時間は夕暮れ時
カラスが巣に戻り始める時間
私
(部活結構長引いちゃった)
私
(早く帰んないと)
早歩きでアスファルトを踏んでいく
夏休み前、教科書で重くなった鞄を 肩にかけ直して
私
、、あつ、、おもぉ、、
独り言が零れるのも仕方ないと思う
気温は35度だった
早く帰らないとあの子の散歩時間が 減ってしまう
あの子は散歩時間が短くなると すぐ拗ねるから
早く帰らないと
不意に空を見上げる
懐かしさを感じる橙だ。
、何処かに不安を感じた
やっと着いた
家の前だ
私
、、あーー、、
私
、、、、つかれた
私
ただいまーーぁ、
母
おかえり〜
母
あの子拗ねてるわよ?
私
おぅ、、、
茹だるような暑い気温に 一気に爽快な空気が流れ込む。
私
雨ぇ〜、ただいまー、、
雨
ワン!!、ヮン!!エフ!
私
おーおーただいまただいま
雨
ワッ!!ワフッ
私
ごめんごめん散歩ね、
わかったから1回私の髪の毛
噛みちぎろうとすんのやめて
わかったから1回私の髪の毛
噛みちぎろうとすんのやめて
雨
ゥーー!!ヮ!!
私
せめてバック置かせて
普通に重い
普通に重い
雨
ガゥ!!!
私
すんませんすんません
牙むくのやめてください
牙むくのやめてください
鞄を置いてさんぽバックを取りに行く
リードを持って 袋とペットボトルをバックに入れて
私
おまたせ
雨
ゥーー、
私
大人しくしてね〜
雨の首輪にリードを繋げて さんぽバックを持つ
玄関のドアを開ける
私
いってきまーす
母
気をつけて行ってくるのよ?
私
はーい