少しずつゆっくりドアを開けた。
花川
…ほっくん、?
北斗
遅かったね。
花川
先生に呼ばれてね…(笑)
北斗
そっか。お疲れ様。
花川
ありがとう、
花川
んねえ、ほっくんどうしたの?
北斗
ん?俺?
花川
だって、会いたいなんて言わなそうだし、、
花川
…もしかして、別れ話とか?
北斗
ははっ。笑
北斗
なんで別れなきゃなんねーんだよ笑
花川
…いや、だって…、、
北斗
俺なりの愛情表現のつもりなんだけどな(笑)
花川
…そうなんだ、なんかごめんなさい、
北斗
なんで謝んの?
花川
疑ったし、なんなら悪い空気にさせちゃったし、、
北斗
いいの。隣にいてくれるだけで嬉しいから
花川
ほっくん…
やっぱり ほっくんは私の事を好きでいてくれてるんだと思うと、何故か涙が…。
北斗
もう笑、泣くなって。
ぎゅ
北斗
でも、不安な思いしたんだよな、
北斗
ごめんな。
花川
うっ、…ううんっ。
花川
ほっくんは悪くないよ、私が勝手に…
北斗
ほら、睦姫の悪いとこ。
花川
…え、?
北斗
何でも抱え込むとこ、何でも自分のせいにするとこ。
北斗
辛かったら俺にも言ってよ、頼ってよ。
花川
…ほっくん、
花川
うんっ、ありがとうね。
北斗
ちょっと 授業サボろっか。
花川
…え、
北斗
だってほら。
キーンコーンカーンコーン
花川
あ、、
北斗
大丈夫。なんかあったら俺がどうにかすっから。(笑)
花川
もう。笑
花川
…んで、何するの?
北斗
お互いの事を沢山知ろっか。
花川
うんっ。
花川
あ、じゃあ、私から
花川
ほっくんって、元カノさんとかいたの、?
北斗
元カノ?
花川
うん、
北斗
え〜、笑 いたっけ、、
北斗
…あ、いたわ。
花川
ですよね、笑
北斗
…でも、俺 あいつと付き合ってたとは思ってねーからな。
花川
どういうこと?
北斗
こんな俺に告ってくれる奴がいてな。笑
花川
こんなって、ほっくんはすっごくかっこよくて優しいし、一緒にいて楽しいんだから、こんなじゃないよ、?
北斗
ふふっ。ありがとう。
北斗
でも、その時の俺には恋愛とか正直どうでもよかったから 断ったんだけど、
北斗
そいつ、しつこくてさ、何回も言ってくるんだよ。
花川
そうなんだ、、
北斗
だから、仕方なく 俺は承諾した。
北斗
でも、条件として、「カレカノ」にはなれないし、期限は1週間だけって。
花川
は、はあ、、
花川
と言うと、どういう関係になるの?
北斗
なんつーんだろうな、笑
北斗
簡単に言ったら見た目だけのカップルかな(笑)
花川
ほ、ほお、、
北斗
それで、まあカップルっぽい事をしてきて、1週間経ったから、
北斗
元の関係に戻そうって告げたんだけど、頑なに拒んで、笑
北斗
だから あいつを徹底的に避けてきた。
北斗
今でも 近づいてくるから正直 うざいっていうか、迷惑って言うか、
北斗
それに あいつと1週間偽カップルしてる時に睦姫と会ったから、睦姫にしか目がいかねーのよ(笑)
花川
…ほっくん(照)
北斗
後に樹も狙ってるの知ってたから、俺焦って
北斗
でも、今はこうやって過ごしてるから、俺凄く幸せ者だなあって。
北斗
俺だけが幸せじゃないかなって心配で、
花川
…なんで、、?
北斗
だって、お前、慎太郎とか樹とか京本とか色んなやつと仲良いんだもん。(笑)
花川
でも、私にはほっくんだけだよ…?
北斗
…ばーか。
花川
っ、
北斗
これ以上好きにさせんなよ。(照)
花川
…!?
花川
ほっくんが!!
花川
ほっくんが照れてるっ!!
花川
…可愛いね〜、、
花川
ほっくん 可愛いy
ちゅ
花川
んんっ、、
北斗
可愛い 可愛い うるせーわ。
花川
…でも、キスするのもどうかと思います!
北斗
ふは。笑
北斗
顔真っ赤。リンゴみたい。
花川
…うるさい///
あれから3時限目のチャイムが鳴り終わり 各々教室に戻った。