今日、あの瞬間に街の人々の会話が消えた。
裕太
おはよー!
裕太
てかさ!昨日のアニメ見た!?
裕太
めっちゃ面白...
凛夏
あ!おはよ〜!
凛夏
てか昨日出た宿題まじめんど...
勝斗
おはようございます!
勝斗
ちゃんと宿題やってき...
空は白く光った。
白い光の正体は巨大隕石だった。 一瞬にして街は粉々になった。
白い光が消えたあと、すぐに赤い炎に包まれた。
拓海
な、なんだこれ!!!
拓海
助けてくれ!!出れない!!
拓海
おい!ちょ、母さん!!
生きてるか!?
生きてるか!?
美咲
.......
拓海
おい!頼む!!生きててくれ!!!
秀幸
ああ....助けて....
拓海
おじいちゃん!!!
拓海
ああ!熱い!熱い!!
拓海
......
子供から高齢者まで、多くの人を犠牲にした。
龍雅
やっと使う時が来たか...。
龍雅
俺の名は龍雅
龍雅
どうやら俺は生まれつき超能力が使えるらしい。
龍雅
亡くなった人を生き返らせる能力だ。
龍雅
人だけじゃなく、建物まで生き返らせることが出来る。
龍雅
この巨大隕石で亡くなった人を全員助けてやる。
龍雅
いざ、生き返れ。
拓海
....ここはどこだ...?
美咲
....?
凛夏
何が....起こったの...?
裕太
生きてる...のか....?
勝斗
大丈夫か...!
秀幸
......わしはなぜここに...
龍雅
皆、大丈夫だったか?
拓海
大丈夫...だけど...
拓海
君こそ...大丈夫なの...?
龍雅
ははっ、俺は全然平気さ。
凛夏
なんで私たちは生きてるの!?
凛夏
さっき...白い光が....
龍雅
まぁまぁ、落ち着いて。
龍雅
落ち着いて聞いてくれよ?
龍雅
俺は超能力が使えるんだ。
龍雅
人や建物など、全ての物を生き返らせる事が出来る。
凛夏
なにそれ...すごい!
拓海
だから俺らは...
龍雅
そういう事だよ。
拓海
君がいなかったら...俺らは生きていなかったのか?
龍雅
その通りさ。全員本当は死んでいたはずなんだよ
龍雅
生き返ってよかったね、ほんと。
美咲
未だによく分かってない...
美咲
本当に生きてるの??
龍雅
当たり前だ。俺の超能力に嘘は無い。
裕太
でも、めちゃくちゃ燃えてるよ?
龍雅
こんなのすぐ消せるさ。
裕太
ほんとだ、!学校だ!!
秀幸
わしの家は...?
美咲
私の家も!!!
拓海
学校だけ...?
龍雅
ははっ、よく見ろ。
秀幸
治っ...てる...。
美咲
あ...!!家だ....
拓海
戻ってる...!!!!
龍雅
俺は人の命を救うことが出来る。
拓海
いいな、それなら君永遠に生きれるじゃん。
龍雅
....そんなに楽じゃなくてな...
龍雅
俺は俺以外しか助けれない
龍雅
でも、自分を生き返らせることが出来ない代わりに
龍雅
他を生き返らせることが出来る。
龍雅
悪くはねえだろ?
拓海
ま、まあ...
龍雅
回数に制限がある訳でもねえし、命救い放題だ。
裕太
ねえ、その力分けることは出来ないのか?
龍雅
おっ、たしかに試したこと無いな。
龍雅
色々試して出来るかやってみるか。
裕太
うん。
〜数分後〜
龍雅
ああ、出来なかったな
裕太
まぁ、残念だけどしょうがないよ。
龍雅
ごめんな。
(手を繋ぐ)
龍雅
...!?
龍雅
何だ...光ったな。
裕太
びっくりした...!!
龍雅
これ...力を分けれたのか...!?
龍雅
試しに、生き返らせたい人を思い浮かべてみろ。
裕太
分かった。
裕太
じゃあ、俺の父さん
康弘
....どうした?
裕太
い...生き返った...。
龍雅
この能力...コピーして渡せるのか!!?
龍雅
この能力を使える人が増えた
裕太
嬉しい...!父さん!!
康弘
裕太...なんでここに...
裕太
生き返った!
康弘
ここへ来ちゃ行けない...
裕太
な、なんで、?
龍雅
まだ現実が受け止められないのか
凛夏
現実よ!体が軽い!完全に生き返ったのよ!
健太
...なんだここ...
康弘
ほらほら、"亡くなった"人が来てるじゃん
拓海
亡くなった....?
拓海
生き返ったんですよ!
裕太
そうだ!生き返ったんだ!
健太
さっき火災に巻き込まれたんですけど...
康弘
現実を認めてないのはお前らの方だ。
美咲
どういうこと...
康弘
ここは
康弘
死後の世界だ。
凛夏
え、建物は...
康弘
天国から見下ろす街だ。
康弘
現実を見ろ。
康弘
ここは死後の世界だ。
龍雅
バレてしまったか、くそ...







