてやり過ぎてしまいましたね。(にこにこと笑い)

アニー

うぅ、何で嬉しそうなの…。

アニー

と、ともかく。

アニー

今日は…あ、ありがとうございました。(頭を下げ)

アニー

そ、それでは…!(背中を向け、ゲートから脱出し)

リッパー

……ふふ、脱出しましたか…。

リッパー

アニーさん、ですか。

リッパー

次に試合で会ったら。

リッパー

真っ先にトンネルして、

リッパー

飛ぶまで見届けてあげますか…。(不敵な笑みを浮かべ)

終わり

この作品はいかがでしたか?

51

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚