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第15話 - 第15話好きな物

2025年12月13日

#創作

みなみ

小鳥遊天音

…っ！

早乙女莉乃

はぁはぁ…

神志名鈴華

馬鹿なのかな…

神志名鈴華

阿呆なのかな？

慧斗

ちょ、そんなに言うなよ…

神志名鈴華

だって、頭突きすると脳震盪が発生して自分の方が、ダメージ喰らうはずだよ

神志名鈴華

それなのに…

朝凪恵愛

あの人、自分の師匠を馬鹿にされたから怒ってたからそんな事どうでもいいんじゃないかな

神志名鈴華

…

小鳥遊天音

ねぇ、キミの師って今何処にいるの？

早乙女莉乃

あ"ぁ？

早乙女莉乃

なんだ貴様…

小鳥遊天音

だって、キミは強いのに！そんな奴の為に頑張ってるなら…それは勿体ない！

小鳥遊天音

今のうちだよ？

小鳥遊天音

乗り換えるならさ？

小鳥遊天音

だって、今だってキミの師はキミのことを応援なんてしてないんだよ？

早乙女莉乃

…っ！

ｼｭﾊﾞｯ（斬る）

小鳥遊天音

ほら！力任せにやっているから本当の力を出せてない

小鳥遊天音

ボクならキミの力を最大限、限界まで出せる！

小鳥遊天音

キミ自身だってわかってると思うよ？

小鳥遊天音

キミはキミの師に認められることは…絶対にないって

小鳥遊天音

なら、そんな奴に時間をかけてるなんて無駄d…

早乙女莉乃

そうだな…

小鳥遊天音

！

小鳥遊天音

やっと分かってくれたね！

小鳥遊天音

そうだよ！キミにはボクが…

ｻﾞｷｯ…（首に刃が突き刺さる）

早乙女莉乃

私は、あの人には認められることは絶対にない…

早乙女莉乃

だが…！

早乙女莉乃

私の人生に光を注いでくれたのは…太陽の光を当ててくれたのは！

早乙女莉乃

あの人…ただ独りだ！

早乙女莉斗

…

早乙女莉斗には、5つ上の兄が居たその兄は初めて生まれた子で、尚且つ病弱だった

両親は、その兄に一日中べったり一緒にいて甘やかし続けていた

莉斗の母親

莉斗！ぼーっとしてないで早く○○ちゃん見といて！

早乙女莉斗

あ、うん…

莉斗の母親

いい子ねぇ、○○ちゃんは

早乙女莉斗

…（僕には一回もいい子なんて言ってくれたことないのに…）

莉斗の父親

莉斗、お兄ちゃんはお前が助けてやれよ？

早乙女莉斗

…うん

早乙女莉斗

（頼られるのはいいけど…

早乙女莉斗

僕のことをもっと見てほしい…）

莉斗の父親

よし！今日は皆で遊園地にも行こう！

早乙女莉斗

！

莉斗の母親

莉斗、お兄ちゃんをちゃんと見といてね？

莉斗の父親

莉斗！これ持っててくれるか？

莉斗の母親

莉斗！＿＿＿＿＿＿

莉斗の父親

莉斗！＿＿＿＿＿

早乙女莉斗

…（今日は、僕も遊びに来たのに…）

莉斗の兄

えへへー！

莉斗の母親

うふふ〜！

莉斗の父親

あははは！

早乙女莉斗

…（駄目！こんなこと思ってたら…）

早乙女莉斗

…

女の子の服が飾ってある

早乙女莉斗

！

早乙女莉斗

綺麗…！

莉斗の母親

莉斗〜？

早乙女莉斗

あ、待って…

早乙女莉斗

お母さん…

莉斗の母親

ん？何〜？

早乙女莉斗

おかしなこと言っていい？

莉斗の母親

？

莉斗の母親

いいけど…

早乙女莉斗

僕、女の子の服着てみたいんだ

莉斗の母親

…っ！？

莉斗の母親

何言ってるの！

早乙女莉斗

え…

莉斗の母親

貴方は、まともな子なの！

莉斗の母親

まともで、お兄ちゃんを支えてあげるの！

莉斗の母親

それなのに、なんで女の子の服が着たいなんて言うの！

早乙女莉斗

で、でも…

莉斗の父親

母さん、どうしたんだ？

莉斗の母親

あなた！

莉斗の母親

莉斗がおかしなこと言うの！

莉斗の母親

女の子の服を着たいんですって！

莉斗の父親

莉斗！

莉斗の父親

お前は、お兄ちゃんを支えてあげる！それだけでいいんだ！

莉斗の父親

そんなおかしなことなんて考えるな！

早乙女莉斗

…で、でも

莉斗の父親

でもじゃない！

莉斗の母親

あなたを産んだのは○○を支えるためによ！

莉斗の母親

それなのに…！

莉斗の母親

あなたまでおかしなこと言わないでよ！

早乙女莉斗

…何で、？

早乙女莉斗

何で僕だけ好きなことできないの！？

早乙女莉斗

何で僕だけ好きな物を好きって言っちゃダメなの！？

ﾍﾟﾁﾝ（頬を叩く）

早乙女莉斗

…っ！

莉斗の父親

いい加減にしなさい！

早乙女莉斗

はぁはぁ…

早乙女莉斗

…（どうしよう、何も持ってないし…）

神志名鈴華

誰…？

早乙女莉斗

あ、えっと…

神志名鈴華

…（子供か…）

神志名鈴華

どうしたの…？

早乙女莉斗

えっと…僕

早乙女莉斗

女の子の服が着たいのに…お父さんとお母さんが怒るんだ…

神志名鈴華

…

早乙女莉斗

今日、家族みんなで遊園地行ったけど…僕…何も遊んでないのに…

神志名鈴華

…今までもそんなことがあったの？

早乙女莉斗

…うん

神志名鈴華

そう…

神志名鈴華

お姉ちゃんと一緒にお家帰ろう

早乙女莉斗

え…いやだ…いやだよ

神志名鈴華

大丈夫、お姉さんが守ってあげる

早乙女莉斗

…本当、？

神志名鈴華

うん、本当

莉斗の母親

莉斗！

莉斗の母親

急に家を飛び出して！

莉斗の母親

どれだけお父さんとお母さんを困らせたと思ってるの？！

早乙女莉斗

…

莉斗の父親

あの、誰ですか？

莉斗の母親

そうよ！家庭のことに知らない人が首を出さないで！

神志名鈴華

自分の子に我慢をさせ続けて…それなのに黙っていろと？

莉斗の母親

我慢って…

莉斗の母親

腹を痛めて産んだのは私よ！

莉斗の母親

私が産んだ子なんだから私がどうしてもいいじゃない！

神志名鈴華

良い訳ないだろ

神志名鈴華

この子にはこの子の人生があります

神志名鈴華

産んだからといってこの子の人生を決めていい訳ない

莉斗の母親

っ…！

莉斗の母親

大体あんたは何なの！？

神志名鈴華

申し遅れました

神志名鈴華

三人衆の戦闘班･隊長

神志名鈴華

神志名鈴華と申します

莉斗の父親

さ、三人衆…！？

神志名鈴華

この子は私が引き取ります

莉斗の母親

はぁ！？そんなの駄目に決まって…

神志名鈴華

貴方達に拒否する権限があるとでも？

神志名鈴華

自分の子供を放ったらかしにした貴女が！

神志名鈴華

確かに今の日本は日本国憲法が貴方達を守っている…

神志名鈴華

だけど法では貴方達は基本的人権の尊重を無視しているわ、

神志名鈴華

だから勿論、貴方達を裁けるわ

神志名鈴華

法廷で待っていてくださいね

神志名鈴華

…本当にお父さんとお母さんと一緒じゃなくて大丈夫？

早乙女莉斗

うん！

神志名鈴華

そう

神志名鈴華

これからは好きな服も食べ物も全部自分で決めれるよ

早乙女莉斗

！

早乙女莉斗

ありがとう！お姉ちゃん！

神志名鈴華

ふふっ、どういたしまして

この後、無事に裁判で勝ちました（圧勝でヤバかったとかヤバくなかったとか）

早乙女莉乃

私は、負けない！

早乙女莉乃

あの人は、私の事をちゃんと見ていてくれる！

早乙女莉乃

あの人を知らない貴様程度が…私の全てを知らない貴様が私を語るんじゃない！

早乙女莉乃

私は、この世で独り！

早乙女莉乃

貴様に全力を出されるようにされなくても！

早乙女莉乃

私は私を操れる！

早乙女莉乃

早乙女莉乃…舐めるんじゃ…

早乙女莉乃

なぁぁぁい！

ｼﾞｬｷﾝｯ（斬る）

小鳥遊天音

…っ

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