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蜩 聖葵
何体ものグリムが俺に襲いかかってくる
でも
蜩 聖葵
蜩 聖葵
不自由な体で何とかグリム達を倒していく
久々にグリムと殺り合う感触は
とても気持ち悪かった
あちらこちらから聞こえる悲鳴、呻き声
血の匂い、グリムの肉の感触
飛び散った血や臓器
何度も見てきた「死」という光景
いつか、自分の大切な人が亡くなっても
なんとも思わなくなりそうで、怖い
やっぱり
蜩 聖葵
こんな仕事
蜩 聖葵
大嫌いだ
俺は、グリムの攻撃を避けた時に 上手くバランスが取れなくなりその場で倒れてしまった
そんな俺を逃がすまいとグリムは倒れ込んだ俺の体に跨り座り込んだ
蜩 聖葵
俺は能力を使って、そいつを倒そうとする
が、俺が行動するより先にグリムの方が能力を使いだした
蜩 聖葵
「火だ」
つい、そう口にしてしまった
どうやらこいつの能力は炎を操れるらしい
赤く燃え上がる炎を全身に纏っている
蜩 聖葵
やめてくれ、
俺の前で炎を扱うんじゃねぇよ、
やめろよ
蜩 聖葵
蜩 聖葵
どうして、俺は炎に選ばれたのだろうか
こんなに嫌いなのに
やがて、少しだけ炎に耐性がある俺の体にも限界がきたのか
腹が、熱く痛くなってきた
何度も何度も経験したこの痛み
既に感覚が麻痺してる
蜩 聖葵
周りに水はない、植物は燃えてしまう
土はコンクリートに埋まっている
何か、自然のものは?
無い
ここにはもう、使える自然のものが無い
まさに絶体絶命
蜩 聖葵
榎戸が心配だからって、何も準備せず突っ込んで行ったことことに後悔をした
もっとなにか準備しとけば、せめて自然物を持ってきていれば
いつもこうだ、すぐに周りが見えなくなる
蜩 聖葵
ジワジワとゆっくり、炎は俺の体を蝕んでいく
蜩 聖葵
蜩 聖葵
蜩 聖葵
相手が炎使いだから、俺の炎は効かない可能性が高い
それでも、少しでも隙を作れば…
ブワッ
できるだけ短時間で済ませるよう、俺は最大火力で炎をだした
グリム
案の定、グリムは俺の攻撃に反応した
蜩 聖葵
少しの隙をついて、俺は立ち上がり 持ってきていた銃でそいつの頭を撃ち抜いた
蜩 聖葵
蜩 聖葵
そんなことを思っていた時、俺はあることに気がついた
蜩 聖葵
そう、先程までうじゃうじゃ居たグリムたちが居ないのだ
蜩 聖葵
田噛 歩香
突然、後ろから声をかけられた
よく通る中性的な声 何度も聞いた、歩香だ
蜩 聖葵
リユ
幼い少年のような声が聞こえた 先生だ
蜩 聖葵
リユ
田噛 歩香
蜩 聖葵
蜩 聖葵
田噛 歩香
田噛 歩香
蜩 聖葵
田噛 歩香
蜩 聖葵
田噛 歩香
リユ
蜩 聖葵
リユ