希絃
有明くん…?
希絃
大丈夫?
瀬那
……希絃がいると
瀬那
安心する
希絃
…!
ドッ
ドッ
ドッ
希絃
…っ。
心臓の音がどんどん早くなってく
パッ
希絃
待ってて、お粥つくるから…
希絃
薬も買ってきたし、ポカリも…
グイッ
希絃
わっ!
瀬那
……最近避けてたのは
瀬那
なんで?
希絃
…ごめんね
瀬那
彼氏が出来たから?
希絃
……えっ?
希絃
いやいやまさか!
瀬那
俺の事大事にするって言ったくせに
希絃
……違う
希絃
大事にしてた…でも
希絃
離れていきそうで怖くて…
瀬那
俺が?
希絃
……。
コクッ
瀬那
……あるわけないよそんなの
瀬那
でもよかった
瀬那
いないなら関係ないよね
希絃
えっ?
瀬那
俺、希絃のこと…
希絃
……?
ぼふっ
希絃
…………。
希絃
?????
気絶するように寝た…
何を言いかけてたんだろう…。
カタッ
希絃
……少しキッチン借りよう
ジャーッ
希絃
…有明くん
希絃
寂しかったのかな
ここまで生活感のない家は初めて見た
冷蔵庫の中身も案の定何も入ってなくて 買ってきてよかった
机にはゼリーとエナジードリンクだけがあった
希絃
……ちゃんと食べてないんだろうな
希絃
……よし
希絃
美味しいの作る!
ギッ
瀬那
……おいしい
希絃
ほんと?よかった!
瀬那
希絃…上手だね
希絃
有明くんに早く良くなって欲しいから…頑張ってみた
瀬那
……なにそれ笑
希絃
薬もちゃんと飲んでね!
希絃
熱は測った?
瀬那
うん…少し下がってたよ
希絃
…このまま良くなるといいな
瀬那
……ありがと、希絃
希絃
…ふふっ
希絃
どういたしまして!