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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

小雨

(思ったよりも被害が大きかった…。)

小雨

(すぐに記録をとって報告と、復興中の住民の受け入れ先を考えなければ…。)

???

調味料溢れそうですよ?

小雨

…?

小雨

あぁ、白夜。

小雨

極夜はどこに行ったんだ?

白夜

極夜、もう起きてたんですけどね。

白夜

花壇の手入れしに行っちゃいました。

小雨

花壇の手入れか…。

小雨

それじゃあ朝食ができそうになったら呼ぶから、極夜のこと連れてきてくれないか?

白夜

はーい!

ロータス

飯まだか?

小雨

やっと起きたのか。

ロータス

いいだろ別に。

小雨

いつも思うのだが…少し起きるのが遅いんじゃないか?

ロータス

別にお前には関係ないだろ。

小雨

前に朝食が終わってから起きてきたことがあっただろ。

小雨

まぁその時のは白夜と極夜にあげたんだけどな。

ロータス

あっそ。

小雨

あ、白夜。

小雨

そろそろ朝食が出来るから極夜を連れて来てくれないか?

白夜

はーい!

小雨

君は朝食並べるのを手伝ってくれ。

ロータス

は? それくらいお前が…

小雨

働かざる者食うべからず。本当にいいのか?

小雨

目の前で君の食事を白夜達にあげるぞ?

ロータス

チッ…やればいいんだろやれば。

小雨

ある程度話が分かるようで助かる。

白夜

小雨姉〜! 極夜連れてきました!

極夜

ご飯出来たの〜? ボクお腹すいたぁ。

白夜

ぼくもです!

小雨

今並べるから少し待っててくれ。

白夜

分かりました!

ロータス

…そういえばあのガキはどこに行ったんだ。

小雨

ロータスより早く起きてそこのソファに居るな。

ロータス

は? そこのソファって…

ロータス

寝てるぞ?

莉愛

…。

小雨

じゃあ起こしてくれ。優しくな。

ロータス

おいガキ、朝飯出来たから起きろ。

ロータス

おいガキ!

莉愛

んむ…ん?

莉愛

朝ごはん…?

小雨

うん、朝ご飯出来たよ。

莉愛

あ、食べる!

小雨

ちゃんと五人分作ってあるから大丈夫だよ。

莉愛

五人…? わたしとお姉ちゃんと緑のお兄ちゃんの他に居るの?

小雨

うん。莉愛ちゃんと年齢は近いのかな?

白夜

もしかしてこの子が莉愛ちゃんですか?

白夜

ぼく、白夜って言います!

極夜

ボクは極夜。よろしくね、莉愛ちゃん。

莉愛

うん、よろしくね!

小雨

それじゃあ朝食にするか。

いただきます

五人はそれぞれ朝食を食べた…。

白夜

あ、極夜。あそこに居るの莉愛ちゃんですよ!

極夜

本当だ〜。どうも〜。

莉愛

白夜ちゃんと極夜“くん”? どうしたの?

白夜

実はこの花壇は極夜が…ん?

白夜

今、極夜のこと…

極夜

ん〜、知ってたんだ?

極夜

ボクがオスってこと。

極夜

…いや、今の体だったら“男の子”って言った方がいいのかな?

莉愛

うん、何となくそんな感じがして…。

白夜

莉愛ちゃんは凄いですね〜。

白夜

改めて、ぼくは白夜です。

白夜

元々は猫だったんですけど、人間にも変身できるようになったんです。

白夜

極夜はぼくの弟です! ぼく、これでもお姉ちゃんなんですよ?

莉愛

お姉ちゃんかぁ〜。

極夜

ん、ボクは極夜だよ。

極夜

さっきも言った通り猫のオスなんだけど、白夜と一緒で人間になれるようになったんだ。

極夜

小雨姉のお陰でね。

白夜

元々ぼく達は沈玉の谷でさまよっていたのを小雨姉が拾ってくれたんです。

白夜

それからというもの、小雨姉の御屋敷を二部屋借りてそこで生活しているんです。

白夜

もちろん、お仕事もしています!

莉愛

お、お仕事? 凄いね。

莉愛

何のお仕事をしているの?

極夜

沈玉の谷の住民に小雨姉の作った薬を届ける仕事とか、あとはその住民のお手伝い。

極夜

薬はきちんとお金を貰ってるけど、お手伝いはボランティア。

極夜

つい最近だと…一昨日に起きた土砂崩れがあるでしょ。

極夜

住民の避難を手伝ったり、土砂をどかしたりしてるよ。

莉愛

忙しそうだけど…お金は貰ってないんだよね?

莉愛

二人はそれでいいの?

白夜

ぼく達はいいんですよ。皆さんが安心安全に暮らすことが出来れば。

白夜

綺麗事を、って思われるかもしれませんけど、本当なんです。

極夜

うん、ボクも沈玉の谷で生活している住民の為にやっていることだから。

莉愛

凄いね…。

白夜

莉愛ちゃんも見てみます?

白夜

今日、小雨姉と薬の販売をしながらボランティアをする予定なんです。

極夜

危なかったらきっと小雨姉が守ってくれるよ。

極夜

小雨姉は強いからね。

莉愛

そ、それじゃあ…行ってみようかな?

白夜

決定ですね、小雨姉に話してきます!

小雨

それじゃあ頼んだ。

小雨

二人とも、いつも言っているが危険な行動はしないようにしてくれ。

小雨

危険な物や危険な道を見つけたり、危ないと思ったらまず私に報告してくれ。

白夜

はい!

極夜

はい。

住民

あぁ…助けてくれ…

白夜

小雨姉、こっちに人が居ます!

小雨

本当か?

白夜

瓦礫のせいで体が動かないらしくて…

小雨

体はどうだ? 潰れているか?

白夜

潰れていません。ただ、腕と足を骨折しているようです。

極夜

ボクがどかそうか?

小雨

…頼んだ。

極夜

それじゃあ行くよ。

極夜

よいしょ…っと!

住民

あ、はぁ…。

住民

助かったのか…。ありがとう…!

白夜

あなたはおそらく足と腕の骨が折れています。

白夜

すぐ診てもらいましょう。

住民

ありがとう…ありがとう…!

住民

小さいのに立派だな、君達は…。

白夜

ありがとうございます。

莉愛

診てもらう、って…?

白夜

小雨姉は研究者と名乗っていますが、医療行為をすることを許されています。

白夜

つまりお医者さんでもあるんですよ!

莉愛

お姉ちゃん、凄い人なんだね…!

極夜

これ、お薬です。

極夜

それと、こちらは数日分の食料です。

極夜

気を付けてくださいね。

住民

おぉ、ありがとう…。

住民

ここに書いてあるモラを支払えばいいんだな?

極夜

はい。

住民

これで足りるか?

極夜

はい、ぴったりですね。

二人は住民に声をかけ、テキパキとボランティアを行った…。

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