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LINE976

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LINE976

1 - あ

♥

5

2023年08月06日

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アスカ

カヲル

カヲル

アスカちゃん、こんばんはあ。

アスカ

カヲル先輩、お疲れ様です。こんばんは。

カヲル

今日は、歓迎会お疲れ様あ。楽しかったねえ。

アスカ

楽しかったですね。歓迎会を開催してくださり、ありがとうございました。

カヲル

当たり前のことじゃないかあ。こんなにかわいい女の子が入社してくれたのに

カヲル

歓迎会の一つもしなかったら、さすがに失礼かなあって思うしい。

アスカ

そうなんですね。お褒めにあずかり光栄です、ありがとうございます。

カヲル

いえいえ。これで僕の株もあがったかなあ?

アスカ

あはは。そうですね。

カヲル

他の部署に行った、君の同期のレイちゃん?だっけ?

カヲル

あの子がうちに来なくてよかったよお。

アスカ

なぜですか?

カヲル

だってあの子、あんまりかわいくないしさあ。あまり僕の好みではないもの。

カヲル

アスカちゃんは、本当に俺の好みだしい・・・。顔も、スタイルも。えへへ。

アスカ

えっ・・・・。ちょっとその発言、辞めてほしいです・・・。

カヲル

なんでえ?

アスカ

いや・・・普通に不愉快ですし・・・。

カヲル

そお?僕なりに褒めてるんだけどなあ。

カヲル

君は典型的なボンキュッボンだし、見てて目の保養になるよ。

カヲル

レイちゃんはねえ、断崖絶壁って感じだよねえ(笑)

カヲル

顔はまあまあだし、断崖絶壁って。ぷぷぷ。女として終わってるよねえ。

アスカ

レイちゃんの事、けなさないでもらってもいいですか?いい加減にしてください。

カヲル

ほらほら、そういう強気な性格!僕、本当に好み!!

カヲル

もっともっと僕にそういう言葉をちょうだあい。

アスカ

気持ち悪いですね。

カヲル

そうそう!そういうのももっと欲しい!うへへ・・・。

カヲル

アスカちゃんみたいなボンキュッボンの子に言われているって思うとゾクゾクするよお・・・。

アスカ

そんなこと言われても。困るんですが。

カヲル

困っちゃったの?

アスカ

はい。気持ち悪い以外の何物でもないですが、そういっても喜ばれてしまう・・・。

アスカ

困ったものですね。

カヲル

えへへ。困らせちゃったあ。

カヲル

僕の事、ずっと罵ってほしいな。

アスカ

ええ・・・。困るんですが・・・。

カヲル

今日もさあ、僕がお酒こぼしちゃったときも、みんなは心配してくれたけどお・・・。

カヲル

アスカちゃんは、僕の事、蔑んだ目でみてきたよねえ・・・?

カヲル

僕、興奮しちゃってさあ。

カヲル

なんで僕の好きなことばっかりしてくれるのお?

カヲル

やっぱり、実は僕の事をよく観察してくれてるんじゃないのお?

アスカ

違いますよ。

カヲル

じゃあなんであんな視線を送ってくれたのお?

アスカ

いや・・・。そこそこ年齢を重ねた方が、まだ酔っぱらってもいないだろうに

アスカ

お酒をこぼして、挙句の果てにはこぼしちゃったあ。とか言って、周りの人に迷惑かけてたので

アスカ

この人、人としてやばいんじゃないか・・・。と思いまして・・・。

カヲル

ええ!?そんなに迷惑かけてたかなあ。

アスカ

かけてましたよ。周り見えてないんですか?

アスカ

あなたがこぼしたせいで、隣に座ってた方のワイシャツにも色がついていましたし。

アスカ

隣の方の靴下や持ち物にまで色ついてましたよ。

アスカ

テーブルでこぼしたのならすぐに拭けば防げたはずなのに、

アスカ

こぼしちゃったあ。とか言ってるからほかの人の迷惑になるんですよ。

カヲル

えへへ。そんなところまで見てくれてたんだあ。ありがとう。

アスカ

いやいや、お礼言われるとことではないと思いますが・・・。

アスカ

しかも、あれってワインですよね?畳にもこぼれてましたし、他の人の方の荷物とかも

アスカ

弁償した方がいいんじゃないでしょうか。

カヲル

そおかなあ。でも僕、お金ないしい。

カヲル

みんなの方がお給料もらってるからあ。いいかなあって。

アスカ

え?そんなことありますか?基本、年齢を重ねるごとに給与も責任も大きくなっていくものかと。

カヲル

ほかのみんなはそうだけどお。僕は例外なんだってえ。

カヲル

僕、いじめられてるのかなあ?

アスカ

いじめで会社の給料が決まってたら世の中おかしくなってますよ。

アスカ

それは無いと思いますし、他に要因があるんじゃないでしょうか。

カヲル

ええ!?ほかに何か要因があるって、僕のせいってことお!?

アスカ

当たり前じゃないですか。

アスカ

自分で何か思い当たる事とか無いんですか?

カヲル

うーん、全然わからないなあ!だって僕、真面目に仕事してるしい!

アスカ

そうなんですか?あまり仕事をしている姿を見たことがないような気もしますが。

カヲル

えへへえ。そう!そうなんだよお。

アスカ

アスカ

なにがですか?

カヲル

そうやって、仕事なんてしてないじゃんとか、そういう事を言われたいから敢えて

カヲル

こういう仕事の仕方をしてるんだよお!

カヲル

そしたら、案の定、アスカちゃんみたいな子がそうやって言ってくれるからあ。

カヲル

僕、嬉しくなっちゃってえ!

カヲル

こうやって仕事していたら、可愛い女の子に怒ってもらえるんだあって

カヲル

勉強になったよお!

アスカ

それって、大人としてどうなんですか?大丈夫ですか?

アスカ

仮にもお給料貰ってる立場ですよね?社会人としてどうなんでしょうか。

カヲル

やっぱりそう思う?

カヲル

でも、僕もやめられないんだよお!

カヲル

正直、定年までこうやってのびのび過ごして、罵ってもらえたら良いかなぁって思ってるんだあ

カヲル

だから僕のことたくさん罵ってね!

アスカ

遠慮しておきますね…。

アスカ

気持ち悪いんで…。

カヲル

僕の考えを受け止めてくれてありがとう!今度お小遣いあげるからねえ。

アスカ

お小遣いですか!?なんで!?

カヲル

だって、僕のお願い聞いてくれるじゃないかあ!

アスカ

いやいや、全然聞いたつもりないんですが!!

アスカ

なので、いりません!本当に!!

カヲル

いらないのお?タダで僕のお願い聞いてくれるなんて…。良い子だなあ。

アスカ

いやいや、お願い聞くとかも言ってないんで。辞めてくださいね!!

カヲル

まあ、明日また会って罵ってもらえるの楽しみにしてるねえ。

アスカ

やめてくださいね!

〜次の日〜

アスカ

ちょっと、カヲル先輩!

アスカ

あれだけ辞めてくださいって言ったのに、なんでお小遣い渡してくるんですか!?

カヲル

えへへえ。嬉しかったでしょお。毎日このお小遣いでランチでも食べてよお。

アスカ

いやいや、そういう問題じゃ無いんですけど!!

アスカ

私が外回りしてる間に私の机の上に置いていくなんて、ありえません!

カヲル

なんだあ。直接もらいたかったのお?

アスカ

いいえ!そういう問題じゃありません!

アスカ

みんなの見える位置に、あんな大きな字で、今日のお小遣いだよお!って書いた大きめの封筒置いて

アスカ

みんなに勘違いされちゃったじゃないですか!!!

カヲル

ええ!いいなあ!どんな目で見られたのお?

アスカ

すごく嫌な目で見られました!!!最悪です!!!!!!!!!!

カヲル

いいなあ!!僕もそんな目でみられたかったあ。

カヲル

みんなからのご褒美ももらえて、そして僕からのお小遣いももらえるなんて。

カヲル

今日、めっちゃハッピーじゃない?

アスカ

ハッピーなわけ無いじゃないですか!

カヲル

なんでよお。僕からのお小遣いでおいしいランチ食べたんでしょお?

アスカ

いやいや、500円でおいしいランチ、なかなか無いですよ!?

アスカ

しかも、ちゃんと返却しますから!この500円!!

カヲル

なんでよお。全然いいのにい。

カヲル

そのかわり、ちゃんと毎日僕のこと罵ってね!

アスカ

もう、本当にやめてください!

カヲル

ほらほらあ。やっぱり、こうやって、気の強い子でも僕が攻めると負けちゃうんだよなあ。

カヲル

ぼくは罵られる方が好きなんだけどお、もしかしたら攻めの才能もあるのかなあ。

アスカ

本当に気持ち悪いです!

カヲル

えへへえ。ありがとお。

カヲル

もう、僕たち相性最高だよお。もう付き合っちゃう?笑

カヲル

僕、もうアスカちゃんのこと好きになってると思う!

カヲル

付き合おうよお。

アスカ

嫌です!もう、奥さんに言いますからね!!

カヲル

・・・へ?

カヲル

な、なんで僕に奥さんがいる事、知ってるのお?

カヲル

僕、指輪もしてないし、バレてないと思ってたんだけどお。

カヲル

誰かが余計なこと言ったのかなあ?

アスカ

いいえ、私実は、カヲル先輩の奥さんと同じヨガ教室に通ってるんですよ。

カヲル

へえ?そうなのお?

カヲル

でも、なんで僕の奥さんだってわかったのお?

アスカ

私も元々、知らなかったんですけど、仕事の話をしているうちに会社が同じだねってなって。

アスカ

名前を聞いてみたらシンジ先輩だったので、ビックリしました!

カヲル

そんな偶然あるのお?

カヲル

冗談でしょお?

アスカ

冗談じゃないです!!

アスカ

本当に言いつけますからね!?

カヲル

別に良いよお。だって彼女、僕がいないと生きられないだろうしい。

カヲル

専業主婦でずっとやってるから、自分の貯金とかもないだろうしさあ。

カヲル

今更就職もきびしいでしょお。

カヲル

だから僕が養ってあげないとだめだから、別に浮気の一つや二つ、許してくれるよお。

カヲル

だから心配しないで!

アスカ

いえ、そういう問題じゃないです!!

アスカ

奥さん、専業主婦だと思ってるんですか?

カヲル

へ?違うのお?だってずっと家にいるよお。

アスカ

違うみたいですよ。

アスカ

株のトレーダーやってるみたいで。そこそこ儲かってるみたいですよ。

カヲル

へ?そうなのお?じゃあお小遣いなんてあげなければ良かったあ。

アスカ

ほんとおめでたい人ですね。

アスカ

元々、別れたがってたのに今回決定打があったので、もう離婚するって言ってますよ。

カヲル

へ?嘘だ・・・。

カヲル

だって僕、家事とかなにもできないから、彼女がいなくなったらやばいんだけど・・・。

カヲル

だから言わないでえ。お小遣いあげるからさ。ね?

アスカ

そんなのいりません!

アスカ

私は、奥さんのことが大好きなので、幸せになって欲しいんです!!!

アスカ

だからもう言っちゃいました。

カヲル

そんなあ。離婚されたら困るし・・・。取り消ししてよお。

アスカ

そりゃ困りますよね?奥さんのお父さん、うちの会社の役員なんですってね!

アスカ

シンジ先輩がいかにダメな人でもクビにならなかった理由が、身内だからってことですもんね。

アスカ

離婚しちゃったら、いよいよ会社も辞めさせられちゃうかもしれないですよね!

カヲル

そこまでわかってるなら、許してよお!

アスカ

いいえ!絶対に許しません!自分で蒔いた種なので、責任を持ってくださいね!

カヲル

そんなあ。許してよお。

カヲル

今までのことは全部謝るからあ!

アスカ

謝るのは私より奥さんにした方が良いんじゃないですか?

アスカ

あ、そろそろ、元奥さんになるかもしれないですね!

カヲル

そ、そんなあ!!助けてください!!

アスカ

では、私はこれで失礼します。

カヲル

そんなあ〜〜〜!!!

〜後日談〜

アスカ

こうして、カヲル先輩と奥さんは結局離婚しました。

アスカ

もちろん、カヲル先輩は慰謝料をたんまり支払いしたそうです。

アスカ

奥さんは元々とても稼いでいたので特に苦労することもなく、逆にお世話する人が居なくなって

アスカ

せいせいした!と笑っていました。

アスカ

カヲル先輩は、庇う人が居なくなったので理由をつけられてクビになったそうです。

アスカ

貯金もしていなかったみたいで、コンビニのバイトでずっと働いているようです。

アスカ

私は、カヲル先輩から解放されて、スッキリしました!

アスカ

これを機にまた新しいことに挑戦してみようかなと思います。

アスカ

自分のパートナーは大切にしたいものですね。

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