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うちの親はいつもこんな感じ
100点以外は許さない
俺をカンペキに育てているつもりなんだろうけど
俺は苦しくて息が詰まる
俺に休憩なんてない
俺は学校でもいじめられていて 居場所が無かった
そしていじめを知った母はひどく怒って
いじめっ子を全員退学にした
俺を見てくれた?と期待していたけれど
母の口から出た言葉は…
母は俺の頭脳しか見ていない
もう期待なんてしない
母がすごく喜んでくれた
笑ってくれた
だから俺は母のために勉強をしつづけた
100点をとって
母が笑う
それだけで
もうそれだけでいい
だが、ある日
母が火災で亡くなった
俺が出かけた隙にケーブルが発火して火事になったそう
正直俺は
解放された気分になった
もう勉強なんてしなくっていい
100点を取らないでいい 頑張らなくていい
したいことを好きなだけ…
…あれ?俺って…
何がしたいんだっけ?
何をしたらいいの?
どうしたらいいの?
分からない
そうやって考えて
ぼーっと生きていた頃に
ないこと出会った
ないこに感化されて歌い手に興味を持って始めてみた
今は夢のようだったものも、全て手が届くようになった
今の俺は最高に人生を楽しんでる
あの時、自由になれてよかった
嬉しかった
ないこ、ありがとう
こんな俺を救ってくれて
ありがとう
-END-