ハンくんの過去＿｢後編｣ ※長すぎ注意

私は、気づいたら部屋のベッドで寝ていた

正直今、正気は取り戻せない

そんな私を

周りの大人達は哀れな目で見ていた

……それもそうだ

なんせ、友達を、目の前で

しかも2人を失ってしまったから

…見ていただけだった

何も出来なかった

……部屋に篭って、ずっと本やネットを漁っていた

…………何故かって？

死者蘇生の方法を…ね

……諦めたくなかった

私のせいで、2人が死んでしまったのだから

ただ……

その方法をみつけても

出来ないかもしれない

だって、死者蘇生は

禁忌に値する事なのだから…

一日後

本には、こう書いてある

｢死者を蘇らせる方法は、数人の人の魂.......また、代償は...........自分の魂である｣

私は、この時から

全てが狂ったんだって

後から後悔をした

けれど、もう…

後戻りは出来ない

私その後、部屋から出た

うわぁぁぁぁぁ！！！！！

ｸﾞｻｯｸﾞｻｯ

私は実の親を

自らの手で殺した

きゃぁぁぁぁぁぁ！！！！！

ｸﾞｻｯｸﾞｻｯｸﾞｻｯｸﾞｻｯ

ﾎﾟﾀ..ﾎﾟﾀ....ﾎﾟﾀ

人が死ぬのって

親を殺した後

私は同級生を殺した

その後にも

海を殺した殺人鬼、琉奈を引いた車の持ち主、見て見ぬふりをした先生

……計、11人

禁忌は、人間が行ってはいけない

なぜなら

成功確率は3%〜5%

その儀式で生き残れる確率は1%〜0.1%

そして……その3､4日後に死ぬ確率99.9%

どれも確率が低く、成功した者は居ないから

……けど

ﾎﾟﾀ..ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

今日、私は死ぬかもしれない

数日後、死ぬかもしれない

けれど

2人に、また新しい人生を作れるなら

それは…私が望んだことだから

｢能力発動｣

｢死者蘇生

死者、個体名海と琉奈

蘇生｣

帰ってきて…！！！

ｶﾗﾝｯ

ﾋﾞｭｰｰ…

風が、吹いた

ゴミが目に入るかと思ったから、目を閉じた

｢ハル？｣

ロアの家

ﾄﾞﾁｬｯ(血)

私達は家からあまり出ないようにしている

ロアは結構外出が多かったけど

3人で居れば怖くなかった

そうこうしている内に、3日が経った

今日……死ぬのかなって

…血を吐いた時から思っていた

いつ死ぬんだろうって

部屋

私は自分の事を、ロアに話した

全て、隠さずに

返事はこれだけだった

……捨てられるんだって、思った

けど、ロアは

ロアは、救いの手を差し伸べてくれた

人ではなくなる

これから、別の種族になる

……2人は、それを受け止めてくれるのだろうか

少し怖かったけど…今は生きる事に専念する

1日後

私が作ったのは

種族変更の薬

だから、どの種族になるのかは…まだ分からない

…………覚悟は出来た

ｺﾞｸｺﾞｸｯ……

ｶﾗﾝｯ

ドサッ

私は、起きた後鏡を見た

……驚いた

ガチャ

ガシッ

ガブッ!!

ﾁﾞｭﾙ…

皆ありがとう…

ハンくんの過去。

長くなりましたが、ここまでです

ありがとございました