家族のカタチ

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結婚して2年

僕のモーニングルーティンは 朝、元貴くんにおはようLINEを送ることではなく なかなか起きない元貴くんを無理やり起こすに 変わった

元貴くんが社長を務めてる会社は 「New my normal / My new normal」を テーマに誰もが着れる服を作ってる超絶ホワイト企業 なんだけど、地味にここの家から遠くて 社長なのに行き渋りが凄い

酷い時には副社長のきよさんこと髙野清宗さんに 迎えに来てもらうこともしばしば

でも、大抵

と言えば

素直に起きてくれる

トイプードルみたいなふわふな髪をあっちこっちに 跳ねさせて洗面所に走っていった先輩 ちょー可愛い

今日の朝ごはんはフレンチトースト 結婚して初めての朝に俺が作ったものだ

別に妊娠した訳でもないし離婚したい訳でもない ただ、ちょっとだけ真面目なお話だ

バタバタと出ていった元貴くんを見送って 僕は残りの朝食を食べ終えた

置いといていいとは言われたけど やっぱり申し訳なくて、今朝の食器を食洗機に入れ、洗濯物も元貴くんが帰ってくる時間に終わるよう タイマーをセットした

残すは寝室とリビングの掃除 洗濯物は昨日のうちにたたみ終えたから 午前中だけで終わりそうだ

あ、買い出しも行かないと

なんて考えていたら、 いつの間にかベッドメイキングも終わってて ルンバも終わった音がする

元貴くんの匂いが強く残るパジャマを 抱きしめてそう呟く

その言葉は本人に届くことなく ベッドの海に沈んでいった

うだうだしてても仕方ないしね

と自分を奮い立たせ、 デニムに白のロンＴとコンビニに行くような格好だが 別にお洒落するほどのお出かけでも無いので そのまま財布を持って家を出た

俺らが住んでいるところは5分ほど歩けば すぐに都心付近に出れる、凄くアクセスのいい場所

カフェや雑貨屋さんなど凄くオシャレな所だ

ふと、視線を逸らすとこの間まではなかった カフェがあることに気がつく

1度行ってみたいと思ったら即行動してしまうのが 僕の性格 買い出しの予定も忘れて、気づいたらとそのお店の扉を開けていた

新しそうに見えたがそうでも無いのか それとも平日の午前中だからなのかあんまり 人はおらず、僕はカウンターの1番端っこの席に座った

お昼という時間帯でもなかったため、 ココアのみ注文する

小さくBGMが流れている店内を見渡すと 見慣れたロゴが目に入る

元貴くんの会社のハンカチで出来た花束だった

びっくりして振り返ると、ピンク色の髪をした女性？が立っていた

特徴的なタレ目を細めて笑う店長さんに 自分まで笑顔になっていたら、いつの間にかココアが 運ばれてきていた

ココアをひとくち飲むとまた、店長さんに 話しかけられる

あのブランドというのは元貴くんの ハンカチのことだろう

僕は迷いなく頷く

そこから店長さんとすっかり意気投合してしまい 時間も忘れて話し込んでいた

お店に来たのは大体10時半

6時間近く居座ってしまった

最後に、連絡先を交換して 結局買い出しはせずに帰宅した

結婚して2年経つけど、未だ敬語が抜けきらない僕

敬語を使う度、元貴くんはムスッとした顔になるけど それを見たいが為にわざと使うまでもある

毎度毎度、100タップ越えお疲れ様です この度、誠に勝手ながら 作中の文字の大きさをMからSに 変えさせていただきました

読みにくいなと思った方 申し訳ございません

そして、このお話が14歳最後の 投稿になります

引き続き、15歳のらむねも よろしくお願いいたします

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