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此処は、cpダイナー
金曜日の夜、ダイナーは戦場のような忙しさだった。
no
hr
ドリンクかぁ、運ぶの苦手なんだよなぁ
零しちゃいそうでさ、、
だけどそんな事は言ってられなくて
次から次へと入る注文
no
hr
hr
とりあえずこれを届けないと
苦手なドリンクを急ぎめに運んだ
hr
ドリンクをトレイから手に取った瞬間
hr
俺の手からグラスが滑り落ち
派手な音を立てて床に叩きつけられた
零れてしまったクリームソーダ
割れてしまったグラス
hr
パニックで指先が震え、割れたグラスを
素手で拾おうとしたその時
tt
ガラスの破片を拾おうとする俺の手を止めるように、 あったかい手が俺の手を握る
低いけど、どこか温かい声
キッチンからこちらへ来てくれたのは
年上だけど同期のたっつん
tt
彼は手馴れた手つきで俺を客から遠ざけると
手際よくお詫びと清掃を済ませてしまった。
hr
tt
tt
hr
tt
バックヤードでそう言って
俺の頭をぽん叩いた彼の笑顔に
胸が熱くなる。
hr
ずっと気付かないふりしてた「好き」という気持ちが
零れたメロンソーダみたいに溢れそうだった。
その日の閉店後
hr
tt
hr
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hr
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hr
何となく気分が晴れなくて
暗い顔してたのかな
たっつんはそれに気がついて声をかけてくれた
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hr
tt
hr
hr
たっつんの誘いを断れるはずがなかった
嬉しくてモヤモヤなんてどこかいってしまった