敵である限り、

視界に入ったのは無機質な天井

手を動かそうとして、ロープの感触に気づく

聞き覚えのある声に、うりは勢いよく顔を上げた

ヒロは悪びれもせず笑う

うりは顔を逸らした

ヒロが一歩近づく

うりは黙り込む

ヒロは屈んでうりと目を合わせる

ヒロは小さく笑った

そう言いながらも、ヒロは全く離れようとしない

うりはヒロを睨みつけた

ヒロは真顔になる

その時、扉が乱暴に開いた

入ってきたのは腕を組んだなおきりだった

なおきりは少し興味深そうに言った

うりが言うと、なおきりは口角を上げた

なおきりがヒロを見る

そう言ってなおきりは部屋を出ていった

うりが言うとヒロが肩をすくめた

うりは少し声を低くする

ヒロは即答しなかった

ヒロはうりを見る

ヒロは立ち上がり、背を向けた

早く来いよ、

ゆあん、たっつん…

──その頃

端末を見ながら、ゆあんが言う

たっつんが眉をひそめた

ゆあんは端末を閉じ、顔を上げる

ゆあんは少しツンとした表情で言った

たっつんは一瞬黙ってから、笑った

2人は視線を合わせる

──銃声よりも危険な感情が、 静かに交差し始めていた