※百合&BL表現あります いじめ&暴力表現もあります。 苦手な方はご注意ください 青春物語なのでご安心を
いつも通り学校に行くと 癖毛のある綺麗な白髪で ミントグリーン色の瞳をした 幼馴染がいた。
奏
純
奏
純
純が話している途中 だというのに、視界が水に覆われた その瞬間、 「よっしゃ!大成功〜!!」、と はしゃぐ声、 クスクスと笑う声、 可哀想と小さく呟く同情する声 また始まったよ…、と迷惑そうな声 水で濡れた前髪をかき上げると 目の前にいる幼馴染が 泣きそうな顔をしていた。 ボクは彼にしか 聞こえない小さい声で慰めた。
奏
キヨハラ
タナカ
奏
キヨハラ
奏
キヨハラ
キヨハラはボクを殴り掛かるが その手は純が止めた。
純
キヨハラ
純
そう話しながら 純達が去っていった。 ふぅ…制服どうしよ。 体操服あったけ… 考え事していたら、誰かに後ろで 裾を引っ張られた。 振り向くと、 可愛らしいピンク色の瞳 明るい茶髪で天然パーマが かかったボブの女の子がいた。 佐々木 夢良(ささき くらら) ボクの後輩の高校1年生で ボクにとっても妹みたいな子だ
夢良
奏
夢良
奏
夢良
夢良はただ 悲しそうに悔しそうに 泣きながらそう呟いた。 ボクはそんな彼女の 涙を袖で拭いた。 そして、優しく頭を撫でた。
奏
夢良
奏
夢良
可愛い妹を見送った後、 ボクは自分の教室へ向かった。 〜続く〜