ぎこちないままいつも通り家に帰ることになった
ゾム
○○
き 気まずい...
...ごめんね事故とは言えど 彼女さんが居る男にキスはやばいよね...
でもあたしは嫌じゃなかったんだよ?
ゾムが...嫌だったんなら
ゾム
そんなこと...出来るわけない
でもその方がゾムのためだと言うなら...
○○
ゾム
怒ってる?
どんどん顔が険しくなってきてますよゾムさん
その方が都合いいでしょ?
今までどうり接せなくなるのが1番辛いんだよ
すると ゾムが怒った顔...でも少し寂しそうな顔で あたしの手首を掴んで近くにあったコンクリの壁に押し付けた
○○
ゾム
視界がゾムの顔で埋め尽くされて...そのまま唇を重ねてきた
それも 角度をかえて何度も
ねぇ...
あたしが拒むことができないってわかっててわざとやってんの?
っ...なんで彼女がいるのにそうやって私の心を掻き乱すの?
っゾムが全然わかんないよ...
ゾムの力は強かったけど 必死に抵抗して 手を振り払った
○○
あたしは泣きながらゾムにそう言い捨てて すぐ近くにある家に向かって全力で走った
後ろを見ることもなかったし ゾムがなにか言うこともなかった
ゾム
もちろんこの言葉も○○の耳には届かなかった
──文化祭まであと5日
校内がチラシだらけになったり 教室が少し飾り付けられたりだとか みんながそわそわしてきてる
あたし達の衣装も完成して 着てみたり実践してみたりしてみてるんだけど...
メイド服絶対似合ってないと思うんだよね...
あれからあたしはゾムをあからさまに避けるようになった
あいつを見る度に 何か言いたそうにしてるけどすぐにあいつの視界から消えようとしてる
好きだからこそ距離を置くことって大事なのかも
幼なじみって立場で近かったあたしには 恋愛感情になった途端どうしたらいいのか分からなくなった
話さなくなってから1週間くらいかな?
向こうもあたしも何も言わない
もしかしたらもう一生話さないのかも
...あんなやつ知らないし 最低なんだから無視しよう
そう 決めていたのにあんたは...
きーんこーんかーんこーん
さかっち
○○
さっちゃんは美術部で部活があるらしいから今日は1人で帰ろっかな
帰る支度をして 教室を出ようとした時...
ゾム
...ゾムに思いっきり腕を掴まれた
何も言わず振り払おうとしたけど力が強くてどうにもならない
ゾム
...何を言っても離してくれないような気がした
○○
私の手を引いて人気のない非常用階段の方へ向かって行く
...何言われるんだろう
怖い気持ちと嬉しい気持ちが入混ざってるのは...きっとゾムのことがまだ好きだから
非常階段の段に少し離れて腰掛けた
ゾム
...悪いけど言い訳にしか聞こえない
○○
○○
ゾム
ゾム...何か隠してるね
ゾムが嘘を着く時 必ず頭をかくんだよね
多分...無意識に
文化祭までの...あたしが戻って来た頃から ゾムの様子がおかしいのと この嘘は何か関係があるかもしれない
○○
「図星で驚いてます」って顔に書いてあるよ?
...嘘って言うか あたしに何か隠してる
ずっと隠し続けた そう軽くないことを
ゾム
○○
...ためらうな もう嘘はバレているー!
心の中で探偵ごっこをしていたあたしの耳にとんでもない言葉が聞こえた
ゾム
ゾム
○○
...何それ自分から告白したって言ってたのに...一目惚れしたとかさ なんで?
○○
ゾム
ズキッ
なんだ...彼女がいなかったら嬉しかったのに...
ゾム
...本当?どれが本当かはよく分からないけどあたしが思ってる理沙は...
○○
すると 思いっきり首を縦に振るゾム
ゾム
○○
ゾム
雰囲気を感じて 返事の変わりにコクリと俯き 初めを思い出すようにして ゾムが話を始めた
ハチミツゥ(「🍯・ω・)「🍯
ハチミツゥ(「🍯・ω・)「🍯
ハチミツゥ(「🍯・ω・)「🍯
ハチミツゥ(「🍯・ω・)「🍯
コメント
12件
良かった、理沙と付き合ってなくて、理沙許さんわ、脅すとかおかしいやろ
流石はちみつちゃん 今回も神作ありがとう☆
おい理沙ぁああああ! 何してくれとんじゃぁあああ!