⚠︎注意 ・非人道的な表現 ・動物虐待等の表現
今の恋人は
カッコよくて、面白くて
一緒にいて凄く幸せだった
でもな
最近はちょっと怖くなった
だけど俺にとってはそいつが1番だから
何されても何してもずっと側にいるって決めたから
だから、
俺のこと…見離さないでほしいな
ガチャ
山岡泰輔
廣岡大志
山岡泰輔
玄関に並べられた袋を見て、明日がゴミ収集日なのを思い出す
廣岡大志
山岡泰輔
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
山岡泰輔
袋にパンパンに詰められた服を指差す
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
大志の言う「ゴミ」とは俺がチームメイトや友達から貰ったプレゼントのこと
別に悲しくないよ
申し訳なさはあるけど
でも大志にとって邪魔なものなら仕方がない
だけど時々、いつか自分もこんな風に捨てられるんじゃないかって…不安になる
ずっと大志に愛されたいな
初めてあの人に会った時
大きな瞳
片手で折れそうな細い首
小さな手足
そこからは想像できない凄い球
なんてアンバランスで可愛い人なんだろう
そう思って、堪らなく構いたくなった
それで
一目惚れを自覚してからは早かった
毎日付き纏って独占する
あの人は誰とでも仲良くなれちゃうから、俺としか話さんようにしないと
いっぱいいっぱい想いを伝えて…
俺以外であの人の興味を引くようなものは全部捨てていった
お陰で俺のことを1番に考えてくれるようになった
嬉しい
凄く…
本当にその事実が嬉しいんや
なのに
なんでなん?
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
ある日、泰輔さんが小鳥を拾ってきた
腕の中で眠る小鳥は大事そうにハンカチに包まれ、眠っている
帰りの道で怪我した小鳥を見つけ、そのまま連れて来てしまったらしい
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
こんなこと初めてだった
泰輔さんが独断で俺以外のものに情を向けるなんて
山岡泰輔
廣岡大志
弱々しい声で名前を呼ばれる
泰輔さんも自分で分かってるんだ
なんで俺の意思に背いて行動してるのか
頭で分かってても、泰輔さんの良心までは変えられない
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
俺だって…
アンタの泣き顔が見たいわけやない
それから泰輔さんは毎日小鳥の世話をした
弱っていて最初のうちはご飯も水も口にしない
それでもずっと泰輔さんは側に居た
砂糖水に変えたり、牛脂を与えてみたり…
たった一羽のために調べて世話をしていた
今も、泰輔さんはベッドの横に鳥籠を置いて小鳥の様子を伺っている
山岡泰輔
廣岡大志
俺としてはそのまま衰弱するかさっさと完治して追い出したい
しかもあの小鳥、賢いのか泰輔さんによく懐く
自分の親だと思ってる?
は、ますます気に入らない
俺の…
俺だけの泰輔さんなのに…
ピ、!
チュ、チュ
バサッ!
山岡泰輔
保護して1週間、小鳥は元気に羽ばたいて行った
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
山岡泰輔
廣岡大志
大志の笑顔に寂しさも埋もれた
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
ジャー
山岡泰輔
山岡泰輔
急に水捌け悪くなり、水が溜まってしまった
山岡泰輔
排水栓を取り外し、中に何が詰まったのか確認する
山岡泰輔
山岡泰輔
排水溝から出て来たのは真鱈模様の茶色羽毛
山岡泰輔
一枚とかじゃない、何枚も出てくる
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
廣岡大志
山岡泰輔
大志の圧に負けて椅子に腰を掛ける
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
やっぱり…やっぱり、そうなんや、
この唐揚げ…あの子が…
山岡泰輔
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
ガッ!
廣岡大志
山岡泰輔
大志が噛み付かんとばかりに怒号する
逃げられないよう右耳を大志にこれでもかと掴まれた
痛みと恐怖で頭が混乱しながらも大志の求める答えを出そうと脳はフル活動した
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
山岡泰輔
廣岡大志
パ、ッ
大志が耳から手を離し、身長差で重心がよっていた俺は前に倒れた
ギュ、
廣岡大志
廣岡大志
廣岡大志
山岡泰輔
山岡泰輔
ドクドクと耳から流れる血が大志に付着する
それでも大志は構わず俺を抱きしめ続ける
山岡泰輔
大志の温もりをいつまでも感じられますように
コメント
1件
とんでもなく最高です。。。次回作も待ってます♪