Saku
皆さんこんばんは、Sakuです
Saku
早速前回の続きです。スタート
与謝野晶子
此処なら人通りが少ないねぇ
与謝野晶子
じゃあ早速診察だ
中島敦
…診察と言っても、どうやって…?
与謝野晶子
じゃあまずは、聴覚からだ
与謝野晶子
何か何時もと違う事はあるかい?
与謝野晶子
…例えばぁ、何時もより耳が聞こえる…とか
中島敦
…!はい、確かに些細な音や何時も聞き取れない様な音も聞き取れます
与謝野晶子
なるほどねぇ…
与謝野晶子
視覚は?
与謝野晶子
…例えば、あそこの川に魚は見えるかい?
中島敦
…はい
与謝野晶子
(…視覚もか)
与謝野晶子
…じゃあ最後に……
与謝野晶子
…少し触るよ
中島敦
…?はい
スッ…(耳を触る
中島敦
…ひ…!?
スル…(しっぽを触る
中島敦
…ぅ
中島敦
…あ、あの……
与謝野晶子
…診察は終わりだ
与謝野晶子
虎の機能はある様だね…
与謝野晶子
…その場合、発情期も来る可能性が高いね…
与謝野晶子
恋人は居るかい?
中島敦
…は、はい
与謝野晶子
同居は?
中島敦
…してます
与謝野晶子
…そうかい
与謝野晶子
…じゃあまず、恋人に事情を話すべきだ
与謝野晶子
特に、発情期の事は…
与謝野晶子
…恥ずかしがらずにきちんと話すんだよ?
中島敦
…はい
与謝野晶子
虎化が解けるまでは外出禁止だよ
与謝野晶子
恋人に任せな
与謝野晶子
…勿論、恋人の許可も得てからだけどねぇ
中島敦
……はい
与謝野晶子
…そんな心配する事じゃないさ
与謝野晶子
私達もついてるよ
中島敦
…はい!
中島敦
探偵社の事は、宜しく御願いします…!
与謝野晶子
嗚呼、社長にも伝えておくよ
中島敦
…はい!
与謝野晶子
さ、早く家に帰んな
中島敦
…はい!
ガチャ
中島敦
ただいま
中島敦
(…今日は色々あったな)
芥川龍之介
…おかえり
芥川龍之介
今日は早いな
中島敦
…あ、うん
中島敦
(…芥川がしばらく休みで良かった…)
芥川龍之介
…それより、その耳としっぽは何だ?
中島敦
…ぁ
芥川龍之介
今時はこんなリアルな物が売っているのだな
スッ…(触ろうとする
中島敦
だ、駄目ッ…!
芥川龍之介
…?
中島敦
…説明するから…ちょっと待って
芥川龍之介
…?嗚呼
中島敦
…って事があって……
芥川龍之介
…なるほどな…
芥川龍之介
…発情期か…。それはまた厄介な物だな
中島敦
…そうなんだよ
芥川龍之介
…交尾をするしか選択肢が無いのか
中島敦
…うん
中島敦
…後もう一つ、与謝野先生に言われた事があって…
芥川龍之介
…何だ?
中島敦
…もし発情期が来た場合、50回交尾しないと収まらないって…
芥川龍之介
貴様が虎だからそんなに虎の機能が強いのか?(?)
中島敦
(…何言ってるんだ?)
中島敦
…でも流石に50回は…お互いの身がもたないだろ…?
芥川龍之介
…まぁそうだな…。その時にならないと分からないが…
中島敦
…だから、芥川が疲れた時はもう僕の事、放っておいて良いから…!
中島敦
自分で…何とかするし…!
芥川龍之介
…貴様、交尾の意味がまるで分かっていないな
中島敦
…え?
芥川龍之介
…相手が居なくば一人でシた所で意味が無いだろう
中島敦
…ぁ
中島敦
…なら我慢する……
芥川龍之介
我慢出来るのか?
中島敦
う…、それは……
中島敦
…分かんない
芥川龍之介
…その時にならないと分からないだろう
芥川龍之介
…不安な顔をするな
芥川龍之介
僕は貴様を見捨てぬ
ナデナデ…(撫でる
中島敦
…うん
芥川龍之介
…だが、その様な厄介な異能に掛かったのなら心配だな
芥川龍之介
僕もしばらくの間仕事を休む
中島敦
…え、でも…ッ!
芥川龍之介
貴様は何も心配するな
芥川龍之介
自分の事を一番に考えろ
芥川龍之介
僕は何も問題ない
中島敦
…うん、分かった
中島敦
…有難う、芥川
芥川龍之介
…嗚呼
Saku
次回に続きます。ばいばい